GarminのVivosmart4(ビボスマートフォー)を購入して、1週間ほど使っている。そのいわゆるライフロガーのインプレッション。
購入の動機としては、自分のトライアスロンのトレーニングをStravaの相対的エフォート(心拍数に基づくもの)で管理しようとしていたところ、ランとバイクは胸部バンド型の心拍計で計測できるのだが、ジムのスイムではバンドがずれるのと監視員が許してくれないので心拍数を取れず、困っていた。そんなおり、ジムのスイムでも使用でき、心拍数を計測できそうなVivosmart4が発売され、早速買ってみた次第。
ライフロガーなので、基本的に一日中付けっ放しなのだが、上の写真の通りコンパクトで軽量なのであまり気にならない。仕事の時など、左腕にメタルバンドの腕時計とvivosmart4を付けている。
センサーは心拍計と加速度センサーで、GPSは付いておらず。GPSはスマホがあるし、ほとんど困らない。電池は7日間持つこととなっているが、試しておらず。
接続方法はBluetoothとAnt +。Ant +でパイオニアのサイクルコンピュータSGX-CA500に接続できるかと思ったが、認識されず。StravaのiPhoneアプリで心拍数・記録することも出来なかったし(後述のGarmin Connectから連携し、ログを残すことは可能)、どうもGarmin製のサイコン等機器やアプリを通さなければログを残せない仕様らしい。購入前の期待が外れた点である(胸バンドから解放されるかと思っていた)。ちなみに、ローラー台のインターバルトレーニングで心拍数を胸バンド(キャットアイ製)と比較したところ、vivosmart4の方が10rpm以上遅い結果となった。光学式心拍計の限界か高心拍数時の心拍数計測はあまりあてにしない方が良いかも。
使用については、GarminConnect(ガーミンコネクト)というスマートフォン・アプリの仕様が前提。カロリー、睡眠時間、トレーニングログ等が参照できるとともに、Vivosmart4の設定が出来、便利。ただし、各項目の精度は甘めで、睡眠時間などは毎日マニュアル入力で修正している。
Vivosmart4の新機能として搭載されたのが、Body Battery測定機能。要は心拍数を元にストレスを算出し、肉体の疲労度を測るというもの。そもそもトレーニングの疲労管理をしたいという目的から発しているので、期待していた機能である。実際に使ってみたところ、そこそこという印象。ある程度、自覚的な疲労度と一致しているし、時に相違している時でも(だいたい、自覚的には疲れ、Garminは大丈夫と言っている)、しばらくすると回復し、Garminの言う通り回復途中だったのかなと思ったりもした。
まあしかしながら、トレーニングの疲労も含めて疲労とは基本的に脳の疲労と考えているところ、心拍数だけで疲労管理するのは難しいのではないか、と考えもする。また、筋トレのように、心拍数はあまり上がらなくても筋肉が損傷しているという疲労もあるし、疲労の定義の難しさを感じた。たぶん、僕みたいにスイム・バイク・ランをやる人より、ランだけとかバイクだけといったふうに、トレーニング内容が一定している人の方が安定した有意なログを取れるのだろう。
問題のスイムだが、光学式心拍計の限界か、スイム時の心拍数データは今のところ取得に失敗し続けている。バンドをきつく締めたり、試行錯誤の最中。が、そもそもGarmin Connectのスイムログに心拍数データの表示領域が見当たらないので、最初からスイムの心拍数データ計測は諦めているのではないかという疑義も。耐水性は問題なし。
というわけで、Vivosmart4は面白くはあるけど、満足とはちょっと遠い。スイムで心拍数データを取れないとなると僕にとっては用をなさないわけであるし。使い続けると精度が上がっていくらしいので、しばらく使ってもうちょっと色々試してどうか、といったところ。新しい情報があれば、また記事を立てようと思います。
総括すれば、Vivosmart4はシリアスアスリート向けには物足りない製品(自分がシリアスだとはとても言えないが)。一方、運動習慣のない人、健康のためにフィットネスを始めようとする人が、ウォークやジョギングのログを残してモチベーションを維持するのにはかなり良さそう、というかメインターゲットはこちらなのだろうな。あと、アスリートでもランニング専業の人は手軽で使いやすいランニングウォッチになり得ると思う。また、サイクリストの中でも、Garminのサイコンを使っている人は、vivosmart4の心拍数データを直接サイコンに表示でき、手軽な心拍計として利用できると思う(要はGarmin製品で固めろということだな)。私について言えば、もうちょっと使ってみてダメならば、最近腹の出てきた弟にあげようと思います。
最後に、表示部はプラスチック製で傷や経年的な劣化は避けられないものと思う。恐らく、新製品の出る、2,3年くらいが寿命ではないでしょうか。
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