韓国の大学修学能力試験科目は、「言語(国語)」「数理(数学)」「外国語(英語)」「社会探求」「科学探求」「職業探求」「第二外国語•漢文」の5領域に大別され、さらに「社会探求」には社会科関係、「科学探求」には理科関係、「職業探求」には商・工・農業や情報関係等の選択科目群が置かれています。
社会科関係の科目は、日本よりも少し細かい分け方になっています。詳しくはウィキペディア参照。
外国語は、日本のセンター試験では英語以外に<独・仏・中・韓>の4ヵ国語から選べますが、韓国の修能では英語以外に第二外国語として<アラビア語 ・スペイン語・中国語・ドイツ語・日本語・フランス語・ロシア語・漢文>の8科目が置かれています。
修能の難易度を知りたい方は、ウィキのページの一番下<関連リンク>中のコチラの表の最下段の<제 2 외국어 / 한문(第二外国語/漢文)>中の<일본어(日本語)>欄の「PDF」で問題を、「일본어」で正答ををダウンロードできます。
さて、その「日本語」の問題ですが、語彙・文法・会話文・読解等々、全30問あります。その語学的観点だけでなく、問題文の内容等からもさまざまなことが読み取れてなかなか興味深いものです。
第1問は、<イ・ン・タ・ネ・ット>のどこに長音符号の<->を入れるか、という問題。
第2問は、やすみがつずかなかったらくるのはむずかしかったけど、みずもきれいだし、しずかなので、ずっといたいですね。」の5つのずの中で正しくないものを選ぶ。
第3問は、「a.外国(がいこく) b.住所(じゅしょう) c.大学(たいがく) d..授業(じゅうぎょ) の中で正しい読みのものを選ぶ。
・・・つまり、清音と濁音、長音と短音の違いで、どちらも韓国人が苦手なところですね。
第10問は、①お電話 ②お世話 ③ご結婚 ④ご食事 ⑤お名前 の中で正しくないものを選ぶ。
・・・日本人ならむずかしくないですが(←当然ですね)、「何かきまりがあるんですか?」と問われたらどう答えますか? いろいろ考えてみましたが、わかりませんでした。個別に覚えるしかない?
※いくつか探してみた中では、<接辞の「お」と「ご」>と題された、わりときっちり書かれたページがありました。
※直接関係はないですが、最近ある語学関係雑誌を立ち読みしていたら、ある日本語教師が、「○○ちゃんのバカ!」というときの<の>について文法的な説明を問われたがいまだにわからない、と記してまして、ヌルボも気になっています。
(「オシッコが出たい」というのもよくわかりませんねー。)
会話文は実際にありそうな場面に即した問題で、けっこう微妙な、むずかしいと思われる問題がいくつか出題されています。たとえば・・・
第24問、「A:田中先生がご病気だと( )、ほんとうですか。 B:ええ、そのようです。」の( )に入れられる言葉で正しくないものは? という問題で、選択肢は「①うかがいましたが ②お聞きしましたが ③聞いておりますが ④おうかがいしましたが ⑤お聞きになりましたが」の5つ。
尊敬のレベルの適否はよくわかりませんが、少なくとも自分に尊敬語を用いてはダメなので、⑤が正解か。
第26問も空欄に入れられる言葉を選ぶ問題。「A:日本語でメールが( )か。 B:いいえ、まだメールはちょっと・・・。」 選択肢は、「a.書けます b.書きます c.書くことができます」の中の「①a ②b ③a,c ④b,c ⑤a.b,c」
・・・「メールを」だったら③(⑤?)ですが、「メールが」だから①ですね。微妙ですねー。
読解問題は、問題文自体が日本文化を理解させようという内容になっています。
第28問の問題文のみ掲げます。
「日本人は夜ねるまえによくおふろに入ります。よくそうのお湯は家族みんなが使うから、先に入った人はおふろから出る時にすててはいけません。ふつう年が上の人から入りますが、お客さんがいれば、お客さんが先に入ります。」
・・・異論がある、という方もいそうですね。
第30問の歌舞伎についての問題文も「とてもきれいなおんなの人がでますが、役者はみんなおとこの人です」とあるように、日本の伝統文化紹介のような内容になっています。
さて、およそこのようなレベルで韓国の受験生の皆さんは何点くらい取るのかというと、ざっとみて50点満点で26~28点といったところのようです。
一方、センター試験の韓国語の平均点は毎回およそ200点満点中155~170点で、「簡単すぎるのでは?」との疑問や抗議も出ているようです。が、ヌルボのみるところ、ハングル検定なら3級~準2級、つまり中級レベルの問題が多く、決して簡単すぎるレベルではありません。
※問題は大学入試センターのサイトからダウンロードできます。
ある韓国のサイトをみると、センター試験の韓国語の問題を見た韓国人学生が、「修能の日本語より明らかに高レベル」とのコメントをつけていました。
問題の難易度よりも、どういう人たちが受験しているか、が平均点の高さに直結してるということでしょう。
社会科関係の科目は、日本よりも少し細かい分け方になっています。詳しくはウィキペディア参照。
外国語は、日本のセンター試験では英語以外に<独・仏・中・韓>の4ヵ国語から選べますが、韓国の修能では英語以外に第二外国語として<アラビア語 ・スペイン語・中国語・ドイツ語・日本語・フランス語・ロシア語・漢文>の8科目が置かれています。
修能の難易度を知りたい方は、ウィキのページの一番下<関連リンク>中のコチラの表の最下段の<제 2 외국어 / 한문(第二外国語/漢文)>中の<일본어(日本語)>欄の「PDF」で問題を、「일본어」で正答ををダウンロードできます。
さて、その「日本語」の問題ですが、語彙・文法・会話文・読解等々、全30問あります。その語学的観点だけでなく、問題文の内容等からもさまざまなことが読み取れてなかなか興味深いものです。
第1問は、<イ・ン・タ・ネ・ット>のどこに長音符号の<->を入れるか、という問題。
第2問は、やすみがつずかなかったらくるのはむずかしかったけど、みずもきれいだし、しずかなので、ずっといたいですね。」の5つのずの中で正しくないものを選ぶ。
第3問は、「a.外国(がいこく) b.住所(じゅしょう) c.大学(たいがく) d..授業(じゅうぎょ) の中で正しい読みのものを選ぶ。
・・・つまり、清音と濁音、長音と短音の違いで、どちらも韓国人が苦手なところですね。
第10問は、①お電話 ②お世話 ③ご結婚 ④ご食事 ⑤お名前 の中で正しくないものを選ぶ。
・・・日本人ならむずかしくないですが(←当然ですね)、「何かきまりがあるんですか?」と問われたらどう答えますか? いろいろ考えてみましたが、わかりませんでした。個別に覚えるしかない?
※いくつか探してみた中では、<接辞の「お」と「ご」>と題された、わりときっちり書かれたページがありました。
※直接関係はないですが、最近ある語学関係雑誌を立ち読みしていたら、ある日本語教師が、「○○ちゃんのバカ!」というときの<の>について文法的な説明を問われたがいまだにわからない、と記してまして、ヌルボも気になっています。
(「オシッコが出たい」というのもよくわかりませんねー。)
会話文は実際にありそうな場面に即した問題で、けっこう微妙な、むずかしいと思われる問題がいくつか出題されています。たとえば・・・
第24問、「A:田中先生がご病気だと( )、ほんとうですか。 B:ええ、そのようです。」の( )に入れられる言葉で正しくないものは? という問題で、選択肢は「①うかがいましたが ②お聞きしましたが ③聞いておりますが ④おうかがいしましたが ⑤お聞きになりましたが」の5つ。
尊敬のレベルの適否はよくわかりませんが、少なくとも自分に尊敬語を用いてはダメなので、⑤が正解か。
第26問も空欄に入れられる言葉を選ぶ問題。「A:日本語でメールが( )か。 B:いいえ、まだメールはちょっと・・・。」 選択肢は、「a.書けます b.書きます c.書くことができます」の中の「①a ②b ③a,c ④b,c ⑤a.b,c」
・・・「メールを」だったら③(⑤?)ですが、「メールが」だから①ですね。微妙ですねー。
読解問題は、問題文自体が日本文化を理解させようという内容になっています。
第28問の問題文のみ掲げます。
「日本人は夜ねるまえによくおふろに入ります。よくそうのお湯は家族みんなが使うから、先に入った人はおふろから出る時にすててはいけません。ふつう年が上の人から入りますが、お客さんがいれば、お客さんが先に入ります。」
・・・異論がある、という方もいそうですね。
第30問の歌舞伎についての問題文も「とてもきれいなおんなの人がでますが、役者はみんなおとこの人です」とあるように、日本の伝統文化紹介のような内容になっています。
さて、およそこのようなレベルで韓国の受験生の皆さんは何点くらい取るのかというと、ざっとみて50点満点で26~28点といったところのようです。
一方、センター試験の韓国語の平均点は毎回およそ200点満点中155~170点で、「簡単すぎるのでは?」との疑問や抗議も出ているようです。が、ヌルボのみるところ、ハングル検定なら3級~準2級、つまり中級レベルの問題が多く、決して簡単すぎるレベルではありません。
※問題は大学入試センターのサイトからダウンロードできます。
ある韓国のサイトをみると、センター試験の韓国語の問題を見た韓国人学生が、「修能の日本語より明らかに高レベル」とのコメントをつけていました。
問題の難易度よりも、どういう人たちが受験しているか、が平均点の高さに直結してるということでしょう。