前の記事の続き。韓国本「私たちの幸せだった瞬間 70・80年代の想い出とロマンの物語」の目次の後半部分です。
※映画関係=オレンジ
音楽・芸能関係=ピンク
文学関係=紺
スポーツ関係=茶
≪③私の心の想い出 3つ目≫私の耳に盗聴装置をつけた! 独裁と民主の分かれ道で
10月維新 独裁に向かう息のつまるアイディア
反共防諜 誰でも縛ることができる便利なイデオロギー
6月抗争 愛も名誉も名前も残すことなく
朴正煕 いまだに私たちの生を支配する者
光州抗争 80年代を規定した胸痛む悲劇
金大中と金泳三 一生を民主化に献身した「水と油」
金日成 すべての悪の根源 vs 民族の偉大な太陽
朴鍾哲(パク・ジョンチョル)と李韓烈(イ・ハニョル)
※パク・ジョンチョル(ソウル大)は1987年の「6月民主化運動」の引き金となった大学生拷問致死事件の犠牲者、イ・ハニョル(延世大)は同年6月戦闘警察が発射した催涙弾の破片を後頭部に受け、1ヵ月後死亡した学生。
全斗煥 鉄拳統治で時代を抑圧した絶対君主
国旗下降式 皆が止まった1分19秒
通禁 暗くなったら帰らないこと
※夜間通行禁止。韓国では1945年9月以降ずっと午前0時~4時は家の外に出てはならなかった。1982年1月に解除。
≪④私の心の想い出 4つ目≫黒白テレビの中には英雄が生きていた
捜査班長 犯罪を処断するすべての操作ドラマの元祖
金日 彼以前にもなく、彼以後にもない永遠の頭突き王
ゴーゴーとディスコ すべての踊りの王者
南宝元(ナム・ポウォン)と白南峰(ペク・ナムボン) ワンマンショーの創始者で第一人者
※2人とも声帯模写の達人で、大統領や歌手の真似だけでなく、汽車や自動車、多発銃の音等々もまね、「ワンマンショーの達人」といわれ多大な人気を集めたたコメディアン。2人はライバルというより協力関係で、共演することも多かった。
【南宝元と白南峰のワンマンショー、どちらが上? チャネルAの番組より。】
ロボット・テコンV 跆拳道(テコンドー)で悪党を制圧したわれらのロボット
※マジンガーZとの比較が興味深い。→コチラ。
【ロボット・テコンV】
モハメド・アリ 蝶のように舞い、蜂のように刺す
※韓国では무하마드 알리(ムハマド・アルリ)
金斗漢(キム・ドゥファン) 男なら誰もが崇拝した侠客
※金斗漢(1918~72)は独立運動家金佐鎮の息子。青年の頃はヤクザの親分、後に後国会議員になった伝説の人物。映画「将軍の息子」(1990)やドラマ「野人時代」(2002~03)の主人公。
ポパイ オリーブを守ってくれる強い男
申星一 韓国映画最高のスター俳優
笑えば福が来ますよ 庶民を笑わせ泣かせたコメディー劇の代名詞
ブルース・リー(李小龍) ヌンチャクで天下を平定した不滅の武術師
※ヌンチャクは双節棍(쌍절곤.サンジョルコン)
イ・ジョンファンの夜のディスク・ショー 夜空に響きわたる歌の旋律
ターザン パンツしか穿いていないが最高の密林の王者
幸運の手紙 いつ7通を書くか
黄金獅子旗 9回裏に打った逆転ホームラン
≪⑤私の心の想い出 5つ目≫制服を着た少年少女は今どこに
「新しい少年(새 소년)」 夢と希望を育ててくれた少年雑誌
慶州と扶余 胸をわくわくさせたそこの想い出
※修学旅行の代表的目的地
「成文綜合英語」と「数学の定石」 大学へ行く道を開いてくれたうんざりするバイブル
「ヤルゲ伝」 右往左往したうらやましい友だち
※趙欣坡(チョ・フンパ)「ヤルゲ伝」は明朗小説の嚆矢。映画「高校ヤルゲ」(1976)はハイティーン映画の先駆的作品。
教練 70・80年代を代表するアイコン
弁当検査 ごはんに麦がどれだけ交ざっているか
※1973~77年朴正煕大統領が麦飯奨励のため実施。国民学校で4校時終了後先生がチェック。白米だけだと注意する。
東亜全科 1冊で全科目を終えた総合参考書
※小学生用。
モナミ153 変わることなき筆記具の王
※1963年発売以来、今まで変わらないデザインのボールペン。
スマートvsエリート 青少年期を規定した6年間の黒い服
※ともに学生服の服地。生徒向け雑誌広告で熾烈な争いを展開していた。
予備考査と学力考査 どっちみち1度は通貨しなければならない狭き門
パイロット 青いインクを入れてこつこつ書いた万年筆の代名詞
運動会 万国旗がはためいたその緑の日
奨学クイズ その秀才たちは今どこで何をしているか
※1973年に始まった長寿クイズ番組。高校生回答者たちが知識(と反射神経)を競う。
検便 うっかり忘れてきたら他人の便でも
※韓国語では「채변검사(採便検査)
ペンパル 異国に向かったただ1つの窓
イ・チェボン先生(著者の高1の時の担任) 「誠実であれ、正しくあれ」と教え諭してくださった
※「誠実であれ、正しくあれ(참되거라 바르거라)」は「師匠の恩(스승의 은혜)」という歌の歌詞の一節。
そしていまだ語り尽くせない話
エピローグ これまでお疲れさまでした
付録 過去50年間の国内外10大ニュース(1960~2009)
ざっと見て興味深いのは、ブルース・リーやモハメド・アリのように日本とほぼ同時代に流行っていたものもあれば、韓国では70年代までTVでやっていたというターザンのように、人気のピークが日本よりかなり遅れるものもあること。
昔の学校の思い出は共通点が多いようですね。
(上)の「国民教育憲章」は、日本統治下の「皇国臣民ノ誓詞」等との関連で、以前から独立した記事にしようと思っていたものです。(得意の)またいずれ。
他にも、初めて知ったネタがいろいろありました。文章も読みやすくて◎。
→(上)
※映画関係=オレンジ
音楽・芸能関係=ピンク
文学関係=紺
スポーツ関係=茶
≪③私の心の想い出 3つ目≫私の耳に盗聴装置をつけた! 独裁と民主の分かれ道で
10月維新 独裁に向かう息のつまるアイディア
反共防諜 誰でも縛ることができる便利なイデオロギー
6月抗争 愛も名誉も名前も残すことなく
朴正煕 いまだに私たちの生を支配する者
光州抗争 80年代を規定した胸痛む悲劇
金大中と金泳三 一生を民主化に献身した「水と油」
金日成 すべての悪の根源 vs 民族の偉大な太陽
朴鍾哲(パク・ジョンチョル)と李韓烈(イ・ハニョル)
※パク・ジョンチョル(ソウル大)は1987年の「6月民主化運動」の引き金となった大学生拷問致死事件の犠牲者、イ・ハニョル(延世大)は同年6月戦闘警察が発射した催涙弾の破片を後頭部に受け、1ヵ月後死亡した学生。
全斗煥 鉄拳統治で時代を抑圧した絶対君主
国旗下降式 皆が止まった1分19秒
通禁 暗くなったら帰らないこと
※夜間通行禁止。韓国では1945年9月以降ずっと午前0時~4時は家の外に出てはならなかった。1982年1月に解除。
≪④私の心の想い出 4つ目≫黒白テレビの中には英雄が生きていた
捜査班長 犯罪を処断するすべての操作ドラマの元祖
金日 彼以前にもなく、彼以後にもない永遠の頭突き王
ゴーゴーとディスコ すべての踊りの王者
南宝元(ナム・ポウォン)と白南峰(ペク・ナムボン) ワンマンショーの創始者で第一人者
※2人とも声帯模写の達人で、大統領や歌手の真似だけでなく、汽車や自動車、多発銃の音等々もまね、「ワンマンショーの達人」といわれ多大な人気を集めたたコメディアン。2人はライバルというより協力関係で、共演することも多かった。
【南宝元と白南峰のワンマンショー、どちらが上? チャネルAの番組より。】
ロボット・テコンV 跆拳道(テコンドー)で悪党を制圧したわれらのロボット
※マジンガーZとの比較が興味深い。→コチラ。
【ロボット・テコンV】
モハメド・アリ 蝶のように舞い、蜂のように刺す
※韓国では무하마드 알리(ムハマド・アルリ)
金斗漢(キム・ドゥファン) 男なら誰もが崇拝した侠客
※金斗漢(1918~72)は独立運動家金佐鎮の息子。青年の頃はヤクザの親分、後に後国会議員になった伝説の人物。映画「将軍の息子」(1990)やドラマ「野人時代」(2002~03)の主人公。
ポパイ オリーブを守ってくれる強い男
申星一 韓国映画最高のスター俳優
笑えば福が来ますよ 庶民を笑わせ泣かせたコメディー劇の代名詞
ブルース・リー(李小龍) ヌンチャクで天下を平定した不滅の武術師
※ヌンチャクは双節棍(쌍절곤.サンジョルコン)
イ・ジョンファンの夜のディスク・ショー 夜空に響きわたる歌の旋律
ターザン パンツしか穿いていないが最高の密林の王者
幸運の手紙 いつ7通を書くか
黄金獅子旗 9回裏に打った逆転ホームラン
≪⑤私の心の想い出 5つ目≫制服を着た少年少女は今どこに
「新しい少年(새 소년)」 夢と希望を育ててくれた少年雑誌
慶州と扶余 胸をわくわくさせたそこの想い出
※修学旅行の代表的目的地
「成文綜合英語」と「数学の定石」 大学へ行く道を開いてくれたうんざりするバイブル
「ヤルゲ伝」 右往左往したうらやましい友だち
※趙欣坡(チョ・フンパ)「ヤルゲ伝」は明朗小説の嚆矢。映画「高校ヤルゲ」(1976)はハイティーン映画の先駆的作品。
教練 70・80年代を代表するアイコン
弁当検査 ごはんに麦がどれだけ交ざっているか
※1973~77年朴正煕大統領が麦飯奨励のため実施。国民学校で4校時終了後先生がチェック。白米だけだと注意する。
東亜全科 1冊で全科目を終えた総合参考書
※小学生用。
モナミ153 変わることなき筆記具の王
※1963年発売以来、今まで変わらないデザインのボールペン。
スマートvsエリート 青少年期を規定した6年間の黒い服
※ともに学生服の服地。生徒向け雑誌広告で熾烈な争いを展開していた。
予備考査と学力考査 どっちみち1度は通貨しなければならない狭き門
パイロット 青いインクを入れてこつこつ書いた万年筆の代名詞
運動会 万国旗がはためいたその緑の日
奨学クイズ その秀才たちは今どこで何をしているか
※1973年に始まった長寿クイズ番組。高校生回答者たちが知識(と反射神経)を競う。
検便 うっかり忘れてきたら他人の便でも
※韓国語では「채변검사(採便検査)
ペンパル 異国に向かったただ1つの窓
イ・チェボン先生(著者の高1の時の担任) 「誠実であれ、正しくあれ」と教え諭してくださった
※「誠実であれ、正しくあれ(참되거라 바르거라)」は「師匠の恩(스승의 은혜)」という歌の歌詞の一節。
そしていまだ語り尽くせない話
エピローグ これまでお疲れさまでした
付録 過去50年間の国内外10大ニュース(1960~2009)
ざっと見て興味深いのは、ブルース・リーやモハメド・アリのように日本とほぼ同時代に流行っていたものもあれば、韓国では70年代までTVでやっていたというターザンのように、人気のピークが日本よりかなり遅れるものもあること。
昔の学校の思い出は共通点が多いようですね。
(上)の「国民教育憲章」は、日本統治下の「皇国臣民ノ誓詞」等との関連で、以前から独立した記事にしようと思っていたものです。(得意の)またいずれ。
他にも、初めて知ったネタがいろいろありました。文章も読みやすくて◎。
→(上)