漫画雑誌「ヤングガンガン」で2011年12月から連載がスタートした漫画「神と一緒に」にハマっています。・・・といっても、その三輪ヨシユキ:画の日本語版の方ではなくて、NAVERウェブトゥーンに連載されている原作者チュ・ホミン(주호민)氏自身が絵も描いている原作の方。
今40話あたりを読んでいますが、全187話なのでまだまだ先の上、現在も継続中の作品なので、本ブログで紹介するのはちょっと先伸ばしにします。
読んでみたいという方は予告編(→コチラ)から。続きは画面最下段の<다음화(次の画)>をクリック。垣間見てみたいという方は神話編の中の寒楽宮伊(ハルラククンイ)伝(할락궁이전)全12話をとりあえず読んでみてください。→コチラから。
さて、この漫画を含めて最近の韓国漫画についての情報を集めていたら、先月(2012年4月)「ソウル新聞」と韓国漫画映像振興院の共同企画で「韓国漫画名作100選」を選定し、公表していたこと知りました。
漫画家や漫画評論家等100人が選定し、さらに読者1000人を対象に人気度を調査したもので、 その100作品のリストは→コチラの記事に掲載されています。また、個々の作品については、漫画映像振興院のサイト中の記事で見ることができます。1~50位は→コチラ、51位~100位は→コチラです。
これを全部訳して紹介するのは労力がタイヘンなので、いずれなんらかの方法で記事にするとして、とりあえずはベスト10だけ紹介します。
※[青字]は上の画像についている説明文の訳です。[黒字]は私ヌルボのコメント。
①イ・ヒョンセ(이현세.李賢世)「恐怖の外人球団(공포의 외인구단)」(1982)
財閥の娘オムジに惚れて野球を始めたカチ(オ・ヘソン)と、オムジの新しい恋人マ・ドンタク、そしてその2人から愛されるオムジ、3人が野球を舞台に繰り広げる運命の一番勝負。
1986年アン・ソンギ等が出演して映画化されたんですが、私ヌルボ、残念ながら漫画も映画も未見です。映画の説明は→コチラ。
②ホ・ヨンマン(허영만.許英萬)「食客(식객)」(2002)
主人公ソンチャンと雑誌記者ジンスが天下第一の味を探すため全国八道の山河を廻る話を中心とした美味しい漫画。
「美味しんぼ」に優るとも劣らない! 韓国の地方料理や方言等々の勉強にもなります。映画が日本でも公開され、それなりに知られてはいますが、漫画の翻訳本は少し出たきりで話題にもならず中断中?
③パク・ソヒ(박소희.朴韶希)「宮(궁)」(2002)
大韓民国が立憲君主制という設定の下に、皇太子と政略結婚をすることとなった平凡な女子高生チェギョンの物語を描いた漫画。
ヌルボはちゃんと読んでませんが、日本でも「らぶきょん」のタイトルで人気漫画に!
④カンプル(캉풀)「あなたを愛しています(그대를 사랑합니다)」(2007)
1人で暮らしているソン・イップン婆さん、頑固一徹のキム・マンソク爺さん、痴呆を患っている妻と暮らしているチャン・クンボン爺さん等、老年の愛を描いた作品。
これは感動的な漫画です。(涙) 本ブログの関連記事は→コチラ。映画化され、カンプル原作の映画としては初めてヒットしました(160万人以上?)が、日本では翻訳本も映画の公開もないのかなー・・・。ホントに感動的な漫画なのに・・・(涙涙)。
⑤チョン・ククチン(전극진)作:ヤン・ジェヒョン(梁載賢양재현)画「熱血江湖(열혈강호)」(1994)
邪派最高の人物天馬神君の弟子ハン・ビグァンと、正派最高の奇人である剣皇の孫娘タム・ファリンが関わる武林の世界を背景に繰り広げる武侠漫画。
「週刊コミックバンチ」で2001~02年翻訳連載したようですが、早々に打ち切られたようです。どうも武侠物の漫画とか読み物はなぜか日本では流行らないみたいですね。韓国ではないけど金庸の小説なんてすごくおもしろいんですげねー。って、この漫画は第1巻の表紙と中身パラパラ程度しか見てません。内容以前に、絵が日本人好みてはないのかも・・・。
⑥キム・スジョン(김수정)「赤ちゃん恐竜 ドゥリ(아기곡룡 둘리)」(1983)
氷河で目覚めた、超能力を持った赤ちゃん恐竜「ドゥリ」がコ・ギルトンの家に入ってドゥリ、トッチ、トウノ、マイコル等の多様な友だちとともに過ごしながら展開する物語。
韓国の国民的な人気キャラクター。よく目にはするが、漫画はちょっと読んだことがあったかな、という程度。
⑦チョン・ゲヨン(천계영)「オーディション(오디션)」(1998)
財閥の娘だった宋明子(ソン・ミョンジャ)が、父の遺言に従って遺産を相続するために4人の天才たちを探して「再活用バンド」を結成、新人オーディションコンテストに出る過程を描いた作品。
これは知らなかったゾ・・・。
⑧チョソク(조석)「心の声(마음의 소리)」(2006)
「すごいよ!!マサルさん」のセンスを、「行け! 稲中卓球部」のドタバタを跳び越えた! 日常生活をユーモラスに再解析して描いたコミック漫画。
<NAVER漫画>で人気のウェブ・トゥーン(ウェブ上のcartoon=連載漫画)で、本になったのを第1巻だけ買って読みました。ちょっと屈折した感じ(?)のギャグで、ウーム・・・。
⑨キム・セヨン(김세영)作:ホ・ヨンマン(허영만.許英萬)画「タチャ[イカサマ師](타짜)」(1999)
生まれながらの勝負師コニ、伝説のイカサマ師ピョン・ギョンジャン、人間的なイカサマ師コ・グァンニョル、賭博の花の設計者チョンマダム、そして多様な人間群像が繰り広げる謀略と裏切り、欲望と葛藤の壮大な賭博オデッセイ。
これも映画化されました。詳細は→コチラ。これまた漫画も映画も見てなくて、語る資格なし。
⑩イ・ウォンボク(이원복.李元馥)「遠い国 隣りの国(먼나라 이웃나라)」(1987)
ヨーロッパ、韓国、日本、アメリカまで、生きている世界歴史と文化を紹介して、世界市民の心を提示した漫画。
教養漫画ですね。ヌルボは「日本編」だけ読みました。記述はなかなか詳しく、そんなに「反日」が前面に出てはいなかったという印象があります。
※本ブログ2009年9月1日の記事「韓国の代表的漫画家15人」で紹介した漫画家や作品と当然ながらかなりダブっています。
※冒頭に記したチュ・ホミン(주호민)「神と一緒に(신과 함께)」は100選のリストに最新作として入っています。順位は19位。