ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[5月25日(金)~27日(日)]

2012-05-29 23:59:12 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 最新のデータは→コチラです! 

 先週は「チリも積もればロマンス」「TESE」、今日はK's cinemaで上映中の<真!韓国映画祭>「Green Days 大切な日の夢」「視線の向こうに」を観ました。
 「ワンドゥギ」に続いて「チリも積もればロマンス」も主人公たちはオクタプパン(옥탑방.屋塔房)住まいなんですね。1つ前の記事にも書いた漫画「神と一緒に」(この世編)同様再開発に直面していて・・・。出て行かざるを得ない住民には1人世帯で約700万ウォン、2人世帯だと900万ウォンが支給されるとか・・・。その漫画では、手持ちの資金に乏しい人は「地下(지하.チハ)かオクタプ(옥탑)に住むしかない」と言われ、「지하と옥탑の最初の文字を合わせると지옥(チオク.地獄)か」とつぶやいたりしています。別件ですが、主人公の女性(ハン・イェスル)が生卵に穴を開けて飲んだりしてるのは韓国人としては珍しいんでしょうね?
 「TESE」は、観てよかったです。彼にかぎらず、在日の人たちがいかにアイデンティティを確立していくか、家族により個人により、実にいろんなパターンがあると思います。鄭大世の場合は、このドキュメンタリーを観ると納得できる部分が大きいです。(北朝鮮とか朝鮮総聯に対する批判はおいといて・・・。) たぶん日本代表の道を選んだ李忠成のこれまでを辿っても、彼なりの必然性が当然理解されるでしょう。鄭大世が3世、李忠成が4世という点も関係あるかも・・・。ソウルに来た北朝鮮チームが泊まるホテルで、北朝鮮側の要請により部屋からテレビを撤去しているようすが映されていました。やれやれ、です。
 アニメ「Green Days 大切な日の夢」は、1977年当時の純朴な女子高生の話で、今40~50代くらいの韓国のオジサン・オバサンたちは懐かしく観たのではないでしょうか? (私ヌルボもなんだか懐かしい気分・・・。) 77年となぜ特定できるかといえば、ボイジャー1号が77年9月打上げだから。その他リンダ・カーター主演のドラマ「ワンダーウーマン」をTVでやっていたり(韓国では76年から放映)、プロレスで<伝説のパッチギ王>大木金太郎ことキム・イルの人気がすごかったり・・・。羅勲児(ナフナ)「カルムリ(갈무리.しめくくり)」等がバックに流れていました。そんな時代を考えると「イケメン」なんて字幕の言葉は不自然! うーむ、いろいろあげればキリがないぞ。別記事にしようかな?
 「視線の向こうに」は人権映画プロジェクトの、もう第5作目になるんですね。今回の5作品のオムニバスも期待通り。多くの人に観てほしいです。ただ、今回は「飛べ、ペンギン」のように笑える場面がもっと欲しかったな、という感じはあります。
 アラ、ネタはまだあるのに、今回もすでに書き過ぎ・・・。
 
         ★★★ Daumの人気順位(5月29日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①アンニョン、ハセヨ!(韓国)  9.7(20)
②かたつむりの星(韓国)  9.6(52)
③おばあさんは1年生(韓国)   9.6(31)
④語る建築家(韓国)  9.6(33)
⑤タイタニック 3D 9.6(2449)
⑥最強のふたり  9.2(788)
⑦トゥレソリ (韓国)  9.0(130)
⑧ミックマック  8.9(46)
⑨建築学概論(韓国)  8.5(2073)
⑩KOREA(韓国)  8.5(915)

 初登場は①と③の2作品。
 ①「アンニョン、ハセヨ!」は仁川の視覚障碍の生徒たちの学校を撮ったドキュメンタリー。音楽を演奏をしたり、パンソリで賞を獲得したり、写真家でもある先生は子どもたちに写真の撮り方を教えたりしているそうです。韓国題は「안녕,하세요!」。
 ③「おばあさんは1年生」については、5月8日の記事で少し触れました。地方の農村で暮らすおばあさんが孫娘と一緒に文字を習い始めるという話です。韓国題は「할머니는 일학년」。予告編は→コチラ

【専門家による順位】

①タイタニック 3D  10.0(2)
②第七の封印  9.0(2)
③メランコリア  8.3(6)
④The Future  8.0(1)
⑤アベンジャーズ  7.7(7)
⑥The Raid:Redemption  7.7(4)
⑦異邦人たち(韓国)  7.5(2)
⑦レッドマリア(韓国)  7.5(2)
⑨アルマジロ  7.3(3)
⑩建築学概論(韓国)  7.1(6)
⑩ウンギョ(韓国)  7.1(6)

 順位も評点も、先週とまったく同じです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[5月25日(金)~27日(日)] ★★★

         「メン・イン・ブラック3」がトップ

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(27)・・メン・イン・ブラック3 ・・・・・・・・・・・5/24・・・・・・・・・・・・1,069,615・・・・・・・・・1,216,259 ・・・・・・・・10,432・・・・・・・767
2(1)・・私の妻のすべて(韓国)・・・・・・・・・5/17・・・・・・・・・・・・・・610,984・・・・・・・・・1,819,479 ・・・・・・・・13,714・・・・・・・537
3(2)・・アベンジャーズ ・・・・・・・・・・・・・・・4/26・・・・・・・・・・・・・・260,686 ・・・・・・・・・6,741,213 ・・・・・・・・57,038・・・・・・・367
4(3)・・金の味(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・5/17 ・・・・・・・・・・・・・・193,195・・・・・・・・・・・951,417 ・・・・・・・・・7,196・・・・・・・412
5(4)・・KOREA(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・5/03 ・・・・・・・・・・・・・・・86,330・・・・・・・・・1,775,518 ・・・・・・・・12,796・・・・・・・277
6(新)・・スノーホワイト・・・・・・・・・・・・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・・・・・・71,838・・・・・・・・・・・・71,838 ・・・・・・・・・・・552・・・・・・・284
7(新)・・劇場版イナズマイレブンGO:・・・・5/24・・・・・・・・・・・・・・・40,390・・・・・・・・・・・・41,665 ・・・・・・・・・・・288・・・・・・・242
究極の絆 グリフォン(日本)
8(31)・・マシンガン・プリーチャー・・・・・・・5/24 ・・・・・・・・・・・・・・・10,771・・・・・・・・・・・・17,847 ・・・・・・・・・・・133・・・・・・・140
9(7)・・白雪姫と鏡の女王 ・・・・・・・・・・・・・5/03・・・・・・・・・・・・・・・10,443・・・・・・・・・・・574,965 ・・・・・・・・・4,027・・・・・・・・57
10(10)・・ウンギョ(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・4/25 ・・・・・・・・・・・・・・・・5,498 ・・・・・・・・・1,337,811 ・・・・・・・・・9,853・・・・・・・・52
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「私の妻のすべて」は2位に落ちましたが、動員数は少し増えて、200万人超えはまず確実。
 新登場は1・6・7・8位の4作品ですが、韓国作品はありません。
 1位「メン・イン・ブラック3」は、日本でも1日遅れの5月25日公開。概してこのテのアメリカ映画がいきなりトップに立つのがふつうになってるようです。韓国題は「맨 인 블랙 3」。
 6位「スノーホワイト」は白雪姫がバイオレンスに大変身して、騎士の甲冑に身を包み、継母である悪の女王に立ち向う・・・。日本では6月15日公開。9位も同様ですが、これもおっかなそうだよー・・・。韓国題は「스노우 화이트 앤 더 헌츠맨」。
 7位「イナズマイレブンGO」、相変わらずの日本映画の得意ジャンル。韓国題は「극장판 썬더일레븐GO : 궁극의 우정 그리폰」。
 8位「マシンガン・プリーチャー」は日本では2月4日に公開されました。こういう宗教関係の作品は日韓のそれぞれの受けとめ方に差があるんだよねー。韓国題は「머신건 프리처」。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・おばあさんは1年生(韓国)・・・・・・5/24 ・・・・・・・・・・・・・・・1,876 ・・・・・・・・・・・・・・2,625 ・・・・・・・・・18・・・・・・・・・・33
2(1)・・The Future・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/17 ・・・・・・・・・・・・・・・1,555 ・・・・・・・・・・・・・・5,356・・・・・・・・・42・・・・・・・・・・14
3(36)・・偕老(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/22・・・・・・・・・・・・・・・・1,114 ・・・・・・・・・・・・・・4,578・・・・・・・・・25・・・・・・・・・・・1
4(新)・・アンニョン、ハセヨ!(韓国) ・・・・・5/24 ・・・・・・・・・・・・・・・・・836 ・・・・・・・・・・・・・・2,271・・・・・・・・・13・・・・・・・・・・18
5(2)・・A Dangerous Method ・・・・・・・・・・5/10・・・・・・・・・・・・・・・・・・746 ・・・・・・・・・・・・・24,495・・・・・・・・185・・・・・・・・・・・9

 初登場は1位「おばあさんは1年生」、4位「アンニョン、ハセヨ!」の2作品ですが、ともに上述しました。
 3位「偕老」は、2ヵ月前封切ですが、再登場。今「真!韓国映画祭」でもやっています。