ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国語でも目(ヌン)と芽(ヌン)が同音というフシギ

2010-12-06 17:03:59 | 韓国語あれこれ
 11月29日の記事でアジア大会の囲碁について書きましたが、その時に韓国側の報道文中で「반 집 승」とあるのに気がつきました。前後から判断すると「半目勝ち」
 つまり、<目(もく)>のことを韓国語で<집>というのですね。それまで知りませんでした。집はもちろん本来は家です。
 ことのついでに英語では何というのか調べてみるとpointだそうです。※White wins a half points. (白の半目勝ちです。)
 囲碁の用語については、日本の用語が国際標準化されている(?)ことに対する韓国側の反対の動きもあるようで、いずれ記事のテーマとしてとりあげることもあろうかと思います。韓国語で各囲碁用語をどういうか興味をお持ちの方は<光永会公式ホームページ>中の「ハングル囲碁用語講座」を参照されたし。

 ところで、今回のテーマは囲碁でもなく、目(もく)でもなく、目(め)と芽(め)についてなのです。
 私ヌルボが韓国語の教わっているN先生が先日「ややこしや~」という問を発したのですが、それというのが「目と芽は同音異義語なのか? 本来的に同じ言葉だったのか?」というもの。
 さらに韓国語を見てみると、目(め)は韓国語ではもちろん눈(ヌン)。ずっと以前、初級用テキストで雪も눈ということも合わせてアタマに入れました。
 しかし、にはという意味もあるんですね。恥ずかしながら、知りませなんだです、はい。(芽といえばの方はこれまで何度も目にしましたが・・・。)

 つまり、日本語同様に、目と芽で同音になるんですね!

 韓国語の場合(눈=目と、눈=芽は本来同語?)も含めて、先生の問の正解はよくわかりません。しかし、ここでも日本語と韓国語の偶然なのか言語史上の必然なのかわかりませんが、不思議な共通点に気づかされました。
 さすがに言語学がご専門の日本人N先生ならではの問題提起です。

 さらにもう1例。動詞の<きく>です。
 最も一般的な音を<聞く>のほかに「薬が効く」「ブレーキが効く」<効く>があります。
 「薬が効く」と「ブレーキが効く」の2つの<効く>は原因→結果の因果関係がはっきりしているということで明らかに同じ語だし、<聞く>と<効く>もなんとなく(←無責任!)同じ1つの動詞だったような気がします。
 さて、これも韓国語で見てみると、

음악을 듣고 있다. (音楽を聴いている。)
이 약은 잘 듣는다. (この薬はよく効く。)
브레이크가 듣지 않는 다. (ブレーキが利かない。) 


 このように同じ動詞<듣다>を使うのですね。

 言葉自体の不思議、日韓の言語の共通性の不思議に、ただフーム、と感じ入るいうばかりです。他にも探せば同様の例があるかもしれません。

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