本ブログ中で、訪問者の多い記事の1つが<韓国の本を入手するには? 韓国本専門書店とネット通販の紹介>の(1)と(2)です。
(1)では【1】韓国本を常備している店舗に行って買う
【2】韓国本を置いている図書館
(2)では【3】韓国本を扱っているネット通販(日本語サイト)
【4】韓国のネット書店で直接購入
・・・について記しました。(時おり更新しています。)
アクセス数は、(1)よりも(2)の方が多い、ということは、やはり韓国本が買える店というのが非常に少ないということでしょう。
日本でこれだけ韓国語の学習者が増え、直接韓国の書籍や雑誌、新聞等を読みたいという人も当然多くなってきたにもかかわらず、需要に対して供給の間口が非常に狭いというのが現状です。
韓国の書籍を販売している書店は、上掲の記事に記したように全国でも2ケタにもならず、ネット通販のショップは増えてきているとはいえ、扱っている本の大半は韓流スター関係のものです。
そこで私ヌルボのお奨めは公共図書館です。韓国書を置いている図書館の比率はまだまだ低いレベルですが、それでも高麗書林のサイト中の<韓国書が借りられる全国図書館>というページによると、全国で130もの図書館がリストアップされています。
その中に、ヌルボのごく近所の横浜市中央図書館が入っています。蔵書数でいえば、『日本の図書館 - 統計と名簿2011』によると160.6万冊で、全国の公立図書館の中では第6位。(最下段参照)
私ヌルボが希望する本は9割以上の確率であるし、いろいろ検索すると、戦前の貴重な本や、韓国・朝鮮に関係するものでは「朝日新聞外地版[全68巻・別巻1]」(ゆまに書房)約240万円及び現在刊行中の同2期全37巻約136万円という高価な資料までそろえてくれているので、とても重宝な図書館です。
【参考書の開架に並んでいる。ベルリン五輪の前に南次郎総督と期待のマラソン選手孫基禎選手(結果は周知のように優勝)との対談記事を最近読みました。】
そんな中央図書館でも、置いていない本ももちろんあります。先日、関貴星さんの娘の呉文子さんが書いた「パンソリに想い秘めるとき ある在日家族のあゆみ」という本を検索したら中央図書館にはなく、中図書館のみにあるとか。
そこで先日原付で本牧の中図書館に行ってきました。
目当ての本を借りて、なんとなく「新しく入った本」のお知らせを見ると、アラ、韓国書が2冊書かれているではありませんか。それも金蘭都(キム・ナンド)の「苦しいから青春だ(아프니까 청춘이다)」と、鄭裕靜(チョン・ユジョン)の「7年の夜(7년의 밤)」。どちらも2011年韓国の話題の本です。(私ヌルボ、「7年の夜」はちょい前買っちゃったなー、読んでないけど。残念!) 館内を回ると「韓国・朝鮮語図書」の書架があって、200冊以上(??)のハングルで書かれた書籍が置かれている。これは知らなかった。また児童書の絵本のコーナーにも相当数の韓国の絵本が並んでいました。
上記の<韓国書が借りられる全国図書館>のリストには横浜市立図書館では中央図書館しかリストアップされていなかったからなー・・・・。
その後確認してみると、中図書館の他、泉・栄・金沢・戸塚・保土ケ谷・鶴見・山内・瀬谷・旭・港南・南・磯子・港北・神奈川・緑の各図書館に同様の韓国書のコーナーがあるようです。(都筑図書館たけは未確認。) なかでも、中・泉・鶴見の3図書館が蔵書検索で見たかぎりでは充実しているようです。
【横浜市立中図書館。この書架3つ分と、別に児童書がある。】
7月には、職安通り方面に行ったついでに新宿区立大久保図書館に行ってきました。場所柄、韓国書がかなり多く置かれていました。質・量とも荒川区立日暮里図書館には負けていますが・・・。
【大久保図書館は大久保通りから少し入った所。新大久保駅から徒歩8分。】
【大久保図書館の韓国語の書架。大きい写真にしました。書名を確認してみて下さい。】
【絵本もそれなりに備えています。「ろくべえまってろよ」とか「スーホの白い馬」とか「つるにょうぼう」とか・・・。】
<東京図書館制覇!>という個人サイトによると、足立区立中央図書館の外国語図書がすごいそうです。「英語・中国語・ハングルはかなりの冊数」で、それ以外の国の図書もたくさんあり・・・と、オーストリア・アルゼンチン・バングラディッシュ以下40ヵ国以上も国名をあげています。うーむ、これは行ってみなければ・・・。
大阪は、今度鶴橋方面に行ったら生野図書館に寄ってこなければ、と思っています。「ハングルで検索できる」そうで、これは横浜より進んでいます。
で、韓国語学習者にとってこうした図書館が便利な点は、①タダ! ②通販に比べて手間が省ける ・・・という点はもちろんですが、③文章の難易度がわかる、というのがいいですね。難しければ「そのうちに・・・」と心に期して返却すればいいだけだし。とくにヌルボのおすすめは絵本ですね。それから読みやすい児童書。すいすい読み進むと、気のせいか語学力がずいぶんupしたように思えます。(たいていは気のせいですけど。)
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横浜市立図書館のサイトによると、近年<多文化・多言語サービス推進事業>として外国語書籍の充実をはかっているようです。また多文化サービスの推進は公共図書館の全国的が潮流になっています。
上掲の<韓国書が借りられる全国図書館>をみると、日本全国のほとんどの県立図書館に韓国書が配備されていますが、このような流れの中で、そこに掲載されていない図書館にも置かれている可能性がありますね。
また、リクエストすれば購入してもらえるかもしれません。大都市の図書館の場合は、韓国の新聞もあって当然です。
べつに韓国書に限らず、図書館は大いに活用したいものです。
[参考] 日本の公共図書館の蔵書数順位 ※『日本の図書館 - 統計と名簿2011』による
①大阪市立中央図書館 195.0万冊
②大阪府立中央図書館 186.3万冊
③東京都立中央図書館 176.3万冊
④札幌市中央図書館 172.0万冊
⑤豊田市中央図書館 161.0万冊
⑥横浜市中央図書館 160.6万冊
⑦滋賀県立図書館 128.7万冊
⑧福岡市総合図書館 123.9万冊
⑨名古屋市鶴舞中央図書館 121.4万冊
⑩徳島県立図書館 113.5万冊
(1)では【1】韓国本を常備している店舗に行って買う
【2】韓国本を置いている図書館
(2)では【3】韓国本を扱っているネット通販(日本語サイト)
【4】韓国のネット書店で直接購入
・・・について記しました。(時おり更新しています。)
アクセス数は、(1)よりも(2)の方が多い、ということは、やはり韓国本が買える店というのが非常に少ないということでしょう。
日本でこれだけ韓国語の学習者が増え、直接韓国の書籍や雑誌、新聞等を読みたいという人も当然多くなってきたにもかかわらず、需要に対して供給の間口が非常に狭いというのが現状です。
韓国の書籍を販売している書店は、上掲の記事に記したように全国でも2ケタにもならず、ネット通販のショップは増えてきているとはいえ、扱っている本の大半は韓流スター関係のものです。
そこで私ヌルボのお奨めは公共図書館です。韓国書を置いている図書館の比率はまだまだ低いレベルですが、それでも高麗書林のサイト中の<韓国書が借りられる全国図書館>というページによると、全国で130もの図書館がリストアップされています。
その中に、ヌルボのごく近所の横浜市中央図書館が入っています。蔵書数でいえば、『日本の図書館 - 統計と名簿2011』によると160.6万冊で、全国の公立図書館の中では第6位。(最下段参照)
私ヌルボが希望する本は9割以上の確率であるし、いろいろ検索すると、戦前の貴重な本や、韓国・朝鮮に関係するものでは「朝日新聞外地版[全68巻・別巻1]」(ゆまに書房)約240万円及び現在刊行中の同2期全37巻約136万円という高価な資料までそろえてくれているので、とても重宝な図書館です。
【参考書の開架に並んでいる。ベルリン五輪の前に南次郎総督と期待のマラソン選手孫基禎選手(結果は周知のように優勝)との対談記事を最近読みました。】
そんな中央図書館でも、置いていない本ももちろんあります。先日、関貴星さんの娘の呉文子さんが書いた「パンソリに想い秘めるとき ある在日家族のあゆみ」という本を検索したら中央図書館にはなく、中図書館のみにあるとか。
そこで先日原付で本牧の中図書館に行ってきました。
目当ての本を借りて、なんとなく「新しく入った本」のお知らせを見ると、アラ、韓国書が2冊書かれているではありませんか。それも金蘭都(キム・ナンド)の「苦しいから青春だ(아프니까 청춘이다)」と、鄭裕靜(チョン・ユジョン)の「7年の夜(7년의 밤)」。どちらも2011年韓国の話題の本です。(私ヌルボ、「7年の夜」はちょい前買っちゃったなー、読んでないけど。残念!) 館内を回ると「韓国・朝鮮語図書」の書架があって、200冊以上(??)のハングルで書かれた書籍が置かれている。これは知らなかった。また児童書の絵本のコーナーにも相当数の韓国の絵本が並んでいました。
上記の<韓国書が借りられる全国図書館>のリストには横浜市立図書館では中央図書館しかリストアップされていなかったからなー・・・・。
その後確認してみると、中図書館の他、泉・栄・金沢・戸塚・保土ケ谷・鶴見・山内・瀬谷・旭・港南・南・磯子・港北・神奈川・緑の各図書館に同様の韓国書のコーナーがあるようです。(都筑図書館たけは未確認。) なかでも、中・泉・鶴見の3図書館が蔵書検索で見たかぎりでは充実しているようです。
【横浜市立中図書館。この書架3つ分と、別に児童書がある。】
7月には、職安通り方面に行ったついでに新宿区立大久保図書館に行ってきました。場所柄、韓国書がかなり多く置かれていました。質・量とも荒川区立日暮里図書館には負けていますが・・・。
【大久保図書館は大久保通りから少し入った所。新大久保駅から徒歩8分。】
【大久保図書館の韓国語の書架。大きい写真にしました。書名を確認してみて下さい。】
【絵本もそれなりに備えています。「ろくべえまってろよ」とか「スーホの白い馬」とか「つるにょうぼう」とか・・・。】
<東京図書館制覇!>という個人サイトによると、足立区立中央図書館の外国語図書がすごいそうです。「英語・中国語・ハングルはかなりの冊数」で、それ以外の国の図書もたくさんあり・・・と、オーストリア・アルゼンチン・バングラディッシュ以下40ヵ国以上も国名をあげています。うーむ、これは行ってみなければ・・・。
大阪は、今度鶴橋方面に行ったら生野図書館に寄ってこなければ、と思っています。「ハングルで検索できる」そうで、これは横浜より進んでいます。
で、韓国語学習者にとってこうした図書館が便利な点は、①タダ! ②通販に比べて手間が省ける ・・・という点はもちろんですが、③文章の難易度がわかる、というのがいいですね。難しければ「そのうちに・・・」と心に期して返却すればいいだけだし。とくにヌルボのおすすめは絵本ですね。それから読みやすい児童書。すいすい読み進むと、気のせいか語学力がずいぶんupしたように思えます。(たいていは気のせいですけど。)
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横浜市立図書館のサイトによると、近年<多文化・多言語サービス推進事業>として外国語書籍の充実をはかっているようです。また多文化サービスの推進は公共図書館の全国的が潮流になっています。
上掲の<韓国書が借りられる全国図書館>をみると、日本全国のほとんどの県立図書館に韓国書が配備されていますが、このような流れの中で、そこに掲載されていない図書館にも置かれている可能性がありますね。
また、リクエストすれば購入してもらえるかもしれません。大都市の図書館の場合は、韓国の新聞もあって当然です。
べつに韓国書に限らず、図書館は大いに活用したいものです。
[参考] 日本の公共図書館の蔵書数順位 ※『日本の図書館 - 統計と名簿2011』による
①大阪市立中央図書館 195.0万冊
②大阪府立中央図書館 186.3万冊
③東京都立中央図書館 176.3万冊
④札幌市中央図書館 172.0万冊
⑤豊田市中央図書館 161.0万冊
⑥横浜市中央図書館 160.6万冊
⑦滋賀県立図書館 128.7万冊
⑧福岡市総合図書館 123.9万冊
⑨名古屋市鶴舞中央図書館 121.4万冊
⑩徳島県立図書館 113.5万冊
洋書を扱っている店で、韓国書籍も置いてくれればいいのですが。
やはり在日韓国朝鮮人の場合は、集住地域にかろうじて1店、そして都会の研究者向けの専門書店若干に限られる、というのがこれまでの状況だったと思います。
基本的に日本語で生活しているので、在日の読書家は日本語の本を読むのがあたりまえですから・・・。
ニューカマーの人たちの読書事情は、標準がどんな程度かはよくわかりません。
ただ、韓国に帰った時に買ってくる等の話は時おり聞きます。
海外の紀伊国屋書店が商売が成り立つということの方が、世界レベルで考えると特別なことのように思われますが・・・。
(現地在住の日本人が多いのか、日本人が本好きなのか、仕事上本を必要とする日本人が多いのか、その国の人の中で日本語の本を求めている人が相当数いるのか・・・・)
お隣の区(江戸川区)の図書館もうちの区と同じように借りられるので、こちらから借りることが多いです。
ヌルボさんに教えていただいた「出張先は北朝鮮」もここから借りています。
各図書館の利用案内を見ると、「市内にお住まい、お勤め、通学、いずれかの方」という所がほとんどですね。
私が川崎図書館を利用できるのも、以前川崎で勤務していた時に作成したカードをちゃっかり継続使用しているからです。
その点東京の区立図書館は相互利用OKでいいですね。都立図書館も、東京都民でなくても利用できるし。
大阪市立図書館も市民以外でもいいようです。
横浜市立図書館も(他の図書館も)そうしてほしいです。
横浜市以上の蔵書数の札幌市図書館も、利用を望んでいる札幌市民以外の道民が多いのではないでしょうか?