前川健一さんがご覧になったという韓国映画「GOGO '70」(チェ・ホ監督.2008)は残念ながら観ていません。一般劇場公開を期待していましたが・・・。DVDで観るしかないですね。
良い映画が一般公開されなかったり、情報があまり流されなかったりするのは非常に残念です。特に非欧米映画。今イメージフォーラムで上映中のエチオピア映画「テザ 慟哭の大地」など、多くの人に観てほしいと思います。
マイナーな独立系の映画、良さそうな作品でもなかなか厳しそうですね。気になっている韓国映画がいくつかあるんですが、どうなのかなー?
しかし、非欧米映画の中でも、韓国や中国(&香港・台湾)映画はまだマシな方でしょうね。
今回はとくに韓国・中国(&香港・台湾)以外のアジア映画に注目してみます。といっても、私ヌルボの場合韓国映画に比べて入れ込み具合がさほど強くないので、観てない名作がたくさんあると思います。そんなヌルボがなんとなく(?)観てきた範囲での話ということで・・・。
イラン映画は、「友だちの家はどこ?」(1987)が日本で公開されたのが1993年。それ以来わりと上映されるようになりました。「運動靴と赤い金魚」等々、感動作がいくつもありました。
インドや東南アジアの映画はもっと上映してほしいところ。
インド映画はいろいろありますね。日本では43年振りのロードショー公開(1997)という娯楽映画「ラジュー出世する」(1992)を観にいったのは大正解で、159分の長尺で中休みが入るのに、そこで客席から自然と拍手が起こりましたからね。もしレンタル店にあったらぜひ観てみてください。
※映画館で拍手というのは、子ども時代の「旗本退屈男」等は別にして、記憶にないですね。「ラジュー・・・」以降は、「ウォーターボーイ」でパラパラとありました。それだけ。
私ヌルボが今まで観た東南アジア映画の中では、「青空がぼくの家」(インドネシア)が印象に残っています。最初は例のアジア映画劇場、2度目は岩波ホールの特別上映だかで観ました。
タイ映画でわりと最近見た「アタック・ナンバーハーフ」「マッハ!!!!!!!!」「チョコレート」等は楽しかったです。歴史関係、真珠湾攻撃と同時に展開された日本軍のコタバル上陸は知っていましたが、タイ映画「少年義勇兵」に描かれた日本軍の12月8日早朝のタイ上陸と、その後の数時間の戦闘については全然知りませんでした。
日本がらみで社会の勉強にもなったのは「愛と哀しみのアカ族」や「恋するトマト」等。
私ヌルボ、韓国オタクは自任していますが、とくにアジアオタクというわけではありません。しかし日本と韓国だけでなく、その周縁の国々についても多少なりとも知ると、韓国の(もちろん日本も)いろんな面での国際的な位置関係といったものも見えてくるように思います。そういった意味でもアジア映画は興味深いです。まあ、それ以前におもしろいから観るんですけどね。
かつてNHKのアジア映画劇場でやっていたような名作の数々、何度も申しますが、観る機会をもっともっと増やしてほしいものです。潜在的なファン、けっこうたくさんいると思いますけどねー・・・。
・・・ということで、かつてNHKアジア映画劇場で(それ以外も含む?)1988年~2003年に放映されたアジア映画のリストを作成しましたので紹介します。 ※最初の2本が「アジア映画劇場」と冠されていたかは未確認です。
ただし全130本(重複を引くと129本)もあるので、とりあえず1988~92年の30本分。
NHKアジア映画劇場放映作品リスト(その1)
放映年.月.日.「作品名」.公開年.国.監督
1988.3.5.「ジャングルの村」.1980.スリランカ.レスター・ジェームズ・ピーリス
1988.3.19.「郷音」.1983.中国.胡柄榴(フウ・ピンリュウ)
1988.10.22.「渡河」.1984.インド.ゴータム・ゴース
1988.10.29.「蝶と花」.1985.タイ.ユッタナームクダーサニット・ムクダーサニット
1989.1.28.「ブエンとパエン」.1983.タイ.チャード・ソングスリ
1989.2.4.「離婚旅行(KBSドラマ)」.韓国.
1989.3.4.「野山」.1985.中国.顔学怨(イエン・シュエシュ)
1989.3.11.「ナンプーは死んだ」.1984.タイ.ユッタナー・ムクダーサニット
1989.3.18.「追いつ追われつ」.1985.インドネシア.ハエルル・ウマル
1990.1.20.「青春祭」.1985.中国.張暖忻(チャン・ヌアンシン)
1991.4.21.「標識のない河の流れ」.1983.中国.呉天明(ウー・ティエンミン)
1991.5.19.「砂の手紙」.1988.スリランカ.スミトラ・ペリエス
1991.6.16.「風の輝く朝に.1984.香港.レオン・ポーチ
1991.7.21.「ゴアの恋歌」.1985.インド.シャーム・ベネガル
1991.8.18.「悲恋の橋(サラシン橋心中)」.1987.タイ.ピアック・ポスター
1991.9.22.「いばらのあぜ道」.1983.マレーシア.ジャミル・スロン
1991.10.13.「旅人は休まない」.1987.韓国.李長鎬(イ・ジャンホ)
1991.11.10.「追憶」.1985.インドネシア.テグ・カルヤ
1991.12.15.「林商店(林家舗子)」.1959.中国.水華(スュイ・ホワ)
1992.1.12.「胡同模様」.1985.中国.従連文(ツオン・リェンウェン)
1992.2.16.「童年往時・時の流れ」.1985.台湾.侯孝賢(ホウ・シャオシェン)
1992.3.15.「蝶と花」.1985.タイ.ユッタナー・ムクダーサニット
1992.419.「追われし者の挽歌」.1990.韓国.朴光洙(パク・クァンス)
1992.5.17.「黄色い大地」.1984.中国.陳凱歌(チェン・カイコー)
1992.7.12.「サラワクの息子」.1988.マレーシア.ラヒム・ラザリ
1992.8.9.「十月になれば」.1984.ベトナム.ダン・ニャット・ミン
1992.9.13.「おはよう北京」.1990.中国.張暖忻(チャン・ヌアンシン)
1992.10.11.「サイクリスト」.1989.イラン.モフセン・マフマルバフ
1992.12.6.「北京の想い出(城南旧事)」.1982.中国.呉貽弓(ウー・イーコン)
1992.12.20.「希望の行方」.1990.インド.サイー・パラーンジペー
※<90年代、ブーム以前の珠玉の韓国映画がいっぱい! 付録:NHKアジア映画劇場 放映作品リスト(2)>に続く。 →コチラ。
良い映画が一般公開されなかったり、情報があまり流されなかったりするのは非常に残念です。特に非欧米映画。今イメージフォーラムで上映中のエチオピア映画「テザ 慟哭の大地」など、多くの人に観てほしいと思います。
マイナーな独立系の映画、良さそうな作品でもなかなか厳しそうですね。気になっている韓国映画がいくつかあるんですが、どうなのかなー?
しかし、非欧米映画の中でも、韓国や中国(&香港・台湾)映画はまだマシな方でしょうね。
今回はとくに韓国・中国(&香港・台湾)以外のアジア映画に注目してみます。といっても、私ヌルボの場合韓国映画に比べて入れ込み具合がさほど強くないので、観てない名作がたくさんあると思います。そんなヌルボがなんとなく(?)観てきた範囲での話ということで・・・。
イラン映画は、「友だちの家はどこ?」(1987)が日本で公開されたのが1993年。それ以来わりと上映されるようになりました。「運動靴と赤い金魚」等々、感動作がいくつもありました。
インドや東南アジアの映画はもっと上映してほしいところ。
インド映画はいろいろありますね。日本では43年振りのロードショー公開(1997)という娯楽映画「ラジュー出世する」(1992)を観にいったのは大正解で、159分の長尺で中休みが入るのに、そこで客席から自然と拍手が起こりましたからね。もしレンタル店にあったらぜひ観てみてください。
※映画館で拍手というのは、子ども時代の「旗本退屈男」等は別にして、記憶にないですね。「ラジュー・・・」以降は、「ウォーターボーイ」でパラパラとありました。それだけ。
私ヌルボが今まで観た東南アジア映画の中では、「青空がぼくの家」(インドネシア)が印象に残っています。最初は例のアジア映画劇場、2度目は岩波ホールの特別上映だかで観ました。
タイ映画でわりと最近見た「アタック・ナンバーハーフ」「マッハ!!!!!!!!」「チョコレート」等は楽しかったです。歴史関係、真珠湾攻撃と同時に展開された日本軍のコタバル上陸は知っていましたが、タイ映画「少年義勇兵」に描かれた日本軍の12月8日早朝のタイ上陸と、その後の数時間の戦闘については全然知りませんでした。
日本がらみで社会の勉強にもなったのは「愛と哀しみのアカ族」や「恋するトマト」等。
私ヌルボ、韓国オタクは自任していますが、とくにアジアオタクというわけではありません。しかし日本と韓国だけでなく、その周縁の国々についても多少なりとも知ると、韓国の(もちろん日本も)いろんな面での国際的な位置関係といったものも見えてくるように思います。そういった意味でもアジア映画は興味深いです。まあ、それ以前におもしろいから観るんですけどね。
かつてNHKのアジア映画劇場でやっていたような名作の数々、何度も申しますが、観る機会をもっともっと増やしてほしいものです。潜在的なファン、けっこうたくさんいると思いますけどねー・・・。
・・・ということで、かつてNHKアジア映画劇場で(それ以外も含む?)1988年~2003年に放映されたアジア映画のリストを作成しましたので紹介します。 ※最初の2本が「アジア映画劇場」と冠されていたかは未確認です。
ただし全130本(重複を引くと129本)もあるので、とりあえず1988~92年の30本分。
NHKアジア映画劇場放映作品リスト(その1)
放映年.月.日.「作品名」.公開年.国.監督
1988.3.5.「ジャングルの村」.1980.スリランカ.レスター・ジェームズ・ピーリス
1988.3.19.「郷音」.1983.中国.胡柄榴(フウ・ピンリュウ)
1988.10.22.「渡河」.1984.インド.ゴータム・ゴース
1988.10.29.「蝶と花」.1985.タイ.ユッタナームクダーサニット・ムクダーサニット
1989.1.28.「ブエンとパエン」.1983.タイ.チャード・ソングスリ
1989.2.4.「離婚旅行(KBSドラマ)」.韓国.
1989.3.4.「野山」.1985.中国.顔学怨(イエン・シュエシュ)
1989.3.11.「ナンプーは死んだ」.1984.タイ.ユッタナー・ムクダーサニット
1989.3.18.「追いつ追われつ」.1985.インドネシア.ハエルル・ウマル
1990.1.20.「青春祭」.1985.中国.張暖忻(チャン・ヌアンシン)
1991.4.21.「標識のない河の流れ」.1983.中国.呉天明(ウー・ティエンミン)
1991.5.19.「砂の手紙」.1988.スリランカ.スミトラ・ペリエス
1991.6.16.「風の輝く朝に.1984.香港.レオン・ポーチ
1991.7.21.「ゴアの恋歌」.1985.インド.シャーム・ベネガル
1991.8.18.「悲恋の橋(サラシン橋心中)」.1987.タイ.ピアック・ポスター
1991.9.22.「いばらのあぜ道」.1983.マレーシア.ジャミル・スロン
1991.10.13.「旅人は休まない」.1987.韓国.李長鎬(イ・ジャンホ)
1991.11.10.「追憶」.1985.インドネシア.テグ・カルヤ
1991.12.15.「林商店(林家舗子)」.1959.中国.水華(スュイ・ホワ)
1992.1.12.「胡同模様」.1985.中国.従連文(ツオン・リェンウェン)
1992.2.16.「童年往時・時の流れ」.1985.台湾.侯孝賢(ホウ・シャオシェン)
1992.3.15.「蝶と花」.1985.タイ.ユッタナー・ムクダーサニット
1992.419.「追われし者の挽歌」.1990.韓国.朴光洙(パク・クァンス)
1992.5.17.「黄色い大地」.1984.中国.陳凱歌(チェン・カイコー)
1992.7.12.「サラワクの息子」.1988.マレーシア.ラヒム・ラザリ
1992.8.9.「十月になれば」.1984.ベトナム.ダン・ニャット・ミン
1992.9.13.「おはよう北京」.1990.中国.張暖忻(チャン・ヌアンシン)
1992.10.11.「サイクリスト」.1989.イラン.モフセン・マフマルバフ
1992.12.6.「北京の想い出(城南旧事)」.1982.中国.呉貽弓(ウー・イーコン)
1992.12.20.「希望の行方」.1990.インド.サイー・パラーンジペー
※<90年代、ブーム以前の珠玉の韓国映画がいっぱい! 付録:NHKアジア映画劇場 放映作品リスト(2)>に続く。 →コチラ。