願わないクジには当たりやすい性分です。病気はクジの確率の対象ではありませんが、統計の数値で、日本人女性の12人に1人に発症してるその12分の1に入ってしまいました。
しかし治りやすいがんの1,2を競っています。
30年ほど前に初めてマンモグラフィーを撮られたのですが、今ほどマンモグラフィーの知識は普及していなかったか、自分が知らなかっただけか、妙なレントゲン撮影だと思いました。
乳腺症と診断され、結局、何の治療も要せず自然に落ち着きました。しかし乳腺症になった人は乳がんになりやすい傾向にありますとは言われました。
その後、その言葉を忘れたわけではありませんが、40歳を境に人間ドックの受診券が送られてくるようになって、受診したのです。そこで初めて受けた胃のバリウム検査が悪かったと思っていますが、今までの最強の猛烈なジンマシンに苛まれました。風邪をひいて本復ちょっと前の時期だったのにバリウムを飲んだことが原因だったと思っています。こりごりでした。
それで人間ドックアレルギーになってしまいました。以来人間ドックの受診券が来ても家族に見つからないように素早く隠して、やり過ごしてきたのです。
検診の重要性は身をもって感じました。
その頃、テレビの健康番組で、やたら乳がんの特集があったり、そこに主演していた芸能人が乳がんに気付いたとか、余命いくばくもない人の物語とか、情報はあふれていました。でも自身はそんな緊張感を完全に忘れていました。
その時その気で触診していたら発見できたかもしれません。4~5ヶ月発見が遅れたという意識はありますが、最終的にはⅡaでした。
33日後に乳房を温存して摘出手術を受けました。所要時間は1時間~1時間30分くらいだったでしょうか、やっぱり簡単だったようです。看護師の友達曰く、皮膚科の手術くらいやね、それって。
病気や入院は本人が一番大変なのはもっともなお話ですが、同じく家族も鎮痛な気分でしょうね。本人以上に気遣いがあるかもしれません。
悪かったなあと思ったのは、摘出した部位を見せられたことです。医者は本職ですから、焼肉の生肉をひっくり返すくらいの感覚でしょうか、バットに摘出した部位を載せて、ピンセットで何度も何度もひっくり返しながら説明してくれたそうです。
あれがトラウマになった、と子供は言うのです。ですからその後、病院へは2度来たっきり。家から自転車で5分くらいなのに。こちらもコインランドリーで洗濯するのが仕事くらいで、同室の人に、あなた、どこ悪いの?なんて聞かれたりもしました。小さい病院でがん患者は少なかったんです。
私は後日、摘出した部位の写真を見せてもらいました。リアルなら辞退したいかも。
その後のことはまたあとで(゜.゜)