お祭り人間ではない私でも、時々感じる秋特有の町の高揚感。ちょっと家から出てみるとあちこち通行止め。近場を原チャで行き来している私は、そう困ることはない。
この町にこんなに人が、若い子がいたのかと毎年、この時期だけは感じている。この地は地車(だんじり)が大昔(いつ頃からなんでしょうか)から引き回す習慣(ならわし)で、小学生の頃はついて回って歩いたものです。
昔の人の娯楽の少なかった時代の良き楽しみだったことを認めつつ、祭りや郷土というものに関心は薄い方です。
昔、大変驚いたことがあった。15歳の頃です。近所の文系の大学生が ”大学で祭りを研究する学問がある" という。
えぇっー 大学でお祭りしてるのぉー 何してるんよ それって遊びじゃないん??
大学と言えば理系のイメージが強かった私はびっくり仰天。15歳の私は自分の事、自分の身の周りの事とかしか実際に考えたこともなく、少し離れた地域や隣県の事、まして遠く離れた地域のことは全く考えたり想像したりする余地はなかった。
各地方には習慣や常識、価値観の違い、思考までも自分とは違う人達がいることを考えたこともない。もちろん日本人の常識範囲ですが、その後、そんな中にも種々な価値観が生まれていて、それらを尊重しなければならないことが、成長とともに理解できるようになってきた事が自分でも驚き。
聞けば民俗学という学問があるではないですか。元祖柳田国男、宮本常一なんて人もいましたよ。そうか、日本人のルーツに迫るものを探し求めていたんだ。伝統を軽んじてはいけないんだ。
でもやっぱりメカオンチだけど、ハイテク製品大好き。