一昨日、めったに乗らない電車で出かけ、帰路に付いていた時の事です。
座席を確保できホットしていました。その席は車両の端っこで、連結ドアに対面する通路側の席でした。
発車前は車両の連結を行き来する人が引っ切りなしで、ボーッと行く人を観ていました。ふとその視線の先の次の車両の丁度対角線上にある席に知人が座っているのです。
かなり意外で、その人はこの路線に乗ること、いえ、電車に乗ること自体考えられないことですが、有り得ない訳ではないでしょう。連結ドアは素晴らしく透明で、閉まっていても顔は良く見え、時々車両を行きかう人がドアを全開してくれます。
声をかけに行きたいのですが、せっかく確保した席を放棄したくありません。相手が気づいたら、やはりお互いどちらか席を立たないといけないかもしれません。ならば私のほうが先に降車するはずですから、そのとき、そちらに寄って、一声かけてお別れしようとか考えていました。
ちょっと隠れ気味に、ちらちらその人の姿を観察していました。お連れがいないな、それも日常から見ても不思議なのですが、ひょっとしたらお忍び?ならば挨拶に行く訳にいかないな、なんて考えたりもしていました。
すると予想外の駅でその人は降りたのです。隣の車両なので全体の姿はよく見えませんでした。
あの人はいったい誰?確かに知人でした。正面からも横顔からもヘアスタイルからも肉付きからも、間違いない・・・はず。
翌日、その人の連れ合いに電話をしました。”昨日、1人で出かけてた?”返事はNO。
ですよね。その人の状況からは有りえない事。”へえー、そんなによく似てた?”
似てたのではない、そこにいたのよホントに。でも、ちょっとおしゃれな感じだったかな。でも電車に乗るのだからそれもあり得ることだし・・許されるなら写メ、撮っておきたかったくらいです。
オカルトやドッペルゲンガー、解離性障害ではなく、他人の空似のお話です。
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