ある処に、植物が大好きな若くない女性がいました。彼女は朝、昼、晩、小さな小さな庭の花や野菜を丹精込めて世話をしていました。
彼女の行動がどうしても目に入ってくるので、やむを得ず見ていると、少し違和感を感じるのです。雨上がり、いえ、雨が降っている最中、ジョウロで水遣りをしたり、青虫にビールを掛けたり、奇異なのです。
その頃はまだ珍しかったニガウリを栽培して、おすそ分けに頂いたりしましたが、”苦い”と言われたら、食す気にもなれなくって、結局、どうなったか覚えていません。
こんなに一生懸命になれるんだ、周りの者とで語り合ってたものです。
時が流れて四半世紀以上。道行く若者は、過去の私と同じ思いでこちらを見ているのでしょうね。そんなものですよ。
想像つかなかった事の多い今の世の中ですが、過去にあったよね、なんて事もずいぶん増えました。”そんなものですよ”と言うことができている自分が、嬉しい事?悲しい事?
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