獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

家のトイレの水が流れ続ける。止められない止まらない。

2021-03-09 21:15:23 | 網膜色素変性症と私
コインでまわすネジ

3年前の6月、大阪北部地震。私の自宅もゆれたね。被害は冷蔵庫のドアがあいて、ペットボトルがとびでたぐらいでよかったけど、こまったのは、その語の停電とそれにともなう断水。結局10日ぐらい続いた

その間、いつ停電が復旧するかわからないので、電気のブレーカー?かなにかをオフにして電気をシャットダウン、こうしておかないと、通電したときに、漏電して火災になるとのニュースがあったため。同じく、水道の元栓もしめておいた。

10日して、やっと停電が復旧。電気のスイッチも、ガスの元栓も、水道の元栓ももとにもどしてもらう。ヘルパーさんにもどしてもらう。ガスメーターボックスにこれらすべてがまとまっているのね。便利。

だけど、目の見えない私はどれがどれだかわからない。網膜色素変性症な私デスペア。ほぼ全盲な視覚障害者の私。ヘルパーさんにコックをもとにもどしてもらう。

念のため、どういった配置で電気、水道、ガスの元栓がならんでいるか聞いておく私。もし、また停電になったとき、あるいは、ぶうれーかーがとんだときに、ひとりで復旧させるため。
上から、電気、ガス、水道です。とヘルパーさん。

光熱水費の熟語と同じ並びだなと感心して、それで覚えようとおもった私。

あれからもう3年近くがたつ。

そんな今朝、昨日の夜は、TBSラジオの深夜ラジオ、日本で一番聞かれているラジオ番組、伊集院光のバカ力を聞きながら眠る私。
でもなかなかねつけない。オープニングトークの内容が、まるで、伊集院光が30年つづけてきたラジオを降板するような口ぶり。どうなるどうなるとおもって、結局寝たのは2時前。
そして目覚めたのは6時39分。

目覚めてトイレにいく。小便をする、そして水をながす。流れる水。

でもなんかへん、、いつもとなんか違う。トイレにはいっていたときからそういえばなんか様子がちがっていた。
トイレタンクに水がどんどんずっとはいりつづけている。あの、レバーで水をながすと、トイレタンクの上のほうから水がちょろちょろでてくる、これで昔は手をあらっていたけど、最近はここ手を洗う人はいないだろうな。

そのちょろちょろ水のの出がはげしく、そしてずっと流れっぱなし。どうやら、トイレにたまった水はどんどん便器から排出されているようで、水があふれて、トイレや部屋が水浸しになっているということはない。
だけど、水がとまらない。というか、私が寝ている間もずっと水が流れでっぱなしだったよう。そのぐらいの勢いがトイレタンクにはあった。まるで、何かに常に憤っている魔人のような、殺気というか、熱気がそのトイレタンクから感じられるほど。

寝ぼけ眼の8ビットの私の頭が考える。どうしたらいいか。その前に頭に浮かぶのは、水道料金の金額。えーと、私が寝たのは2時で、その時にトイレにたしかいったので、そのときからだともう5時間ちかく水が流れっぱなし。

私のお風呂に湯舟にお湯をためるときは、だいたい7分で、半分ほどたまる。そして、私の水道料金(下水道料金込み)は1か月2500円ぐらい。
これらの情報で、計算しようとするも。計算できない。私はシャワーでめったにお風呂にお湯ははらない。

計算をあきらめる。それよりも、まずはこの水をとめなくちゃ。

トイレタンクの裏や舌に、きっと、蛇口みたいな水道時蛇口があって、それをひねれば止まるはず。盲人の手探りとはこのことで、すみずみまでさわる。

でもそういった蛇口らしきものはない。
これじゃあかん。もちろんレバーを何度も上下してみても、一向にとまらない。
そこで、思い出す。大阪北部地震の時の、コウネツスイヒ、チャーシューメンのまじないのように、おもいだすコウネツスイヒ


それを唱えながら、玄関をでて、ガスメーターボックスをあける。そしてまたもや手探り、なんかほこりっぽし、きたないね。

光熱水なので、きっと水道の元栓はし下にあるはず。

なんかそれらしき元栓があった。

私がイメージしていたのは、いわゆる水道の蛇口についている、あの星形のひねるやつ、あるいは、星形の突起がもっとまるくなってたハグルマ型の水道コック。

でも、私がさわっているのはそんな形ではない。レバーのよう。それはまるで、むかしのガスコンロで日をつけるときに、ひねるあの、レバーコックのよう。

うーん、こまった。これはもしやガスかな?ガスだとなんか大変なことになりそう。

でもこのままだと、出勤時間が近づいて、水がでっぱなしで、会社にいかないといけない。。
おもいきって、そのレバーを右にまわしてみる。12時から3時にグイっとまわしてみる。
すると、玄関ドアの向こうから聞こえていた、憤る魔人の鼻息というか、あえぐ声、水がほとばしる音がピタっとやんだ。

いったん部屋にもどって、洗面所の蛇口をひねってみる。水はでない。

また、玄関から外にでて、レバーを3時から12時にもどす。すると、またジャーージャーーと水がでる。まちがいない。水道の元栓だ!!!。

ひと安心。これで水道料金を請求されたとしても、5蔓延ぐらいかな?

水がとまってトイレタンクのフタをとって、その中ウキワをさわってみたりすると、トイレも水もとまった。よかった。

元栓の位置はちゃんと把握しておくべきだね。

その後、夕方、家に帰って、アパートの管理会社に電話。そういった時の水のとめかたをおしえてもらった。

デスペア的トイレタンクの水が止まらないときに水を止める方法のポイント

1、10円玉でねじまわし

トイレタンクの横の床から、トイレタンクにむかって、金属の管直径2センチぐらいの管がのびている。これが水道管なのね。
これを、ゆっくり、あわてず、さわっていく、すると途中、その管の表面に、10円玉がくっつているような、でっぱりがある。

このでっぱりは、10円玉ぐらいの大きさの円で、まんなかににスジがはいっている。

なんと、これがネジ。トイレタンクの水を止めるネジ。

このスジに10円玉をはめこんで、ぐいっと、12時から3時にまわす。すると、トイレタンクへ流れる水がとまる。

逆にまわすと、また水が勢いよく流れる。

このコインでまわすネジは、視覚障碍者は見つけられないね。というか、水道の蛇口がついているとおもいこんでいるから、このわずかな、丸井小さな筒状のものをみのがすのね。思い込みはだめだな。

ということで、みなさんも一度、トイレタンクの横の管を手で触って、10円玉でネジまわししてみてね。

ps
夜、管理会社から派遣された水道屋さんがきてくれて、ものの20分でなおった。トイレタンクの中のレバーにつながっているクサリがほどけていたとのこと。よかった。
ただ、これからは、家を出る前、寝る前、トイレおわって、トイレの前で3分間またないといけないな。私の家のトイレタンクは古いタイプでトイレタンクがとても大きく、そのタンクがたまるのに3分ほどかかる。

うーん。やだな。面倒くさいな。
あそうか、寝る前、家を出る前は、コインでねじまわしすればいいんだ。






コメント (2)
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