上陸した場所は、
予想ではもっと明るい広場を
想像していたのだが、
何となく木の生い茂る広場であった。
ジダンはかつてこの広場で
インドクジャクを見かけたという。
うう~さすがに南海の孤島、
インドクジャクの生息地ですか。
ではなくて、蛇退治のために
3羽放たれたそうだ。
今いるのはオスばかりで、
メスも放たれたのに
今はいないという。
海の家近くに住んでいるのは
名前もついていて
「ポップ君」
というそうです。
いやあ、そうこの島は、
インドクジャクのほかにも
動物的にもちょっと変わったものがいる。
例えば「ハナシカ」というのもいる。
「え~まいどお忙しいようですが・・・」
と話し始めるんではなくて!
「タイワン鹿」の一種であります。
実物はみませんでしたが、
それらしいフンは転がっていたようです。
この島ではこの鹿を「トモガシカ」
と呼んでいるようですな。
山の木の上なんかをちょろちょろするのは
「タイワンリス」で、
これは結構数的にも多いようだ。
餌の松ぼっくりも食べられて
こんな形でいっぱい転がっていましたし
今回も遠くにちらっと
その姿を確認しましたね。
こういう半野生動物がうろうろするのも、
犬とかがいないからですかねえ。
タヌキやキツネなんかも
いないのでしょうねえ。
そこには島を荒らすような
生き物は寄せ付けない
というこの島の陰謀が
強く働いているのでしょう。
あ、最近はイノシシの目撃例も
あると書かれていました。
泳いで渡ってきたんですかねえ。
だいたい、じっくり歩くと
約10キロのコースが作れるこの島、
動物以外に何があるのか、
どういう陰謀が渦巻いているのか、
では各地を歩きながら探索していきましょう。
最初は島の西側に向かって
歩いていきます。
この港のお店も今日は空いていません。
陰謀ですか。
ていうかいつも空いてるのかなあ、
その辺の生態もよくわかりませんな。
ジダンの情報ではここには
ごみ問題など大変厳しい女性が
住んでいるとの情報だったのですが、
今日はいないようですねえ。
どこか山陰から我々を
監視しているのかも
しれませんので気を付けましょう。
ここには黄色い花が沢山咲いています。
これは見事やなあ、と思っていたら
な、なんとこの花「特定外来生物」に
指定されている「ナルトサワギク」でした。
その繁殖力は強く
日本の野生植物の自生を
阻害していくそうで、
こういう植物の繁殖もまた
この島がそれとなく外来からの
侵入を阻害しようとしている
陰謀の原因にもなっているんでしょう。
歩いていくとなかなか広い
山道なんかも続いているようで、
散策者用に整備したものか
と思っていたのだが、
実はそうではなくて、
後でわかるのだが
これにも理由があるそうだ。
そして歩き始めて約10分。
最初に到着したのが
「第2砲台跡」というところでした。
この砲台って何でしょう。
じつは明治時代に旧日本軍により、
外国艦隊の大阪湾への進入を
防ぐ目的で、沖ノ島内5箇所と
虎島に大砲を打つための
砲台や防備衛所が造られているのだ。
大阪湾へのロシアの船の侵入、
下関戦争などが起こり
長州藩が惨敗したことで、
その講和でここに灯台が
明治5年に建てさせられたこと(後で登場)、
そんな時期があったのちに
明治23年に砲台も設置した
という経過がある。
日本と外国とのやり取りの姿が、
実はこの島にもきっちりと
残っているわけだ。
実際これらの施設が敵に
砲弾を浴びせたということは
なかったらしいが、
今もその施設の痕跡が、
島内に多く残っているという。
ああ、島内の山道が意外に広く
整備されているのも、
こんな砲台などへの砲弾や
燃料などの資材の運搬目的が
あったからですね。
そういえば、船を下りたところに、
巨大な砲弾がおかれていましたね。
旧日本の陰謀が渦巻いていた
島であるという警告だったわけですね。
続く