ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

熊野古道 結願の日1

2016年12月14日 22時06分25秒 | ウォーキング

初めて命に係わる病気に出会ってから、
趣味としていたマラソンを
トレーニングとして打ち込むスポーツから
日々のトレーニングのスポーツに変え、
新しい趣味として
歩き回ることをし続けてきた。

きっかけは、
過去の長O君の熊野古道案内で、
実際に自分でやり始めたのが、
病後の2013年3月に
家の近所にあるという
「小栗街道」を歩いた時以来のことになる。

それから、ついつい足を延ばし
各地や山を歩いてきた。

そして歩くことで、
ランニングやバイクで
気が付かなかったことが
たくさんあることに気が付き、
それを学んでいるうちに、
こうしてゆっくりと
世間を見て回ることの楽しさに
はまっていったというのが
本当のところだろう。

ああ~、ここにこういう石があるのは
こういう意味があったんだ。
祠にはこんな思いが込められていたんだ。
あるいはこの施設の陰には
こんなに暑い思いが
込められていたんだ。

自分が生きていた周りには、
こんなことがあり、
こんな景色や言葉が残り、
こんなに人々を支えていたんだ。

そんな思いがどんどん自分の中に
積み重なってゆきました。

そしてそんな歩きの一つ、
熊野古道歩きが今回ついに
一つの結願を迎えるのです。

ずっとつなげば琵琶湖にまで
つながっていく道を歩いてきて、
ついに「熊野大社」へ到着します。

再生信仰が一つの結論を迎えるわけです。

琵琶湖から伏見まで歩いた
炎天下の夏、
淀川を眺めながら歩き続けた淀川完歩、
大阪再発見の小栗街道、
和歌山の人々に触れた紀州路歩き、
そして2回目の病後に
ハラハラ体験した中辺路。

これらが全部つながって
熊野大社参拝となっていくわけですね。

前回は、もう結願かと思っていたのに、
あとわずかのところで時間切れ。
なので今回ようやく目標を
達成するわけです。

それでは大社から二つ目の王子である
「伏拝王子」から最後の歩きを
始めていきましょう。

まずは朝イチに大社近くの
駐車場につきそこからバスに乗って、
奥熊野本宮の道の駅までバスで行きます。



それがここ。



前回は道を聞いた男の人が
バスの時間まで間に合うからと、
軽四の貨物に草刈り機と一緒に
揺られながら送ってくれた道の駅です。



ここから、車に乗ったところまで
この道を上っていきます。



さあもういきなりの急階段を
上っていきますよ。



朝イチに車でやってきて、
バスを降りたらいきなりの
ハードウォークですから、
息が上がります。

あまりハードにやりすぎると、
熊野につく前に浄土についてしまいます。

休憩しつつ登っていきましょう。



こんな急坂や階段を
ゆっくり上っていきます。



あ、最近は田舎にもこういう
太陽光発電が増えましたねえ。

売電しやすくなったからでしょうねえ。





これでもかこれでもかと登っていきますと、
こんなシイタケ栽培畑も横切っていきます。



あ、「星の井戸」というのがあります。



ここは標高250mで
井戸の深さは16m。



この井戸の中に入ると、
散乱光がなく、目の感度も上がるので
昼間でも星が見えるそうです。

いやあまあ、そんなことは試せませんよ。
ポンプもついているしね。

でも昔はそういうこともあったのでしょうねえ。

井戸の底の整理に入って
底から見上げたら、
井戸の出口にシリウスが輝いていたとかね。

あっ、そういえば今夜は
ふたご座流星群の流星が飛ぶ日やね。
後で見てみよう。

そしてミカン畑なんかを通って、



ようやく上の道に出たら
遠くに案内人の大きな声が
聞こえてきました。

この辺りは、熊野古道の山案内人
なんかがたくさんの人々を連れて
古道歩きをしているようですねえ。

ちょっと道を離れた林の中のほうから、
この辺にはあまり会わないような
標準語の案内なんかが聞こえています。

あそこが伏拝王子跡のようですねえ。

続く。