本日はクリスマスイブ
そんな日に、四国遍路とは
ちょっと変かなあ。
いやあ、でも続けましょう。
四国お遍路続きです。
52番太山寺は、
松山市太山寺町にあります。
お寺の名前がここでは
町名になっていますね。
さてこの寺なんですが
こんな伝説を持っています。
大分県の炭焼きである「小五郎」が
奈良の久我氏の娘「玉津姫」と結婚し、
その長者の運が開けて
海で海難に会いそうになった時に
観世音菩薩に祈願し助かったので、
そのことを感謝し一寺を設けたのが
この「太山寺」の起こりとされています。
この小五郎の話は全国各地に飛び散らばり、
地域の特徴とくっつけた
いろんな昔話になって
散らかっているといいます。
例えば、和泉市にもそういう話があり、
葛城山に住む炭焼き「小五郎」が
娘を助けてそれによって
きれいになった娘と
暮らしたという話も残っているそうです。
各地に伝説を残した「小五郎」に
まつわる話ですが、
実際にも亡くなった娘を悲しんで、
大きな石仏を作ったのが
あの国宝「臼杵の石仏」と
言われています。
まあ、といってもこの話は
昔話でどこまで信ぴょう性が
あるかわかりません。
けっこうな山道を行きます。
結局この寺は行基が十一面観音を安置し、
約100年後に空海が来たというのは、
まあこれはよくある話です。
絵に描いたのは、
平成26年に設置された
摩尼車のある本堂です。
摩尼車というのは、
これを一回廻すだけで、
お経を一巻呼んだと
同じ功徳が現れるという、
まあいわばお得なものなのです。
そして、実はこの本堂がまた
大変古いものなんだそうです。
何度か解体修理をしているものの、
1300年の頃に建てられたもののようで、
かなり圧倒的な迫力のあるものです。
で、この本堂に安置されているのが、
行基の十一面観音と
それを囲む6体の観音様。
秘仏で一般には明らかに
していないそうです。
そういえば、四国には秘仏と言われる
御本尊が結構あります。
下手したら住職さんも
見たことがないものもあるそうです。
中には、長期間に一度、
一般開放される本尊もあるそうで、
お参りにそういうのが当たると
大変貴重なんだと
先達さんはおっしゃてはりました。
昔は非常にでかいお寺だったこの太山寺で、
昔話の伝説や秘仏本尊に思いを馳せながら、
こういう拝み石なんかも
鳴らしながらしっかりと
読経し真言を呼び掛けておきました。
さあ、これで初日のお参りは終わりです。
やれやれとホッとしながら、
今日の宿泊地である
松山へと我らのバスは
向かったのでありました。
この日の宿泊地は道後温泉で、
まさに坊ちゃん風呂の
すぐそばのホテルでした。
チョットした斜面に、
本館と新館が入り組んで立っているので
ちょっとややこしいホテルでしたね。
部屋に入る前に従業員による
建物説明などがありました。
バスの止まったのが
6階でお出かけは2階から
というややこしさです。
さあ今日は夕食まで時間があります。
doironはせっかくなので、
まずはここでビールを一杯してから、
温泉へと向かいましょう。
内湯と露天風呂があります。
いやあ、いいねえ、道後温泉。
体がぽかぽかになり、
頭の中がふにゃふにゃになりますねえ。
お遍路と温泉て
なんかピッタリですねえ。
十分体があったまり、
あせも止まらない中
食堂へと向かいました。
この日の夕食は懐石料理でした。
どんなだったかというと・・・
ウヒャー写真を撮るのを忘れてました。
残念。
まあ、まあな料理でしたが、
量が多すぎて食べきれませんでした。
普段はダイエットのため、
ミランダカー的な食事しかしてないのでね。
で、食事のあとは、
首Dさんはのんびりするというので、
一人で夜の道後温泉を探検に行きました。
ここがあの有名な温泉です。
なんでも回収のために
近々閉められるそうです。
そしてその後は回収後
開けられるのか、
はたまたまったく別に施設になるのか
決まっていないそうです。
どうなるのかなあ、と思いつつ
続きます。