どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「ブレインダメージ」

2011年01月13日 | 映画
昨日見たフランク・ヘネンロッターの新作が面白かったので彼の他の映画が見たくなり、「ブレインダメージ」という映画を鑑賞。これまた変なお話でよく思いつくよなぁ~という感じのもの。喋る男根みたいなエイリアンだか生物だかよく分からない生き物が登場し麻薬的なメタファーとして扱われていて麻薬中毒となる主人公の悲劇としてもコメディーとしても見れる内容となっていました。牛乳を麻薬のメタファーとしてある種のブラックコメディーとして制作した僕の自主映画「ミルクマン」と根本的には同じような事を描いているので興味深く面白く見る事が出来ました。
麻薬的な快楽の奴隷となってしまった男の苦悩ややりたくないのに殺人を手助けしてしまう悲劇が心苦しい映画です。特に恋人と弟に自分に近ずくなと説得して出て行く所と恋人とのキスシーンが相手の死を意味する場面がなんだか切ない事になっており良かったです。そんな場面もありますが全体的には殺人の場面はユーモラスにあまり暗くならないように描かれていて時には笑いの要素がふんだんに盛り込まれていて笑っちゃいます。
そしてラスト、なんだかよく分かりませんが凄い事になってて意味不明のファンタジーな面白場面となっておりました。
全体的にB級臭ただよう作品で使い回し映像とか似たような場面が繰り返される退屈する展開も多くまどろっこしいのですが、それなりに飽きずに見る事は出来ます。
ヘネンロッター監督の頭の中はぶっとんでてバカでいいですね。


コメント