今日は今週末にやる仕事のチェックと打合せを午前中にやって、昼飯にかに御飯を食べて午後からは某素材のデータ取り込みと書き出し。書き出しに物凄く時間がかかり1分が8分程かかることが判明。全部で111分あるから明日の朝まではかかっちゃう事が確定。なんだか突然、無茶な仕事を割り当てられた感じです。もう今日は帰れないの決定だから諦めて、前向きに。書き出し時間を利用してDVDで映画を見る事にした。
そんな時用として、ずっとリュックに入れっぱなしだった映画「ブラッドシンプル/ザ・スリラー」を鑑賞。
この映画のオリジナル版は随分と昔にレンタルビデオで見たのですが、とにかく画面が暗く、展開も遅いしなんだか全体的に見るのがしんどかった記憶がある。そして内容は殆ど忘れてしまっていました。
その映画のデジタルリマスター再編集版という事でDVDが安く手に入ったので、もう一度じっくり見てみる事にした。
映像はとても良くて撮影の陰影や構図も素晴らしい。色々と印象的な場面やとても濃厚な芝居がじっくり見れるのですが、大分と旧作よりは短くなったとはいえ全体的にはやはりスローで怠いと思える展開でした。映画館の暗闇でじっくりと集中して見るとまた違うのかもしれないが、作業の合間にパソコンで見るには集中力は続かず、眠くなって巻き戻して見直したりな場面もありました。中半が特にしんどかったです。しかし、後半のラストに向けてじわじわとであるがサスペンス効果も効いてきて自然と集中して見れました。なんとなく先が読める部分も多いけど引きつけられました。
役者の表情の芝居と映像の見せ方がじわじわと盛り上げてくれます。
複雑な展開にはなりますがシンプルな物語。最後まで見るとその滑稽だけど唸らされるストーリーと登場人物の不条理な結末に不思議な重いけどおかしなブラックな感覚を味あわせてくれました。
映画としてはとてもよく出来ていて面白いと思う。見やすい娯楽作ではないが、深い味わいのある映画といった感じ。