ブルーレイで「エクトプラズム 怨霊の棲む家 無修正版」を鑑賞。
公開当時にポスターのインパクトはあったのだが、どうせつまらない映画でしょうとスルーしていたのだが、見に行ったという貴重な数人の感想だとなかなか良かったらしい意見がちらほら。
ブルーレイのジャケット見てなんか見てみたくなり購入したのでした。
そして見てみると、これが思ったより良かったです。なんか久しぶりに王道なホラー映画を見たような感じ。洋画のホラーって悪魔とか出てきてイマイチ怖さにピンと来ないものが多いのですが、この映画は悪魔では無く幽霊が出てきます。霊的なものの描き方が和風というか日本の心霊的な恐ろしさがあって前半のよく分からない見せ方の過去の因縁が絡んでるような部分ではホラー独特の脅かし演出も効いていてなかなかゾクゾクしながら見れました。
主人公家族の境遇だとかキャラクターが感情移入しやすく入り込めやすかったかも。主人公の母を演じるのはバージニア・マドセン。久しぶりに見ましたが好きな女優さんです。随分と老けたというか体格に貫禄を感じましたが役に合っていて良かったです。相変わらず顔は綺麗でしたが人間味が増したような気がしました。
他には有名な役者さんは出てないけど他の何かの映画でも印象的な芝居をしていた見覚えある脇役が揃った配役でした。
前半は地味にも不気味に進行するのですが途中から急に「ポルターガイスト」みたいな展開になります。どうなるのかと思いましたが次々に人が殺されるだけのホラー映画と違い、人は死なないけどどう対処して心霊現象の原因と向き合うのか?家族がまとまるのか?というドラマでうまく最後まで見せきってくれました。
特殊メイクもなかなか手の込んだもので見応えありましたが所々で人形臭さもあったりして醒めた所もあった。しかしよく見せきったと思う。(見せなかった前半の方が効果的ではあったが)
題名に無修正版とあるが何がどう無修正なのかよく分かりませんでしたが特殊メイクのその辺りの効果ならば修正版というのがあるならそちらの方が良かったのかもしれません。
この物語は実話だそうで特典映像で実際に体験した人らのドキュメンタリーやら資料的内容の映像なんかも入っていて興味深く見れました。
こういうのも一緒に見れたので劇場で見るよりもブルーレイで見れて良かったです。
しかしホラー独特の脅かし演出や音響効果は映画館の闇ならではの臨場感の中で見るのも良かったでしょうね。
邦題になってる「エクトプラズム」ですが、あんまり映画の内容に直接的な関係は無くインパクトだけな場面でした。色々と謎の残る映画ですが、人間ドラマで見れたので結果的には面白く見れた映画でした。しかも基本的に誰も死なないという所もある意味良かったと思います。