同志社大学体育会航空部 活動日誌

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アメリカ遠征1週目(森 初ATソロ)

2022年08月16日 | 遠征
4回生の森です。

私は今、アメリカ カリフォルニア州にある、Williams Soaring Centerに来ております🇺🇸

1人での渡米は心寂しくも、エキサイティングでもあり、これからの3週間は挑戦的に訓練をしたいと思っています。

Williams Soaring Center(以後WSCと記載)は週5日オープンしており、フライトができない残りの2日は勉強と休息に充てて効率的に過ごしたいと考えております。

以下、1週目の日記です。

【訓練0日目】
数年ぶりの海外、1人での国際線に多少緊張しながらも無事SFOに到着。SFO近くのテストセンターでFAAのwritten testを受験、90%で合格しました。筆記試験は事前に勉強しており、現地の教官ともzoomで話し合ってendorsementをいただいていたので、渡米後スムーズに受けることができました。

【訓練1日目】
アメリカ初フライト。両翼端に小さなタイヤが付いており、翼出し無しで発航できることに感服しながら、久しぶりのATを楽しみました。アメリカらしい塗装の曳航機に曳いてもらい、ウキウキしました。他にも、個人所有の高性能機が格納されたトレーラーが30個以上並んでおり、圧巻の景色に感動しました。

【訓練2日目】
AT特有の試験科目である、「Box the wake」や「Steering turn 」などを練習。1日数時間のフライトと40℃を超える暑さにやられてヘトヘトになりました。毎朝6時起き、徒歩で滑空場へ向かい、17時過ぎに訓練が終わり、また徒歩30分の距離にあるホテルへ戻る生活に、体力面での不安を覚えます。また、サングラスを突き抜けてくる日差しに眼もやられました。ホテルに戻ってからは気を失うように寝てしまいました。

【訓練3日目】
無線の使い方を覚え、周りの状況も分かるようになってきました。個人所有の単座機が絶え間なく飛んでいき、曳航機も常に2,3機が待機しており、セルフローンチ、ヘリコプターなども発着するグライダーポートなので、無線がとても大事です。喋ることはできても、聴き取るのになかなか苦戦しました。

【訓練4日目】
ダミーブレイクをくらいました。高度250ft (75m)で。必死に右旋回して着陸しましたが、後ろの教官は「Haha! Rope breaks can happen anytime!」なんて笑っておられました。まだ慣れない滑空場でしたが、無事着陸でき、自信がつきました。
索切れの他にも、緊急時の場周経路がポジション毎に数パターンあり、色々経験しました。left 45°とright 45°のパターン、ベースレグを伸ばした先から入るパターンや、midfieldパターンなど、日本では経験することの無かった場周を学びました。

【訓練5日目】
WSCのPre-solo checklistをクリアし、ASK23Bで初ATソロに出ました。自分では納得いかなかったものの、Tow-Pilotにピッタリ後ろに付けてて完璧だったね!と褒めていただきました。このTow-Pilotの方もグライダーのライセンスを最近取ったそうで、その他にも色々なお話を聞けました。様々な機体と様々なpilotがいて、交流が深いのがWSCの良いところだと感じました。


まだWSCに来て1週間ですが、とても濃い時間を過ごしました。4回生なので研究室の予定などもあり、長くはアメリカに滞在できません。期間が限られているというプレッシャーに押し潰され無いように、ポジティブに真剣に訓練に取り組みます。


アメリカ初フライト

アメリカらしい塗装のTow-plane🇺🇸

個人所有のグライダートレーラー達。この奥にまだ数倍ものトレーラーがあります。

練習機の格納庫。これより大きい整備用の格納庫もあります。



コメント
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