3回の岩井です。
我々は今朝ナロマインを出て、現在シドニーの某ホテルの一室でブログを書いています。
昨日は前日に降った雨の影響で午前中からコンディションはいまいちでしたが、午後1時過ぎ頃から気温も上がりだし、対流が期待できる天候となったため、2時過ぎから順に皆飛び立ちました。
当日私は一番最後の14時45分にテイクオフ。やっと慣れてきたAstir CSの感触を確かめながら順調に上昇後2800ftで離脱。一面ブルーの中必死に弱いサーマルにしがみつきながら空港周辺をうろちょろするのが精一杯で、ひたすら路面温度が上昇するのを待ちました。
当日はナロマイン最終日ということもあり私も重田も50㌔を達成しようともくろんでいましたが、当時の私の脳裏にはそんな考えは微塵もありませんでした。
粘り続けること約30分、やっとコアのはっきりしたサーマルにヒットし、空港南西約5㌔地点で5000ftまで上昇。タスクのひとつであるナロマイン北西30㌔のTrangieを目指しました。マグレディーリングが装備されておらず、フライトコンピューターなどもないため勘で速度を調節し、ドルフィンで飛行し続けましたが、Trangieに到達したころには高度が3200ft、一瞬冷汗が出ましたがTrangieの空港とランウェイをインサイトした瞬間気持ちが吹っ切れ、アウトランディングに向けてのセルフブリーフィングを冷静に行いました。とは言っても怖かったのでTrangieからナロマインより約7㌔ほどのMichel Highway上のできかけの雲をめがけ、高度計をちら見しながらバリオメーターを注視していました。やがてバリオが上向き始め全周+1ほどになり、必死のセンタリングの結果全周+4~5に。九死に一生を得るとはこのことだと実感させられました。高度7200ft。戻るには十分過ぎました。
しかしすっかり安心しきってしまったおかげで南のTomingleyへのチャレンジは断念しました。その後は空港周辺でセンタリング練習や普段できない課目の練習を行い、18時41分にRW04グラスレフトに着陸。夕暮れが終焉を告げるべく、5日間のナロマインでのフライトは終了しました。ちなみに重田はタスクコンプリートしたみたいですが、セクターが微妙で判定待ちとのことです。皆さんのご期待に応えてくれて私も一安心です。
結果として私は50㌔達成はなりませんでしたが初のクロスカントリー、アウトランディング時の対処法。グライダーの奥深さを思い知らされ、僕らはまだほんの入り口に立っているだけなのだ、と認識させられる結果ともなりました。
また再びナロマインの地に足を踏み入れる日は来るだろうか。ダボー空港を飛び立つDash-8/100から地上の景色を眺めながらそんなことを考えました。
そして今日も我々を乗せてダボーを飛び立った機体は、案の定タービュランスかと見まがうようなサーマルの影響をもろに受け、ふらふらと上昇していました。
我々は今朝ナロマインを出て、現在シドニーの某ホテルの一室でブログを書いています。
昨日は前日に降った雨の影響で午前中からコンディションはいまいちでしたが、午後1時過ぎ頃から気温も上がりだし、対流が期待できる天候となったため、2時過ぎから順に皆飛び立ちました。
当日私は一番最後の14時45分にテイクオフ。やっと慣れてきたAstir CSの感触を確かめながら順調に上昇後2800ftで離脱。一面ブルーの中必死に弱いサーマルにしがみつきながら空港周辺をうろちょろするのが精一杯で、ひたすら路面温度が上昇するのを待ちました。
当日はナロマイン最終日ということもあり私も重田も50㌔を達成しようともくろんでいましたが、当時の私の脳裏にはそんな考えは微塵もありませんでした。
粘り続けること約30分、やっとコアのはっきりしたサーマルにヒットし、空港南西約5㌔地点で5000ftまで上昇。タスクのひとつであるナロマイン北西30㌔のTrangieを目指しました。マグレディーリングが装備されておらず、フライトコンピューターなどもないため勘で速度を調節し、ドルフィンで飛行し続けましたが、Trangieに到達したころには高度が3200ft、一瞬冷汗が出ましたがTrangieの空港とランウェイをインサイトした瞬間気持ちが吹っ切れ、アウトランディングに向けてのセルフブリーフィングを冷静に行いました。とは言っても怖かったのでTrangieからナロマインより約7㌔ほどのMichel Highway上のできかけの雲をめがけ、高度計をちら見しながらバリオメーターを注視していました。やがてバリオが上向き始め全周+1ほどになり、必死のセンタリングの結果全周+4~5に。九死に一生を得るとはこのことだと実感させられました。高度7200ft。戻るには十分過ぎました。
しかしすっかり安心しきってしまったおかげで南のTomingleyへのチャレンジは断念しました。その後は空港周辺でセンタリング練習や普段できない課目の練習を行い、18時41分にRW04グラスレフトに着陸。夕暮れが終焉を告げるべく、5日間のナロマインでのフライトは終了しました。ちなみに重田はタスクコンプリートしたみたいですが、セクターが微妙で判定待ちとのことです。皆さんのご期待に応えてくれて私も一安心です。
結果として私は50㌔達成はなりませんでしたが初のクロスカントリー、アウトランディング時の対処法。グライダーの奥深さを思い知らされ、僕らはまだほんの入り口に立っているだけなのだ、と認識させられる結果ともなりました。
また再びナロマインの地に足を踏み入れる日は来るだろうか。ダボー空港を飛び立つDash-8/100から地上の景色を眺めながらそんなことを考えました。
そして今日も我々を乗せてダボーを飛び立った機体は、案の定タービュランスかと見まがうようなサーマルの影響をもろに受け、ふらふらと上昇していました。