同志社大学体育会航空部 活動日誌

同志社航空部の活動報告を公開中!

阪大大野合宿

2012年01月15日 | Weblog
こんばんわ, 4回の篠原です.

全国大会出場必要経歴として残っていた1時間滞空をするために, 阪大大野合宿に今日参加してきました.

そして, W28で1時間滞空を無事達成することができました.
これでAチーム, Bチーム全員の全国経歴が揃い, 5人とも全国大会に出場できることとなりました.


今日は朝からずっと曇りで寒気は残っているもののほとんど条件が見込める状態ではなく, 地上にただ一つあった野焼きによるサーマルしかあがれる場所がありませんでした…。
また今日10発W28でフライトを行ったのですが, 9発目のフライトで他の機体が滞空するなか, 僕だけが降りてくる状態で, 正直な気持ち, 俺やっぱだめだなと自己嫌悪に陥ってました.

そんな心境の中, もう1回!これが訓練時間的にもラストチャンス!と思いながら飛んだフライトで達成できて本当に良かったです.
サーマルの状態的にいいときにフライトができたこと, 高度が落ちてきたときに他機がサーマルを譲ってくれたことなど, 運や周りの人たちの助けがあっての1時間滞空でした.

経験値不足な点がまだまだありますが, もう限られた時間しかないので, この時間を最大限利用して, いまできる最大限の努力をして全国大会に望みます.


突然の申し出にも関わらず, 来てくださった森川監督,
そして, 快く大野まで機体を運搬してくれた川治と山南にとても感謝しています.

OGCの皆さん, 阪大の皆さん, 発数を分けていただき本当にありがとうございました.


3月の全国大会, 結果を残せるよう全力を尽くします.
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名大寿合宿&指導員合宿

2012年01月09日 | Weblog
こんばんは、4回生の山南です。

全国大会の経歴である1時間滞空を達成するために、1月4日から9日まで名大の合宿と指導員合宿に参加していました。

そして、無事に指導員合宿の1日目に1時間滞空をすることが出来ました。

フライトの内容は、正直に言うと下手くそでした。
離脱してからはずっと沈下で叩かれて、場周を考えていた時に、東海大橋付近で21NDが旋回をし始めたのが見えました。
250mほどの高度だったので最後のチャンスと思い近づくと+3~4!
一気に1200mまで上がり、1時間となりました。
途中で外して700まで下がったりしたので、そこがまだ考えることが出来ていないと言われ、全国に向けての課題になりました。

今回は条件の良さと一緒に飛んだ機体のおかげで滞空することが出来たので、もっと渋い時でも飛べるように、前に進むように出来るようにします!

あと、来年からはギリギリにならないように早めに経歴を揃えることを後輩たちにオススメします…
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ワイケリー8日目(2012.1.6)

2012年01月07日 | Weblog
前田です。

長いようで短かったワイケリー滞在ですが、とうとう最終日となりました。
高気圧が西進しており、アデレード空港のエマグラムを見ると昨日よりも少し条件がよくなるかな・・考えていたのですが、午前中から高層雲が出てきて空の半分近くを覆うようになってしまいました。高層雲が広がると日射が抑えられてしまうため、地面付近が暖まりにくいので条件は渋くなります。12時過ぎの段階で地上気温25℃、風もかなり涼しく感じられます。
本日は中村さんがASW20で飛んで15時頃に着陸し、その後、私と二人でデュオ・ディスカスでフライトすることになりました(日本人が少なすぎて機体の割り振りが難しくなってしまいました・・)。各機離陸していきますが、どの機体も飛行場周辺で浮いているのが精いっぱいのようで、ASG29までが耐え切れず降りてくるような条件でした。その後は少し条件がよくなったのか、飛行場からは見えなくなっていきました。
15時になって中村さんが着陸。状況を聞くとサーマル上限は4,000ft(約1,200m)でサーマルも弱いとのことでした。最終日でしたので、できれば200kmを自力で飛んで終わりたいと思っていたのですが、この条件と時間では難しいと考え、これでは木曽川滑空場の上限高度と同じではないか・・と思いつつ、南東40kmのWunkarを目指すことにして離陸しました。
2,800ft(約840m)で離陸したもののサーマルが非常に小さく、大きな沈下ばかりで、サーマルを掴みきれないまま高度が下がっていきます。このまま着陸か・・とも考えましたが、何とか+1~2m/sのサーマルに全周入れることができ高度を4,000ftまで上げ、南を目指します。4,000ft付近ではヘイズがたまって視程が悪く、これ以上の上昇は難しいことが分かりました。
できるだけ3,000ft(約900m)以下に高度を下げないよう飛行を心がけますが、デュオ・ディスカスでは全周プラスに入りきることが少なく、緊張したフライトが続きます。全日のフライトと同様に農家の上を伝いながらフライトします。飛行場から25km程度で太陽に高層雲がかかり苦しんでいると、前方にトラクター2台が動くパドックを発見。上空に着くと案の定+3~4m/sの比較的良好なサーマルを発見しました。しかもトラクターの近くで、サーマルが土埃を巻き上げており、その形が分かるほどでした。(これを「ダスト・デビル」と言い、たまに見かけます)後半のフライトでは、家やトラクターのように、サーマルと地上のトリガーの関係を読んでフライトすることが多く、とてもよい経験になります。
なかなか全周プラスにならないサーマルを伝いながらWunkarに到着。すでに16時を過ぎていたためワイケリーに戻ることを判断しましたが、Wunkar近くでサーマルを掴めず、一時2,000ft(約600m)以下に高度を落としてしまい、アウトランディング場を確認しつつサーマルを探すことになってしまいました。+1m/s~-1m/sで粘っていると、高層雲が一時的に外れ、日射が強くなっていたことを感じました。少し我慢していると、無事+2m/s程度のサーマルを掴むことができ、最大の山場を無事超えることができました。飛行場への帰りも同じようなコースを伝いましたが、高層雲が再びかかってきたため、丁寧なセンタリングを心がけてサーマルを掴みます。ファイナルグライドに必要な高度があると分かったら、あとはできるだけL/Dを伸ばすように考えグライドしてきます。飛行場に1,000ft(約300m)で着くように考え、不要なプラスは速度に変えます。グライドでも体のセンサー(上向きG、翼の傾けられ方)に集中し、丁寧に修正していく必要があります。最後は見納めとなるワイケリーの景色を望みながら1,000ftでゴールし、事故なくフライト終了となりました。
距離は残念ながら80kmほどのフライトでしたが、この遠征では一番疲れたフライトでした。
フライトした6日間のうち、前半はサーマル上限が10,000ft(約3,000m)を超える恵まれた条件が3日間続き、その中で飛び方を中村さんにレクチャーしていただきました。後半の3日間はサーマル上限が4,000ft~5,000ftの条件下で1人で飛ぶか、中村さんと飛ぶことになりました。
そのために後半は距離が出せないフライトが多くなってしまいましたが、私としては後半の比較的渋いコンディションで、中村さんから教わったことを活かして飛べたことは大きな自信となりました。条件が上がってくれば、もっと距離は飛べる気がします。
今回はこれでフライト終了となりましたが、クロスカントリーの面白さ、飛行場に戻ってきたときの達成感を十分に感じた遠征となりました。再びオーストラリアで距離飛行をしたいですし、日本でもっとスキルを上げられるよう精進したいと思います。そして、この遠征で得たこと、感じたことを学生に還元できればと思います。(後日、ミーティングなどで報告会を実施するつもりです)
このたびは中村さんご夫妻、デュオディスカス・ASW20のオーナーの方々、ワイケリー・グライディング・クラブの皆さんのおかげでこのような経験ができたことに感謝したいと思います。
私は現地時間7日8時25分発のアデレード行長距離バスで出発し、アデレード→シンガポール→羽田→伊丹で8日朝に帰国する予定です。中村さんご夫妻は私より1日長く滞在し、同じくシンガポール経由で帰られるそうです。
長々と一週間レポートを書き続け、拙い文章ではあったかと思いますが、お読みいただいた皆様ありがとうございました。最終回は投稿が遅れましたが、何とか全日書き終えましたので、次は学生の2月合宿(?)にバトンタッチします。

(学生の皆さんへ)
データによると、この活動日誌を1日120~130人ご覧になっています。OB/OGの方も多いと思いますので、日々の活動を積極的に報告してくださいね。きっと現役とOB/OGの距離も縮まります。学生時代にこの活動日誌を立ち上げた者としてのお願いです。


最後に一言多かったですが、これで失礼いたします。

※5,6日のフライトデータをOLCにアップしておりますので、よければご覧下さい。
http://www.onlinecontest.org/olc-2.0/gliding/flightbook.html?sp=2012&st=olcp&rt=olc&pi=45408


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ワイケリー7日目(2012.1.5)

2012年01月05日 | Weblog
前田です。
早いものでフライトは1月5日、6日の2日間を残すのみとなりました。昨日は初めて1人で160kmを飛び、もっと距離を伸ばしたいところではありますが、昨日とほぼ同じ渋めのサーマルコンディションということで5年前の忘れ物を取りに行ってきました。というのも、3回生の時にナロマインで銀章課目(距離飛行50km・5時間滞空・獲得高度1,000m)のうち、5時間滞空と獲得高度はクリアし、フライト最終日に50km(直線50kmがマストなので、飛行場に帰ってくると往復で100km飛ぶことになります。)にチャレンジして無事飛行したものの、旋回点でカメラが動かず、認定されないまま早5年が過ぎていました。それを教訓に、以降の競技フライトではセクター外しなどのカメラミスを一切したことがないというのが私のひそかな自慢ではありますが、50km距離飛行を持っていないというのは私の中では常に引っかかっていることでした。
まずは銀章だけでも取りたいというのがこの遠征目的の一つでしたので、中村さんには申し訳ないですがASW20を使わせていただき、チェックフライトをしていただいたマークさんに公式立会人を依頼し、今回はカメラではなく公式ロガーをセットして準備を整えました。旋回点はワイケリーから南東56kmにある「Loxton Wheat Bunker」にセットし、12時過ぎに離陸。その時点では昨日と同様に南風が強く、+2~3m/s程度のサーマルはあるもののトップは4,000ftほどで、私が前に進むにはちょっと勇気がいる状況でした。サーマルのトリガーとなりそうな点在する農家を伝いながら前進。低くなるとサーマルも掴みにくくなるので3,000ftを切らないようにフライトしていきます。なかなか前に進めず苦労していましたが、14時頃にサーマル上限が5,000ftを超えるようになってきました。サーマル上限が変わると一気に気分も楽になり、後は悠々と旋回点を通過して飛行場へ帰ってきました。帰りはグライドのL/Dを伸ばそうと努力したのですが、沈下で不安になり、何度か余計なサーマル旋回をしてしまったことを反省しています。私が着陸したころに、中村さんの乗ったDuoDiscusが同じコースを飛んでゴールしました。中村さんは30分以上遅く離陸したはずですので、私と中村さんのレベル差が如実に出てしまいました。その後はASW20に中村さんが乗り再び離陸、18時過ぎまで飛ばれていました。私は機体保険の関係上、DuoDiscusのソロでの搭乗はできないため、50km往復のみでその日のフライトは終了しました。クロスカントリーをほとんどしたことがなかった私ですが、この条件でこの距離を一人で飛ぶことは慣れてきた気がします。しかしながら、本日はクラブの方は300kmほどのタスクで競技をしているので、私のレベルはかなり下だなと思い知らされます。
とりあえず距離飛行は達成したと思われますが、認定していただくはずのマークさんが途中で帰られてしまったため、明日の午前中にロガーの中身をチャックしていただくことになりました。ロガーの設定ミスなどがなければ大丈夫かと思いますが・・ちょっと不安です。
夜になって冷たい南風がまた強くなってきました。半袖では肌寒い風が15m/s以上で吹き抜けています。気温の差には驚くばかりです。今までのフライトをまとめながら、明日に備えたいと思います。
このフライトのOLCへのアップは、明日以降となる予定です。
※今回は50㎞飛んだ後、パイロットチェンジのために着陸しましたが、本来はゴール後に着陸する必要はないのでそのまま飛び続けてもOKです。

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ワイケリー6日目(2012.1.4)

2012年01月04日 | Weblog
前田です。

 4日明朝にサウス・オーストラリア州を寒冷前線の尻尾が通過しました。日本の北西風とは逆で、朝から南西の風が強く吹いていました。日が昇るころは上空にほとんど雲がなく、気温30度以下の心地良い風の中、12時過ぎに発航が開始されました。私は中村さんを含むグループのご厚意でASW20CLに乗せていただくことができたため、事前にレクチャーを受けたうえで、初フラップ機で出陣しました。ASW20CLは翼幅16.59m、滑空比46のプラスチック機で、設計は1980年代前半かそれ以前のようですが、スマートな形をした綺麗な機体でした。フラップがあると離着陸時に操作が増えますが、サーマル旋回時にはフラップを下げることで低速で飛行できますし、フラップを上げればエレベーター操作なしにスゥーっと加速していくので楽です。
 今回は初めて一人で飛ぶということの他に、サーマル上限が4,000ft(約1,200m)~5,000ft(約1,500m)と今までのフライトに比べて低い予想となっていたため、飛行場から半径20km以内を飛ぶ予定で12時26分に離陸。南風が10m/sほど吹いているためか、+3~4m/sのサーマルはあるものの全周プラスとはならず、飛行場周辺で上限4,000ftまで上がっては、風上に進んで高度ロスし、周っているうちに飛行場まで流され・・という状態を1時間くらい続けていました(木曽川で北西風が強いときとよく似た感じです。)。何とか飛行場の南20kmまで来たときに、やや風が収まり、サーマルも全周プラスに入るなど、状況が好転していることが分かりました。それまでは飛行場のすり鉢の中で飛んでおり、なかなか外に出る勇気が湧かなかったのですが、アウトランディングも経験のうちと思い、意を決して南東40kmのWunkarを目指しました。サーマル上限が4,500ftほどでしたので、出来るだけ高い高度を維持するようにサーマルを拾いながらゆっくりとした前進し、ほどなくWunkarに到着。すると、もっと南側に先日中村さんと行った南西80kmのAlawoonaの白いサイロが見えました。そちらから帰ってくる機体が見え、サーマルもより条件が好転していると感じていたので、Wunkar上空で最大限高度をとって出発。その頃にはポツンと建っている農家や、赤土のパドックの上では必ずと言っていいほどサーマルがあることがわかっていたため、それらをなぞる様にして南進していきました。サーマル上限高度が低いからだと思いますが、サーマル上限10,000ftの時と比べると、サーマル間隔が狭いことが分かったので安心感もありました。時間がかかりながらもAlawoonaに着いて振り返ると80km先の飛行場はもちろん見えません。一人で飛んでいると不安感にも襲われますし、次のサーマルを捕まえないと飛行場に帰れないと思うと、一つ一つのサーマルに真剣にならざるを得ません。北へ変針してから程なく、サーマルが一段と強くなり、上限高度も5,000ftを超えるようになりました。飛行場40km手前のWunkar上空で5,300ftを獲得し、ワイケリーを目指します。追い風も含めると余裕の高度ですが、グライドの練習と思い、できるだけL/Dを伸ばすように縦横のドルフィン飛行を試み2,300ftで飛行場にたどり着きました(結果はL/D44・・)。沈下もあったのですが、追い風を含めればもっと伸ばすことができた気がします。高度を処理しながらストールの練習をして、17時50分に着陸。4時間24分、往復で180kmのフライトでした。中村さんから前半で教えていただいたことを少しですが活かせた気がします。
 3回生の時分にナロマインで一人で飛んだ往復100kmからやっと距離を伸ばせました。ナロマインの時はサーマル上限10,000ftを超える条件でしたので、今回はもっと渋い中で飛べたことは私の自信にもなりそうです。しかしながら、まだ180kmですので、より長距離を飛べるように挑戦したいと思います。本日はとりあえず一人でクロスカントリーらしきフライトができただけでも大きな一歩としたいと思います。
 それと写真の服装ですが、強い日差しと上空の気温を考えるとフライトには薄い長袖が必要です。1月2日の地上気温は40℃を越えましたが、上空13,000ftは10℃を切っていました。来る前は熱いので必要ないだろうと思っていましたが、1枚だけ持ってきて重宝しています。
OLCにもアップ済みです。拙い航跡だと思いますが、よければご覧ください。

http://www.onlinecontest.org/olc-2.0/gliding/flightbook.html?sp=2012&st=olcp&rt=olc&pi=45408


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ワイケリー5日目(2012.1.3)

2012年01月03日 | Weblog
前田です。

1月3日は気圧の谷(トラフ)の通過によりワイケリー上空は雲に覆われ、周辺では雨が降っており、フライトなしのレスト・デーとなりました。
ワイケリー周辺は雨が降っていないので、クラブの皆さんは芝生刈りや倒木の撤去を行っていました。すべてボランティアで宿舎やハンガーなどの施設を維持をされているのは、かなりのご苦労があると思います。中村さんと私もお世話になってばかりはいられませんので、カットされたユーカリの倒木を集積場所に運ぶ作業を手伝って汗を流しました。曇りで気温が下がったといえども、まだ30℃を越えていますのでなかなかの重作業でした。
そのほかに、私は中村夫妻よりも1日早く帰るためワイケリーからアデレードまでのバスチケット(1日1便のみ!)を購入してきました。2時間半ほどの乗車で40ドル(3,000円ちょっと?)でした。
今日がワイケリー滞在の中日となります。短期予報天気図を見ていると、4日朝に寒冷前線の尻尾が通過し、その後は冷たい南側の空気が入るようです。アデレードの予報を見ていると今日は最高気温37℃ですが、明日は26℃、明後日は28℃となっています。次の高気圧が来て温度が上がるまで、条件は低調となるようです。グライダーは天気に勝てませんので、ゆっくり腰を据えて条件の回復を待ちたいと思います。

オーストラリア気象庁のサイトです。興味のある方はどうぞ。
http://www.bom.gov.au/sa/

短期予報天気図も見れます。
http://www.bom.gov.au/australia/charts/4day_col.shtml



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ワイケリー4日目(2012.1.2)

2012年01月02日 | Weblog

こんばんは、前田です。

本日も高気圧の後面で、予想最高気温42℃となっていました。朝から高層雲が少しあるものの日差しが強く、熱風が吹いていました。昨日と同様にレイト・スタートなり、12時過ぎに各機がラインナップ。そのころから西側エリアに積雲ができ始め、12時30分頃から曳航が始まりました。私たちは積雲の状況を見ながら、START:Waikerie~TP1:Burra(北西 約115km)~TP2:Swan Reach(南西 約60km)~TP3:Loxton(南東 約70km)~GOAL:Waikerieというコースでスタートしました。(OLCでは360kmとなっています。)
離脱後すぐに+5m/s以上のサーマルで瞬く間に高度を上げ、積雲の連なる西側エリアを目指しました。そのときで雲底高度は13,000ft(約4,000m)ほどあり、Burraの方向とクラウドストリートの方向を考えて一番良いと思われるコースを選択して北上していきました。Burraをクリアして南のSwanReachに向かう頃から、西側から高層雲がかかり始めたため、西側の積雲からどんどん崩れていく様子がわかりました。まだある積雲を伝ってSwanReachをクリアし、状況のよい東側のLoxtonを目指します。こちらはまだ形の良い積雲が残っていましたが、Loxtonに着くころにはワイケリー付近の積雲も衰退し始めていたため、それ以上は東へ進まずに帰ることにしました。
ワイケリーに来て初めての積雲コンディションで、雲の選び方、飛び方を中村さんからレクチャーしていただきました。3時間以上のフライトでは、気象の変化を意識することも大事です。このフライトでは、高層雲の侵入による積雲の衰退を気にしながらのフライトでした。コンディションの変化は目で見るように分かりましたが、それを予想し、一歩先の判断をすることはまだ難しいと痛感しました。
夕方になってから、気圧の谷(トラフ)が通過しており、現地時間20時30分(まだ明るいですが・・)の時点で風速20m/sくらいの風が吹き荒れています。明日以降はトラフの通過によって南側の冷たい空気が入るため、気温も下がってくる予報で、サーマルの条件としては悪くなります。今日の条件が一番良かったと思いますが、明日以降も天気を見ながらフライトできたらと思います。
フライトをOLCにアップしていますので、興味ある方はご覧ください。


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ワイケリー3日目(2011.1.1)

2012年01月01日 | Weblog
こんばんは、前田です。

1月1日もワイケリーは晴れ、気温40度前後の日が続いています。40度とはいっても、日本の夏と違って湿度が低いので、40度にしては過ごしやすいです。
高気圧後面に入り、北側の熱い地域の空気が入り込んでくるため日に日に気温が高くなっています。(日本とは高気圧の吹き出す方向が逆です。)日本の小笠原気団のように熱く湿った空気が地上から上空までを覆うわけではないので、気温が高い状態はよい条件になるそうです。そのため本日も良い条件が期待されていましたが、やはり上空の気温も全体的に上がっており、サーマルがブレークスルーする気温が40℃前後と予想されていました。そのため、14時頃のレイト・スタートの予定となりました。
 一日の流れとしては、8時30分頃に機体をハンガーから出して、点検を行います。機体のラインナップは、今日は12時過ぎくらいで、それまでは買い出しやお昼ご飯を食べてゆっくりしています。13時前には機体の場所に集まりますが、1発目に上がった人は全くサーマルに当たらず、他の誰も出発せず、様子の見合いといった感じで時は流れていきした。13時30分過ぎに中村さんがテストフライトとしてASW20で出発。すると上昇気流を捕まえて上昇していきます。グッドタイミングだったようで、待機していた人たちも順番に離陸していきます。
 私は中村さんが降りるのを待って、7番目に離陸。FAI非公式の500kmタスク(START:Waikerie~TP1:Loxton(南東 約70km)~TP2:Lake Cullullerain(東 約140km)~TP3:Swan Reach(南西 約40km)~TP4:Alawoona(南東 約75km)~GOAL:Waikerie)を飛ぶことにしました。時間的にも無理かもしれないとは思っていましたが、タスクを続けるか、引き返すかの判断も練習のうちという考えでした。
 離陸後、まずファーストサーマルを捕まえますが、どうも昨日とは状況が違って、5,000ftくらいまでしかうまく上がることができず、コアも小さいようでした。とりあえず、5,000ft(約1,600m)ほどで東に向かって次のサーマルを探しましたが、沈下が多い状態でした。3,000ft(約900m)で見つけたサーマルで最初は苦労しましたが、5,000ftまで戻して再スタート。その後もサーマルトップが6,000ft前後で南東に進みTP1:Loxtonにつきました。その頃から私の気分が悪くなったため、中村さんにバトンタッチしてTP2を目指しました。15時頃になって、今までは雲一つないブルーコンディションでしたが、向かっている東側には10,000ft(約3,000m)ほどの積雲が少しずつでき始めているのが確認できました。東80kmほどのサウス・オーストラリア州とニュー・サウス・ウェールズ州の境でサーマルのコアをとらえようと奮闘していると、すぐ近く積雲ができ始め、その下で回ると12,000ft(約3,600m)まで上昇することができました。状況としては、今までサーマルトップが6,000ftだったもの(この状態では積雲はできない)が、東側からサーマルトップが12,000ft以上の条件に変化していき、変化した箇所は露点の関係から積雲ができていくという流れだったようです。飛んでいるうちは積雲が近寄ってきたなという感覚でしたが、地上で中村さんと状況を確認して、変化の内容を理解できました。また一つよい経験ができたと思います。
そのころから、私の気分がより悪くなり、条件がよくなってこれから!というタイミングではありましたが、中村さんに申し訳ないと思いながらもワイケリーに戻っていただくようにお願いしました。約1時間かけてワイケリーに戻り、フライト終了となりました。結局は200km程度の飛行距離になると思います。最初はサーマルを掴むのに苦労し、コアが小さかったことからハイバンクで回ったのでかなり疲れました。グライダーに体力あまり関係ないと思っていましたが、長時間同じ姿勢で頭を使いながらフライトするとかなり体力を使います。やっぱり体育会のスポーツだと実感しました。
 私はあまりグライダーで酔ったことは数回しかないのですが、今日は自分の操縦のときから酔い始めていたので、オーストラリアまで長距離移動してからすぐのフライトや、気温10度以下から40度以上の環境への適応、少し寝不足気味が影響したのかなと思います。それ以前に、オーストラリアの大気の動きは強烈なので酔ったのかもしれません。
 今晩は早めに寝て、明日以降に備えたいと思います。
 そして今日は元日ということもあり、中村さんの奥様が晩御飯におせち料理とカレーを作ってくださいました。外の気温はまだ30度以上ではありしたが、オーストラリアで正月気分を味わえたグッド・ディナーでした。
本日のフライトもOLCにアップしておきます。

OLC:http://www.onlinecontest.org/olc-2.0/gliding/index.html?c=C0&sc=&st=olc&rt=olc

私のページ:
http://www.onlinecontest.org/olc-2.0/gliding/flightbook.html?sp=2012&st=olcp&rt=olc&pi=45408

See Youのダウロード先
http://www.naviter.si/
See You本体のほかにオーストラリアの地形データも「Map」からダウンロートしインストールしてください。

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