こんにちは。2回のパウルです。関関同立戦の結果を報告します!
まず、結果から載せます。
団体成績
1位 関西大学 40点
2位 同志社大 39点
3位 立命館大 38点
4位 関西学院 17点
個人成績
1位 縄手 関西大学2回 40点 (4+36点)
2位 植村 立命館大3回 36点 (1+35点)
3位 パウル 同志社大2回 34点 (10+24点)
4位 山本 関西学院4回 17点 (7+10点)
5位 井上 同志社大3回 5点
6位 坪井 立命館大4回 2点
かなりの接戦でしたが、同志社は団体準優勝、パウルが個人3位でした!
朝のクルーフライトで一回生の森山が2発飛び、西側のサーマルが発生しやすいポイントへサーマル成長具合を偵察に行きました。その後競技が始まり、自分が西側へ偵察へ行きました。先日と同じように、ギリギリまで広範囲を偵察してから、長良川場周で帰りました。すぐに2発目を飛び、1発目で見つけたできたばかりの弱いサーマルを掴みましたが、粘れずに慧さんに交代しました。
風が北西から東北に変わったので、慧さんは東北へ偵察に行きました。そして降りてきてから2発目、東側の小学校上空でサーマルを掴みました。しかしこの時、同時に風が北西に変わり、西側で13に乗った縄手と23に乗った植村さんが滞空し始めました。西側組は空域オープンを申請し、縄手が600m超え、植村さんが750mまで上昇しました。条件が無くなりつつある西側でも、21に乗った慧さんが必死に粘ってくれて、15分58秒で5点得点となりました!
慧さんが降りてきてから自分に交代し、21で西側へ飛びました。縄手と植村さんが滞空し始めたポイントと、午前に自分が偵察してサーマルが成長しつつあったポイントが同じだったので、離脱後すぐにそこへ向かいました。500mで離脱してからサーマル発見時に350m、サーマルを掴んだのが300mと、沈下を通過してきた為、高度を200mも落としてしまいました。安全ラインの250mまでの余裕が50mで、しかも13時の最終発航のまでも時間が迫っており『今ここで降りたら得点できずに終わる』という緊張感がありました。条件は下り坂で、縄手や植村さんも高度を落としてきており、+1から2も小さいながらありましたが、自分の技量ではしばらくゼロ粘りが精一杯でした。少ししてから縄手のチェック通過の無線が聞こえた頃、+1の中に安定して入る事ができ、高度を430mまで戻すことができました。しかしR/W上空を流されて東側空域の南側にまで来ており、この高度でこれ以上離れると危ないし、上昇率も減ってきたことから来た道を戻る事にしました。少し進路を変えると-2があり、風上側に向かって+から外れないように進みました。植村さんの23と同高度の400mになった頃、お互いに接近しましたが、植村さんが譲ってくれたので弱いプラスの中に留まる事が出来ました。植村さんはその後沈下に突っ込んでしまい、チェック通過へ…。『東海関西では譲らない』と言われました。(笑)
その後しばらく粘りましたが、沈下が増えてきたので自分も帰りました。時間は34分で、24点でした。KGの山本(えいみー)さんが20分滞空してから自分の少し後に帰ってきて、競技終了となりました。
周回は無かったものの、全機滞空、各校得点、点差も僅かというかなりの熱戦でした。そんな中同志社はマンパワーではなく、2人で得点し、情報を共有しながらチームワークを発揮した事が準優勝に繋がったんだと思いました。また、様々なアドバイスをして下さった篠原さん、クルーで来てくれていたメンバー、ここまで指導して下さった教官方、本当にありがとうございました。
同志社以外の得点者が全員、海外フライト経験者で総発数200発超えというベテランの中、なかなか善戦したと色んな人に褒めて頂きましたが、団体優勝との差は僅かに2秒の1点差。『善戦』ではなく『勝てる』戦いだったと思うと非常に悔しく、帰り道も慧さんと『来年は絶対に優勝』という話をしました。
しかし、他のパイロットに比べて自分達がサーマルソアリングについて経験不足な点は否めず、縄手や植村さんには個人では絶対に勝てなかったと思います。様々な教官に『パウルはサーマルを見つけるのは早いがその後がダメだ』と言われ、もっと条件の出る場所でサーマルに触れて練習しなければならないと言われました。確かに、基礎的な技量も必要ですが、全国大会で勝つにはサーマルで効率的に上がらなければ意味がありません。見つける事はある程度、森川監督の用意して下さった過去の方向舵の資料等で勉強できましたが、実際に上昇する事はまだまだ全然ダメだと自分でも感じました。今後、海外に行く余裕はありませんが、大野滑空場等の条件の出る場所へ練習に行こうと思いました。また、実際にサーマルの中で練習する事の重要さを知った事で、慶応や早稲田が何故大会で使用できないデュオディスカスを所有しているのか。という疑問も解決しました。
今回の関関同立戦では、当初の目標であった『得点』を超える結果を出したにも関わらず、非常に悔しい気持ちで一杯です。しかし、次の目標ができたので、今後さらにステップアップできると思います。
最後になりましたが、応援して下さったOBの皆様、ご指導して頂きました教官方、そして大会運営を助けてくれたクルーの皆、ありがとうございました。来年、また頑張ります!