前田(H20年卒)です。
北海道 たきかわスカイパークでのフライトは19日(日)で最終日となりました。
毎日多彩な上昇気流の中で新しい経験があるので、記録をしておかないと有用な経験を忘れてしまいそうなくらいです。
【8月18日】
朝は高層の雲がかかっていましたが、昇温とともに消滅。西12kmほど南北に延びるコンバージェンスラインが見えたため、早稲田OB丸山さんとASK21で出発。階段状になった雲(ステップクラウド・写真)は相対的に乾いた空気(雲底高い)と湿った空気(雲底低い)がぶつかっていることを示しています。4,000ftで離脱し、乾いた空気の側をトレースしていくと+1-2m/sで上がっていきます。雲底以上には上がれないためMax4,500ftでしたが、コンバージェンスラインと地形(稜線)に注意しフライトしていきました。一通りコンバージェンスでのフライを再確認して1時間半で着陸。その後はDiscusに乗って一人でコンバージェンスに挑みました。丸山さんと吉岡さん(法政OB)が乗るASK21 2機とガグルの練習をしながらフライト。平野と山のエリアでは雲低高度に違いがあり、平野の雲底高度まで上げてから山の雲に取り付いてさらに高度を上げていく様は、対地高度も低く、平野のフライトとは違った楽しみがありました。(もちろん安全高度は確保しています。)
【8月19日】
とうとうフライト最終日、といっても12時には着陸してR/Wを去らなければなりません。地上は南風、上層は南西の風が吹いており、15日と同じようにピンネシリ山からウェーブが発生しました。ウェーブに伴うレンズ雲、ローター雲の発生を確認し、ASW28‐18で出発。西14km、5,000ftで離脱して探ると、静穏の中でバリオが+1-2m/sを指し上昇していきます。今までは複座でのウェーブフライトでしたが、今回は1人でウェーブの上昇帯にとどまることができました。上昇帯の位置・幅を対地的に把握し、偏流修正角を気にしながら風に直角に往復していると8,000ftに到達。自力でウェーブを使って上昇できたことはこのCampの大きな成果であったと思います。すでに11時50分であったためダイブを開いて着陸をしました。
このCampを通して様々な上昇気流に出会い、フライト経験を積めたことは大きな収穫でした。ホームグラウンドでのフライトに生かし、学生にフィードバックしていきたいと思います。そして多くの人との出会いでグライダーの将来像をまた少し描くことができました。今後も自分自身で取り組み、大きくなって滝川でフライトしたいと思います。
このYouth Campを含むSoarist活動は単にアドバンストレーニングだけを目的としているのではなく、航空部活動の先にあるグライダーの世界を体験することで社会人になってもグライダーを続けていく手助けをし、年齢・学閥を越えたグライダーの可能性を追求していく仲間を増やしたいという想いがあります。今年は名大OB2年目の波多野くん、名大2回長田くん、早稲田2年安達くんが参加し、今まで体験したことのない世界に大満足くれました。学生・若いOBOGに門戸は開かれていますので、やる気のある人はぜひ相談してもらえればと思います。たきかわスカイパークではサマートレーニングコースも1週間単位で行われていますので、こちらでも同じような経験ができると思います。
とびとびではございましたが、ありがとうございました。
今週は福井空港で合宿が行われます。OBOGの皆様も現役の激励にお越しいただければと思います。
18日コンバージェンス
左から相対的に乾いた空気、右から湿った空気。湿った空気が上昇すると、低い高度で雲になるのでステップクラウドができます。低い雲底のさらに下には、垂れ下がったような雲(カーテンクラウド)できることがよくあります。
19日ウェーブ
雲を被っているのがピンネシリ山。風は奥から吹いており、山を越えるところで雲ができ、山の風下では雲が消えています。(勉強した人は分かるよね?)山を越えた風が上へバウンドして発生したウェーブ(第1波)で飛んでいます。
北海道 たきかわスカイパークでのフライトは19日(日)で最終日となりました。
毎日多彩な上昇気流の中で新しい経験があるので、記録をしておかないと有用な経験を忘れてしまいそうなくらいです。
【8月18日】
朝は高層の雲がかかっていましたが、昇温とともに消滅。西12kmほど南北に延びるコンバージェンスラインが見えたため、早稲田OB丸山さんとASK21で出発。階段状になった雲(ステップクラウド・写真)は相対的に乾いた空気(雲底高い)と湿った空気(雲底低い)がぶつかっていることを示しています。4,000ftで離脱し、乾いた空気の側をトレースしていくと+1-2m/sで上がっていきます。雲底以上には上がれないためMax4,500ftでしたが、コンバージェンスラインと地形(稜線)に注意しフライトしていきました。一通りコンバージェンスでのフライを再確認して1時間半で着陸。その後はDiscusに乗って一人でコンバージェンスに挑みました。丸山さんと吉岡さん(法政OB)が乗るASK21 2機とガグルの練習をしながらフライト。平野と山のエリアでは雲低高度に違いがあり、平野の雲底高度まで上げてから山の雲に取り付いてさらに高度を上げていく様は、対地高度も低く、平野のフライトとは違った楽しみがありました。(もちろん安全高度は確保しています。)
【8月19日】
とうとうフライト最終日、といっても12時には着陸してR/Wを去らなければなりません。地上は南風、上層は南西の風が吹いており、15日と同じようにピンネシリ山からウェーブが発生しました。ウェーブに伴うレンズ雲、ローター雲の発生を確認し、ASW28‐18で出発。西14km、5,000ftで離脱して探ると、静穏の中でバリオが+1-2m/sを指し上昇していきます。今までは複座でのウェーブフライトでしたが、今回は1人でウェーブの上昇帯にとどまることができました。上昇帯の位置・幅を対地的に把握し、偏流修正角を気にしながら風に直角に往復していると8,000ftに到達。自力でウェーブを使って上昇できたことはこのCampの大きな成果であったと思います。すでに11時50分であったためダイブを開いて着陸をしました。
このCampを通して様々な上昇気流に出会い、フライト経験を積めたことは大きな収穫でした。ホームグラウンドでのフライトに生かし、学生にフィードバックしていきたいと思います。そして多くの人との出会いでグライダーの将来像をまた少し描くことができました。今後も自分自身で取り組み、大きくなって滝川でフライトしたいと思います。
このYouth Campを含むSoarist活動は単にアドバンストレーニングだけを目的としているのではなく、航空部活動の先にあるグライダーの世界を体験することで社会人になってもグライダーを続けていく手助けをし、年齢・学閥を越えたグライダーの可能性を追求していく仲間を増やしたいという想いがあります。今年は名大OB2年目の波多野くん、名大2回長田くん、早稲田2年安達くんが参加し、今まで体験したことのない世界に大満足くれました。学生・若いOBOGに門戸は開かれていますので、やる気のある人はぜひ相談してもらえればと思います。たきかわスカイパークではサマートレーニングコースも1週間単位で行われていますので、こちらでも同じような経験ができると思います。
とびとびではございましたが、ありがとうございました。
今週は福井空港で合宿が行われます。OBOGの皆様も現役の激励にお越しいただければと思います。
18日コンバージェンス
左から相対的に乾いた空気、右から湿った空気。湿った空気が上昇すると、低い高度で雲になるのでステップクラウドができます。低い雲底のさらに下には、垂れ下がったような雲(カーテンクラウド)できることがよくあります。
19日ウェーブ
雲を被っているのがピンネシリ山。風は奥から吹いており、山を越えるところで雲ができ、山の風下では雲が消えています。(勉強した人は分かるよね?)山を越えた風が上へバウンドして発生したウェーブ(第1波)で飛んでいます。
現役の学生が滑空場で訓練するのは当然ですが”夢”を持たないと上を目指せないと思うので、是非経験させたいですね。
費用はざっと25万円ですか、学生がアルバイトで半分持てば12万円、まずは基礎力をつけてだね、実現させたいです。