市議会議員選挙の争点は何か?

2012-10-23 03:34:28 | プロフィール
今日、11月11日投票で行われる東御市議会議員選挙の事前審査があります。事前審査とは選挙告示の際、書類の受付がスムーズに行くように提出書類をあらかじめチェックすることです。この事前審査に何人の方が参加するかで選挙のありようが明らかになります。私も後援会の役員の方と一緒に参加する予定です。いよいよ選挙線も大詰めになってきています。

先日議会のある会派の皆さんが新聞にチラシ折込みを行いました。テーマは舞台が丘整備事業は必要な事業だとするものです。このチラシはまさに今回の選挙の争点がどこにあるか明確に語ってくれるものでした。チラシに対する評価は様々でしょうが、言えるのは市民の皆さんが舞台が丘の道路問題について重大な関心を持っているということです。舞台が丘問題を投票の際の判断材料として考えているということです。この会派の皆さんはご自分たちの立場を明らかにしたかったのでしょう。

私も今回の選挙の争点は舞台が丘第2期事業における15億円道路問題だと思います。先日地元新聞からもこの問題についてどう考えるか取材を受けました。選挙戦の中で立候補される現職・新人の皆さんの立ち位置が一覧表で報道されるとのことでした。「舞台が丘整備事業を考える市民の会」からもお二人の方が「15億円道路反対」を掲げて立候補される予定だと聞いています。

これまでの市議会議員選挙では私の知る限り一つの問題について争点として戦われた選挙はなかったと思います。この春の市長選挙も現職の他に立候補者がなく、市民がこの問題について意志を明確にすることはできませんでした。注目点は3つあります。第一に、道路問題に反対または慎重という立場をとっている議員さんが何人当選されるのかということです。第二に、そうした皆さんの得票数はどのくらいになるのか。第三に、市民の会のお二人の方が当選されるかということです。

6月に市民の会の皆さんは全市を挙げて署名活動を実施し、議会に対して8600名の署名とともに請願書を提出されました。その結果は7対10で請願は不採択となり、署名に示された民意と議会の決定にねじれが生ずることになりました。請願の採択に反対された議員さんによれば、「道路は必要だという声なき声がある」「署名の中にはこの事業の内容を十分理解していないで署名した市民がいる」から民意は道路建設反対ではないというものでした。今回の市議会議員選挙はそうした意味で舞台が丘整備第2期事業にかかわる道路建設の賛否を問う絶好の住民投票という側面も持っている選挙だと言えるでしょう。

いま世間では震災復興費の流用問題がマスコミをにぎわしています。復興のためという理由で増税され、そのお金が復興と何ら関係のない税務署の増改築に使われたり、反捕鯨団体対策費として使われたりといった事例が次から次へと明らかになっています。その反面肝心な被災地にはお金が回らず復興は遅々として進んでいません。復興に名を借りた「たかり」があちこちで行われています。東御市の15億円道路問題も「防災」が目的だとされています。しかし防災計画自体の見直しは進んでおらず、320メートルの道路を15億円かけて建設することが防災にどのように役立つのか具体的な説明は何もありません。防災に名を借りて高校を建て替え、駐車場を造り、講義棟を建設しようとしています。東御市においても震災復興予算の流用と大同小異ではないでしょうか。

選挙戦の中でおおいに議論して行きたいと思っています。

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