マイオカインが大切です

2013-11-29 07:12:20 | 雑感


11月27日に東御市民病院の院長である結城敬院長さんのお話をお聞きしました。この講演会は「市民病院とともに地域医療を語る会」が主催。大勢の市民の皆さんが集まりました。結城院長は佐久総合病院からおいでになり、この7月から院長に就任しています。以下に講演要旨をご紹介します。

東御市民病院は地域密着型病院であり、小さいこと多機能であることが大切だ。それが市民に親しまれる病院だ。しかし人も設備もかかり、黒字にするには難しい。2025年問題がある。団塊の世代がこの時期後期高齢者になり、人口でも3700万人に達する。医療体制の効率化が急務となっている。

専門医と総合医がある。専門医は狭く高い医療だと言われ、総合医は広く浅い医療と言われる。しかしそうではない。総合医は広くかつ深い医療であり、これからの地域医療を担う、医師としての究極の目標だ。

赤字でベッドの稼働率が悪いといわれる。しかしこれには理由がある。もうかる患者さんは重篤な患者であり検査をたくさんすることで病院としても収入増になる。軽症で中程度の患者さんの場合は検査もあまり必要ではない。すぐによくなって退院する。これではベッドの稼働率も悪くもうからない。みんなが健康になることは病院としては喜ぶべきことだが経営的には苦しくなるということだ。

これから未曾有の超高齢化社会が来る。医療費も増える。しかし高齢化社会に皆が元気で患者が増えなければ医療費は増えない、患者を増やさないようにするためには健康であることだ。文明の進歩により人々は歩かなくなり足腰が弱くなっている。これからは病気をみるのではなく健康をみることが大切だ。それが市民病院の仕事だ。早期発見、早期治療より病気にならないようにすることだ。

最近マイオカインというホルモンが注目されている。これは足腰の筋肉から分泌される若返りホルモンであり、ダイエット・糖尿病・動脈硬化・認知症・うつ・成長促進などに効果があると言われている。筋肉組織は単なる運動器官ではなく内分泌器官でもあることがわかってきた。これから「健康のまち‐とうみ」を進めるためには年齢・病気・体力に応じた運動プログラムを開発し、市民に参加してもらうことが大切だ。これは自治体として医療に運動を取り入れるというわが国初の試みになる。

東御には健康トライアングルがある。市民病院、ゆーふる田中、ケアポートみまきがそれだ、そしてここに市内で活動している身体医学研究所が加わることで倍加される。しかし運動が科学的根拠になりにくい。成果が見えてこない。継続的な取り組みと指導、科学的な成果判定が必要だ。そこに市民が参加してほしい。私たちは居ながらにして宝を持っている。ぜひそれを健康づくりに結びつけて行きたい。


結城院長は議会でもご挨拶いただきましたが、お話をお伺いするのは初めてでした。これからの地域医療のあり方についてとても示唆に富んだお話でした。いま病院会計への持ち出しも大きな金額になっており、赤字額も膨れ上がっています。しかし病院であればある程度の赤字はやむを得ないところだと思います。赤字削減をするあまり市民サービスが後退しては本末転倒です。サービスの向上と赤字削減を目指していってほしいと思います。

一般質問通告書を提出しました

2013-11-29 00:26:20 | 議会活動
一般質問の通告書を提出しました。今回で一般質問は21回目になります。すでに同僚委員が提出されていたため、私の質問は12番目とのこと。私の後にもう一人いるとのことで、今回一般質問される方は全部で13名です。一般質問できる議員は議長を除いて18名なので72%の実施率です。当議会は他の議会と比べても活発な一般質問を行っていると言えます。

今回の私の質問は以下の通りです。

1、第2次東御市総合計画で目指す都市像とは何か。
 東御市では計画的なまちづくりを進めてきた第1次総合計画が終了し、次の10年間を展望して第2次総合計画をとりまとめています。地区別懇談会も開催されています。そこでお尋ねします。
 ① 第2次総合計画の基本理念、目指すべき都市像とはどのようなものなのでしょうか。
 ② 計画では市民参加と協働、PDCAによる目標管理が重視されています。そのねらいは何でしょうか。
 ③ 計画策定にあたり今回はじめて市民参加で進めてこられました。その意義と成果はどうだったのでしょうか。

2、公の施設における指定管理者制度はどのような効果をあげているのか。
 今議会に指定管理者の契約案件が上程されています。指定管理制度は2003年の地方自治法の改正により導入され、従来市や外郭団体に限定していた公の施設の管理運営を民間に代行させるものです。そこでお尋ねします。
 ① 平成16年に当市でも指定管理者制度を導入していますが、そのねらいはどのようなものでしょうか。
 ② 公の施設の指定管理者はどのくらいでしょうか、そのうち民間への管理委託の現状はどうでしょうか。
 ③ 今回上程されている指定管理の選定における公募・公開プロポーザルなどの実施状況はどうなっていますか。

3、祢津御堂地区へのワイン用ぶどう団地造成計画とはどのようなものか。
 10月26日付の信濃毎日新聞に祢津御堂にワイン用ブドウ団地を造成するとの報道がありました。御堂周辺にはすでにワイン用ブドウが栽培されており、県の千曲川ワインバレー構想にも沿った時期を得た計画です。
 ① これまで市側から公式の説明がありません。本計画の概要についてあらためてご説明願います。
 ② ブドウ団地造成にかかわる資金調達計画はどのように進めるのでしょうか。
 ③ 10月下旬に地元区へ説明を行ったということですがその反響はいかがでしたでしょうか。

私の質問は12月13日(金)の午後3時ごろからになりそうです。FMとうみでも中継されますのでご覧いただければと思います。

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