いま議会産業建設委員会では温泉施設の経営改善に取り組んでいます。
来週は先進地への視察が予定されています。
そこでこれまで7年間のデータを整理し、グラフに取りまとめてみました。
これから次の3つのことがうかがえます。
1、入館者数が右肩下がりに推移しており、
これと合わせて入館料も漸減傾向にあります。
2、入館者の単価も同様に下がってきており、
7年間で73円下がっています。
3、これを補てんするため市からの委託料は
5800万円から9300万円まで大幅に上がっています。
今後合併特例がなくなり、国からの地方交付税が削減されます。
こうした中で不要不急な事業の見直しや、廃止が求められています。
温泉施設への9千万円にも及ぶ委託料はどうしても見直さざるを得ません。
温泉の売り上げは以下の数式で表されます。
温泉の売上=顧客単価×入館者数
売り上げ増には単価を上げるか、入館者数を増やすかしかありません。
ここで問題なのは顧客単価です。入館料を正規に払えば500円になります。
実際には単価は正規料金より大幅に下回っています。
この原因は年間利用券(1年間4万円)、半年利用券(4万4千円)です。
こうした制度は温泉利用が一般化していなかった時には利用促進に有効でした。
しかし、日帰り温泉が定着している現在では経営を圧迫しています。