佐久島という小さな島がにあります。
私の苗字、佐久間の佐久が同じなので勝手に親近感を覚えていました。
さらに、妻の実家に近い三河湾にあるので縁を感じ、10年前に一人ぶらっと訪れました。
車はほとんど走っておらず、信号機もなく、細い路地が入り組んでいて、静かな落ち着く島でした。
なんだか寅さんの映画の舞台に出てきそうな、日本の良き故郷といった感じです。
平屋の木造住宅はコールタールが塗られ、黒壁の家々が多く残っています。
「三河湾の黒真珠」なんて呼ばれているそうです。
コールタールとは石炭を乾留する過程でできるもので、ドロッとした黒い液体です。
防錆・防腐のための船の塗料を家にも流用し、潮害やシロアリなどの害虫から家を守る工夫として使われていました。
佐久島の中には築100年を超える大葉邸もあります。
しかも、そのうち50年は空き家だそうです。
コールタール恐るべしです。
先日、10年ぶりに訪れる機会があり、再び一人で行ってきました。
基本的にはあまり変わっていなくてホッとしました。
でも、「三河・佐久島アートプラン21」というプロジェクトによって、「アートに出会える島」として島の活性化を行ってきたそうです。
島の所々にアートがあります。
それはそれでとても素敵なのですが、観光客向けにレンタサイクルできるようになっていて、スタンプラリーできるようになっていたり…。
今流行りのタピオカミルクティーやかき氷を食べられるショップが、洋楽をガンガン流していたりするようになってしまいました。
ちょっと残念。
でもまた訪れたいと思っています。
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