先日、会社で「推し活」の話題が出ました。
「推し活」とは、自分にとってイチオシの人やキャラクター(推し)を応援したり、愛情を注いだりする活動だそうです。
うちの会社は材木屋なので、社員一人一人、あなたの「推し木」は何ですか?という話題でした。
私の好きな木材はたくさんあるので、今回は「好きな立ち木」について考えてみました。
「タブノキ」という常緑の高木を挙げました。
漢字だと「椨の木」と書きます。
公園などでもよく見られ、材としては多岐に利用され、建築、家具、船などに使われる木です。
古くから樹霊信仰の対象とされ、日本各地に巨木が残っており、神社の「鎮守の森」によく大木として育っています。
あれ?そんなにメジャーな木なのに、あまり知られていませんよね。
実は私も、宮脇昭氏の本(「木を植えよ!」「鎮守の森」等)で知りました。
日本に自生する生命力のある逞しい木だそうです。
「タブノキ」という名称もお気に入りです。
日本書紀に登場するほど神事との関連が深く、「霊(たま)が宿る木」を意味する「タマノキ」からという説があります。
実は一年前、「タブノキ株式会社」という会社を設立しました。
逆から読むと「木の豚」になり、「豚と揶揄されるほど木が好きだ」…という趣旨で命名したのです。(意味不明ですね…)
「タブノキ」はご存じなくても、「クスノキ」はご存じのことと思います。
タブノキはクスノキ科で、「イヌグス」とも呼ばれています。
「イヌ」は蔑称で、「クスノキより木材質が劣る」という意味。
「イヌ侍」(=卑怯な武士)とか「イヌ死に」(=無駄な死)とか言いますよね。
そんな感じも私がこの木を好きな一因です。
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