名前の「金細工師」のように、金や黄色で象徴されるオルフェーヴル。インフルエンザで鼻水が出るのでティッシュを浪費。使っていた黄色の箱が空になり、次に取り出したのは明るいブルーの箱(ネピアの花模様)。
何か不吉な感じはしたのですが、まさか勝ったソレミアの勝負服の色と同じとは…orz。また、冷蔵庫を開けたら、栗毛(外国ではレッドとも形容する)と同じ色の赤い卵が転げ落ちて、殻が割れて中身が見える状態。オルフェーヴルの落馬が心配されたので、慌てて目玉焼きにしました。でも、最後にラチにぶつかったので落馬一歩手前でした。
このように、負けるフラグは立っていたので、今までの凱旋門賞とは違って落ち着いて観戦できました。牝馬には負けましたが、英仏ダービー馬は問題にしなかったので、実質的に牡馬ナンバーワンです。世界が震撼する、常識はずれの直線の伸びでした。でも、どうして最後に寄れたのでしょう?それは、勝った牝馬の血統が教えています。
ソレミアは、父系がスタミナ豊富なサドラーズウェルズ系で、母系もスタミナに優れるミルリーフ系です。日本でのミルリーフ系は、オグリを差し切ったイナリワンのように、切れ味の印象がありますが、大井の深いダートコースで長距離を走れるスタミナ系でもあるのです。走破タイムが例年より10秒も遅いレースでしたから、ソレミアは最後にスタミナが生きたのです。対して、オルフェーヴルは直線の伸びでスタミナを使ってしまい、最後の最後で無酸素運動が出来ないスタミナ切れを起こしたのです。
無酸素運動と、無呼吸とは違います。無呼吸状態でも、運動エネルギーに必要なATPを供給できる体内化学反応です。ハイブリッド車が、ガソリンエンジンとは別に、電池で駆動エネルギーを提供するのに似ています。オルフェーヴルは、最後にこの電池がなくなり、ガソリンだけで走ったような感じです。ソレミアはガソリンエンジンは弱いけど、電池が大きかったので最後に力を残せた感じですね。
オルフェーヴルはやはり、その異次元の切れ味からスタミナ系ではなく、2000mをベストとする瞬発力タイプなのだと思います。今回は、タイム的には2600mも走った勘定ですから、スタミナが切れても仕方ありません。良馬場だと持ったと思います。
勝利の女神がフランス名のポンパドウルにいるので、オルフェーヴルがフランスの牝馬に頭が上がらないのは仕方ありません。2日ほど前に、微妙なタイミングでレジが二つ空き、馬鹿正直に最初に空いた方を選択し、勝利の女神にきっちり睨まれた僕が悪いのです。あれからスワローズは2戦続けてゼロ負け。3才牝馬でないのも同じです。
日本の馬のレベルは高く、日本で少し足りないレベルでも、条件次第では海外で活躍できるのです。オルフェーヴルの父ステイゴールドの初G1も海外でした。日本の競馬は、全欧州に匹敵する規模であり、最強馬だけが挑戦するという考え方が間違っています。僕は、ジェンティルドンナやワールドエースに出て欲しかったですね。
ということで、関係者やオルフェーヴルは胸を張って帰ってきて欲しいと思います。スミヨン騎手も、ほぼ完璧な乗り方でした。早仕掛けだと非難するのは競馬を知らない人です。わずか5mを残して差されるのも競馬。その5m分のスタミナを知るのは神だけなのですから。ポンパドウル婦人に負けたオルフェーヴルは紳士だったと理解するしかありません。紳士は野暮なことはしないものです。
エフライム工房 平御幸
何か不吉な感じはしたのですが、まさか勝ったソレミアの勝負服の色と同じとは…orz。また、冷蔵庫を開けたら、栗毛(外国ではレッドとも形容する)と同じ色の赤い卵が転げ落ちて、殻が割れて中身が見える状態。オルフェーヴルの落馬が心配されたので、慌てて目玉焼きにしました。でも、最後にラチにぶつかったので落馬一歩手前でした。
このように、負けるフラグは立っていたので、今までの凱旋門賞とは違って落ち着いて観戦できました。牝馬には負けましたが、英仏ダービー馬は問題にしなかったので、実質的に牡馬ナンバーワンです。世界が震撼する、常識はずれの直線の伸びでした。でも、どうして最後に寄れたのでしょう?それは、勝った牝馬の血統が教えています。
ソレミアは、父系がスタミナ豊富なサドラーズウェルズ系で、母系もスタミナに優れるミルリーフ系です。日本でのミルリーフ系は、オグリを差し切ったイナリワンのように、切れ味の印象がありますが、大井の深いダートコースで長距離を走れるスタミナ系でもあるのです。走破タイムが例年より10秒も遅いレースでしたから、ソレミアは最後にスタミナが生きたのです。対して、オルフェーヴルは直線の伸びでスタミナを使ってしまい、最後の最後で無酸素運動が出来ないスタミナ切れを起こしたのです。
無酸素運動と、無呼吸とは違います。無呼吸状態でも、運動エネルギーに必要なATPを供給できる体内化学反応です。ハイブリッド車が、ガソリンエンジンとは別に、電池で駆動エネルギーを提供するのに似ています。オルフェーヴルは、最後にこの電池がなくなり、ガソリンだけで走ったような感じです。ソレミアはガソリンエンジンは弱いけど、電池が大きかったので最後に力を残せた感じですね。
オルフェーヴルはやはり、その異次元の切れ味からスタミナ系ではなく、2000mをベストとする瞬発力タイプなのだと思います。今回は、タイム的には2600mも走った勘定ですから、スタミナが切れても仕方ありません。良馬場だと持ったと思います。
勝利の女神がフランス名のポンパドウルにいるので、オルフェーヴルがフランスの牝馬に頭が上がらないのは仕方ありません。2日ほど前に、微妙なタイミングでレジが二つ空き、馬鹿正直に最初に空いた方を選択し、勝利の女神にきっちり睨まれた僕が悪いのです。あれからスワローズは2戦続けてゼロ負け。3才牝馬でないのも同じです。
日本の馬のレベルは高く、日本で少し足りないレベルでも、条件次第では海外で活躍できるのです。オルフェーヴルの父ステイゴールドの初G1も海外でした。日本の競馬は、全欧州に匹敵する規模であり、最強馬だけが挑戦するという考え方が間違っています。僕は、ジェンティルドンナやワールドエースに出て欲しかったですね。
ということで、関係者やオルフェーヴルは胸を張って帰ってきて欲しいと思います。スミヨン騎手も、ほぼ完璧な乗り方でした。早仕掛けだと非難するのは競馬を知らない人です。わずか5mを残して差されるのも競馬。その5m分のスタミナを知るのは神だけなのですから。ポンパドウル婦人に負けたオルフェーヴルは紳士だったと理解するしかありません。紳士は野暮なことはしないものです。
エフライム工房 平御幸