平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

馬鹿の一つ覚え

2012-10-23 03:04:19 | Weblog
 フジテレビの競馬中継で、直線に入ると決まって先行している馬をアップにします。このカメラワークは批判が多いのですが、1980年代の競馬ブームの時に、スターホースに焦点を当てる技法として定着したものです。

 このようなカメラワークは、大外から追い込む馬が数秒間も見えなくなります。進路を争って攻防の一番激しくなる直線半ば、競馬ファンが最も注視する瞬間に、最後は追い抜かれて空気となる駄馬をアップしている訳です。馬鹿丸出しですね。

 このような馬鹿の一つ覚えが、政治家・官僚から企業経営者から大学教授にまで蔓延しているのが日本なのです。悪いと思っても改善しない。あるいは改善させない。この姿勢が日本の停滞の原因なのです。悪習と因習を再点検して改めるには、馬鹿の一つ覚えを敵視する必要があります。

 しかし、物事を成すには、「虚仮(こけ)の一念岩をも通す」や「石の上にも三年」という姿勢も必要です。今の若者はと言うと年寄りじみますが、少し怒られただけで挫折する根性無しが溢れているのも事実です。「一千回怒られて一度褒められる」という徒弟制度は、本当に厳しい修行だからこそ到達できる世界を象徴しているのです。伝統は徒弟制度が育んだと言っても過言ではありません。

 見て覚える。技術を盗む。三年先の稽古。大器晩成。いい言葉ですね。でも大半の人には無関係です。技術は盗むものニダ。三年やったけど成果が出ないから謝罪汁。こういうのには関わりたくないものです。

 凡人は出来ない言い訳を探す。天才は出来る可能性を探す。この差の積み重ねが将来に大差となるのです。ノーベル医学・生理学賞の山中伸弥さんの研究の大半は、何度も挫折しかけては仕切り直しの繰り返しでした。東大に代表される権威主義とは違う世界にいたからこそ、姿勢は常に謙虚であり、結果的に神の祝福を得たのです。

 僕は東大解体論の賛同者です。東大は、数学と物理と化学などの理系に特化し、医大は分離して、成果の上がらない部門とともに他の国大と合併させる。子供の数が大幅に減っているのに定員が変わらないという甘さが、回り回って私立大の低下につながっていると思います。

 東大は優秀な人は本当に優秀。でも大半は人格的に問題があり、趣味が悪く、また本当の意味で賢くはない人ばかりです。絵を描かせてみれば、東大生の脳の大半が死んでいると分かると思います。東大が本当に優秀な人の集まりなら、今の日本がこんなにメタメタになっているわけがありません。日本の危機は東大閥が作り出した。自らを改革できない馬鹿の一つ覚えの象徴にならないように、早急な改革が必要だと思います。

 なお明日は、来週の火曜日から六日間で開催する、秋の試聴会+絵画展の案内とします。

    エフライム工房 平御幸
コメント (2)
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