平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

サーブレシーブのスタンス

2017-11-07 19:33:23 | バレーボール
解説は明日。画像が何を意味するか考えるように (^=^;

明日になったので解説加えます (; ・`ω・´)



上の画像は、足運びの基本となるスタンスを表したものです。日本の女の子は、アヒル座りという悪習感から内股が多い。内股はスポーツの最大の敵。誰とは言いませんが、米国代表のガニ股の短距離チャンピオンはいますが、内股の短距離選手で成功したのは皆無。大成する前に故障で消えます (;´Д`)

一番上は内に5度の角度で内股にしたもの。左は足を揃えた状態で、右は右足を15センチ程度引いたもの。足を少し引いただけで、内股が強調されているのが分かります。膝と膝がぶつかるからろくに動けません。回転レシーブは内に曲がる膝が邪魔して出来なくなる。

内股のもう一つの欠点は、左右の踵(かかと)が離れること。サラブレッドで後肢の踵が離れていれば(あるいは、くっつきすぎていれば)誰も買いません。強いトレーニングに耐えられなくて競走馬になれないからです。


馬の踵は高い位置にあり飛節と呼ばれる

内股は、車の車輪の角度で、適正なトーインと呼ばれるものだけが有難がられる→こちら。野球でも、内股の選手は長嶋一茂のように内角球が打てない。

バレーボールで理想的なスタンスは外側に15度から20度。平行だと、重心が常に両足に均等にかかるので、一歩目が遅くなる。30度だと開きすぎて、前に落ちやすくなります。回転レシーブはやりやすくなりますが、余程足腰が強靭でないと女子では体重を支えられない。

次の画像は、サーブに正対するかしないかの比較です。



左は正対するもので、二等辺三角形を形成します。安定がよく見えますが、その見た目通りに、強烈なサーブを受ける時に効果的なスタンスです。強烈なサーブはガッシリ受ける。

もしも指導者に正対する構えが良いと教わったのなら、その指導者はフローターサーブを知らない古いタイプなのです。昔はドライブサーブとかジャンピングサーブしか無かったから、正対するのが正解だった。しかし、いまは動くムービングボールの時代です。変化するボールに対する構えが必要。

変化するボールは一様ではなく、前後左右に落ちたり伸びたりするから始末に悪い。だから、変化に対応するためには、サーバーに正対ではなくて、少し横から見ると良いのです。レフトで守るなら右足を少し下げる。ライトで守るなら左足を少し下げる。二等辺三角形にならないように構えるのです。



上の図の左はサーバーに正対した二等辺三角形で、これは強打に対する構え。右は15センチ程度右足を下げた、あるいは左足を上げた形で、二等辺三角形にならない。こうすることで、体の重心が左右の足に均等にかかることを防ぎます。均等にかかると、重心を一度片足に掛け直さないと出足の一歩目が踏み出せないからです。

一歩目を速く踏み出すために、左右に体を小刻みに動かすバイアス方式があります。でも、バイアス方式だと前後の揺さぶりに対応できない。だから、片足を下げて、常に前後左右に足を運ぶ用意をしたほうが良い。また、片足を下げることで、頭の向きが斜めになり、飛んでくるボールを正面から見ないで済むという効果もある。ボールを正面から見ると、ボールの軌道が分からなくなるからです。

野球のキャッチボールでも、一番受けやすいのは体の横のボールです。ボールの軌道が分かるし恐怖心も少なくなるから。だから、バレーボールでも体の横でキャッチする選手がいるのですが、バレーボールの場合は手を伸ばした方に変化されると受け損なう。やはり、フットワークでボールを追いかけ、腰でキャッチする構えが良いのです。

以上、下手な人と上手な人の特徴なんですけどね (^_^;)
以下は実例。画像だけ表示で大きくなります


芳賀選手のサーブで試合開始
これ見ただけでNECのレシーブに不安要素満載



NECのレシーブ陣はサーブに正対しているから前後左右の変化に弱い
基本的に強烈なサーブに対する構えです



飛んでくるボールは目の高さがもっとも見難い
受けにくいのはみぞおちの高さで、これは体の横で受けるのが楽



NECのライト側という意味で、日立から見るとレフト
遠井選手は足が揃ったら代えどき
サービスエース食らうときは足が揃ってしまっている





半歩右に動けば楽にレシーブできた
足が揃うから左右に動けない



アタックミスとサーブミスとキャッチミスで1セット分の失点では勝てない
一番減らしやすいミスがキャッチミスだからフットワークで改善しないと



守備はスタンスと腰の構えと足の運びとを必要とする
ミスによる捕れない守れないには必ず理由がある
両足が浮くのは強打に怖れて両足でジャンプして下がるから



この直後、両足同時に引いてレフトに弾いてしまう
原因は両足が平行なので重心が両方に乗ってしまったから
1点取られた後に同じシチュエーションがあり、今度は左足から小刻みに下がってレシーブ成功


「動画 GIF 変換」というフリーソフトで、別途キャプチャした動画から簡単にアニメーションGIFが作れたので掲載します(サイズ640、フレームレート25のループ設定) ↓


この小刻みなステップこそコンシーこと近藤志保選手の真骨頂
本来は重心の乗る軸足の左から下がっているから、予め少し右足に重心を乗せているのが分かる
膝もよく動いているでしょう
(スマホだと画像タップし、「元のサイズで見る」をタップしないと動かないかも)



こちらはレシーブ失敗した方で足が揃っている
コメント (6)
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