一昨日4月1日は多くの中高年者にとって久しく入社式ディだった。
翌日の新聞は各社の入社式の様子を多くの紙面を割いて報道していたことを記憶している。
顕著な例では1面だけでは足らず複数ページを充当していた専門紙などもあったほどである。
ところが昨日の新聞を見ても入社式の様子はページの下段辺りに小さく紹介しているだけでまさに隔世の感である。
これは単に今年の4月1日が土曜日で翌2日が日曜日だったせいだけではないのだ。
筆者なりにこの背景を考えてみた。
1つには新卒一括採用から通年採用への流れがある。
近年雇用の流動化が進み企業側も求職側も節目を重視しなくなった。
さらに昨今のコロナ禍も大きな影響を与えた。
勤務形態もリモート化が進み集合形式の行事も影が薄くなった。
さらに労使双方を取り巻く環境の変化もあるだろう。
起業やフリーランス、副業容認、海外志向など多様で自由な勤務形態が一般化しつつある。
そんな中で従来通りの入社式が徐々に形骸化しつつあるのは当然の成り行きである。
もう懐古趣味に浸るのは止めよう。(笑)