フィンランド、スウェーデンのNATO(北大西洋条約機構)加盟が話題になっている。
この2か国は従来ロシアとは中立の立場を保っていたがロシアのとんでもない愚行を見せられてたまらず加盟の意向を固めたようである。
それはそうだろう。
変に疑われてウクライナの二の舞ではたまったものではない。
国内世論が先行し、その後政治トップを動かしたのではないかと思料している。
分からないのはNATO加盟国の一つトルコの動きである。
当該2か国がトルコ政府が敵視するクルド系武装勢力と近い関係にあることを理由に加盟に反対しているのだ。
しかし通常この種の条約機構は加盟国が多ければ多いほど全体がより強固になるはずである。
結局トルコは対ロシアに向けてのジェスチャーなのだろう。
そういえばロシアとウクライナとの仲介交渉も買って出ていた(結果的に何の成果もなかったが)。
この2か国の動きに最も悔しいというか、腹立たしいと思っているのは無論ロシアそのものだ。
ウクライナを緩衝帯として取っておきたかったロシアが逆に北欧2か国の緩衝帯も失うことになった。
どんなに悔やんでも悔やみきれない痛恨事である。
表向きは冷静さを保っているが心中はおそらく我々の想像を絶するものだろう。
そしてあのウクライナ侵攻が世紀の大失策であることを立証してしまった。
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