松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

櫨の芯材

2009-05-06 16:54:36 | 復活奮闘日記
先日、木工教室をしているHookTailさんに櫨の芯のみの丸太を持って行きました。そこで製材をしてもらったのが上の画像です。

これだけ見ると、「おっ、ちゃんと製材できるじゃん!」と思いますが、結果的には「やっぱ櫨の木をいじるのは大変みたいだ。」ってことでした。

この丸太は切ってから一年ぐらいなので、こうして製材しても、おそらく中には水分がまだまだ残っているので乾いてくる間にヒビが割れてくる可能性があります。真ん中に節がありますが、これ、死に節と呼ぶのだそうで、これも木材としてはかなり劣る要因です。木目自体はきれいですし、美しい黄色をしていますが、これでなんらかの木工作品を作るというのはかなり難しいようです。テーブルや椅子なんて、もってのほか。茶托程度だとしてもヒビが割れてきそうです。おまけに製材する時点で黄色い芯材がべったりとノコにくっついちゃうので、普通の製材所などでは扱うのをいやがられます。実際に拒否されましたし。

こんなに厄介な櫨の木で、私はいったい何がしたいのか?

わかんないっす。私も正直戸惑ってます。こんなに木材として落ち度ばっかり揃っている木も珍しいかもしれません。だから今まで多くの櫨の木は薪にされていたんですね。

いつか、この木から何か見えてくるものがあるかもしれません。それが何かは今はさっぱりわかんないんですが。

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