25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

ウイスキー

2014年12月08日 | 日記
 「余市」というニッカのウイスキーがある。「宮城峡」というのもある。これらはシングルモルトである。「竹鶴」というのはブレンドである。日本のウイスキーは何年ものかという表示がないので、調べてみると、余市でも10年、12年 15年、20年とある。何度か世界最優賞をとっている。今年はサントリーの「山崎」が世界最優秀賞をとった。
 「余市」は旨いのである。ややスモーキーでキリッとしている。辛いのではない。一度20年ものを飲んだことがある。やはり熟成度が違うのである。
 10年ものでも旨い。だから朝ドラでやっている「まっさん」を楽しみに見ている。

 尾鷲のスナックにいくとほぼウイスキーをおいてないか、あったとしてもせいぜい「サントリー角」である。スナックをやっている人からしてブランデイとウイスキーの区別がついていない。「いろんなものを置いても売れんから」と言われるとガックリとなる。
 沖縄の那覇にはウイスキーバーがいくつもある。種類が多く嬉しいのだが、「余市」「竹鶴」「山崎」を置いてあるところは少ない。こちらはこちらで日本のウイスキーを軽くみているような気がする。

 「酒を楽しむ」というところが少なく、酔を楽しんだり、歌を楽しんだりすることに主眼が置かれる。
 ホテルのバーなどにいくとまさにウイスキーを楽しむ人がいる。一人で味わい、時にぼそぼそとバーテンダーと話をしている。音楽は決まってジャズがかかっている。女性目当てではないから、ワイワイしないし、就寝前にちょっと一杯という感じで来るのだろう。ホテルのバーは静かに会話がされる。
 僕は声が大きいとよく言われるし、方言丸出しで喋るので、時々自分をたしなめたりするが、心地よい場所であることに変わりがない。
 この頃音楽をよく聴くので、音楽に合わせて飲み物の種類を変えてみようか、と思うときもある。まだ試したことはない。バカルディを飲むときは「ショーロクラブ」とか、ある種のウイスキーでは「セサリアエボラ」とか、辛口のワインのときには「アマリアロドリゲス」とかというように。
 尾鷲で叶えられないなら自分の部屋をそうするしかないか、などと考えるが、それは都会での楽しみにしておいて、よい音楽に出会ったら、その盤の名前を聞けばいいから新しい出会いもある。

 ウイスキーが嗜むいう女性は少ない。最近那覇で一緒に飲んだ。初めて「ウイスキーが好き」といった女性に会ったのだった。そこでも「余市」はなかったから、よほど貴重品なのだろう。スーパーでは10年ものが売られている。この頃売り切れが続いている。ニッカのものが特別に並ぶようになってもである。
 東京にはいくつもウイスキーバーはあるんだろう。いきつけのバーをもちたいものだ。