25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

74歳から

2016年01月19日 | 日記

   必要があって「イーグルス」のことを調べていたら、翌日イーグルスの主要メンバーのグレン・フライの訃報を聞いて少し驚いた。「ホテルカルフォニア」を聞くと、彼を思い出してしまう。彼はどちらかというと日本のバンドを小馬鹿にしていた。デヴィッドボウイも死んだので、また驚いた。彼は僕よりも年上であるが、七十歳に届く前に死んだのだから、無念ではあるだろう。

 話は違うが、昨日、74歳でスナックを開いたという男性と話す機会があり、これには、相当喝采した。彼は60歳で退職して、14年間テレビばっかり見ていたのだった。運動不足で体は太り、つまらない日々だった。これではいかんと思うまで、14年間かかったという。奥さんは彼が37歳の時になくなっていた。客商売などはしたことがなかった。子や親戚のものは反対した。しかし彼は断固やってしまった。すると、やらなくてはならんしことが多くなり、脂肪も減り、自分がまだ、人に何かを提供できるものだtl実感した。赤字にさえならなければいい。そのくらいの努力をしようと思った。今75歳。体はすこぶる調子がよい。客もついてくれた。ただ黙って、カウンターの中にいるだけである。ビールを出す。おつまみをだす。コップに氷をいれるだけのことだ。見ザル、聞かザル、言わザルだ。やるなあこの人。また新しい人生を始めたのだ。