25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

骨のこと

2018年04月04日 | 文学 思想
  骨は骨格を作り出すだけでなく、その中には骨髄があり、血液を作り、免疫細胞も作られ、身体を調整するホルモンも分泌される。また代謝とも関係する。
 ぼくは普段スポーツや運動をしないので、筋肉が衰えていることは確実で、はたっと思い、筋トレを始めるとその先に待っているのは筋肉の炎症か断裂に近い痛みである。それで治るまで待つことになる。しばらくしてそんな痛みがあったことも忘れて、またやっていると、また同じようなことを起こす。
 50歳も過ぎたら、ぼくのような身体は筋トレはやめた方がよいのではないかと思えてくる。それよりも骨を強くするのがよいような気がする。
 たまたま薬剤師がいたので、「骨を丈夫にするにはどうすればよいのか」と聞いたら、「そりゃあ、なんと言ったって、ビタミンDの入ったカルシウムと紫外線ですよ。これが一番丈夫にします」と言う。
 聞き方を間違えた。「骨を丈夫にするエクササイズってありますか」と聞くべきだった。その方面のことは知らないように思えたので、そのまま話を続けなかった。
 テレビの「ためしてガッテン」では骨粗鬆症になるのは20歳頃で決まる、と言っていたし、骨粗鬆症になってから薬を飲むのは時間厳守という厳しい飲み方があるらしい。
 ぼくの骨密度はどのくらいかわからないが、まだ骨粗鬆症がないとして、どのようにしたら骨が丈夫になるのか知りたいものだ。
 勘ではあるが、叩く、揺らす、ドンドン跳ぶ、Sの字を描くように立ち上がるなどがよいように思えてそれを意識してやっている。ラテラル呼吸はよいと思えるので、息を大きく吸うと骨が膨らみ、同時に肺が膨らむ。すると横隔膜は下がり、肋間筋は膨らむ。腹横筋も下がり、大腰筋も下がる。息を吐くと動きは逆になる。これは骨によって内臓も上下しているわけだし、骨の動きによって筋肉も自動的に上げ下げしているということである。

 もう筋肉は歩ける程度でよい。走ることも要らない。ということで筋トレは諦めることにした。筋肉は柔らかい方が瞬時の力を出すにはよさそうである。女性を見ていると、筋肉が柔らかそうなので、もしかして女性が長生きするのはそういう理由もあるのだろうか、などと考えてしまう。

 テレビを見ていてもどうしても頬杖をついてしまい、いかんいかん、と背を伸ばしている。今日も朝のテレビを見ていたら「かかと着地で親指でしっかり蹴り上げてください。かかとの骨は丸くなっていて重心がとりづらく、着地が違うと歪み、捻じれが起こる」と警鐘していた。ぼくは違うよ、踵も広いよ、
 くるぶしと足の第二̪趾から直線で交差するところが重心点である。もちろんかかとの一部分ではある。ここを意識してぼくは着地し、親指で蹴り上げている。これが科学的に正解である。
 岸恵子や草笛光子などの若さも姿勢の良さが大いに関係している。ぼくも腰が曲がってしまわないように腰をポンポン叩こう、そしてS字背伸をしようと思ったのだった。
 いろいろなやり方があるのだろう。複雑なものはできない。
 現代の若者は暇あればスマホばかり見ているので、さぞかし首の骨が悪くなるだろうなあ、と心配する。頭痛は首からくるのが90%ですよ、と医師が言ったのを思い出した。