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今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

バルサミコ酢(ビネガー)の簡単な勉強。

2015年07月06日 | 素材
酢は嫌いなんだけれど、
(どうも、男は酸味が嫌いだと何かの料理本に書いてあった。)

ブドウで出来ているバルサミコも、昔は好きになれなかった。
どうも人の手が入り過ぎている気がして
でも調味料の本を読んで、バルサミコ酢を勉強してみようと今回思い、
人の手がとにかく入っていない、オーガニックの無添加バルサミコ酢を手に入れた。
(無論、安いヤツ、商売じゃないから。商売だって仕入れ値の事を考えると。)

先ずそのまま舐めてみる。

うん、記憶の中にある味だ。(あまり好きではない。)色のイメージは赤紫というかバルサミコと同じ色だ。別に不味くはない。

実は今回試してみたいことがあって、
それは市販されている安いバルサミコは、トラディッツィオナーレ(12年モノ)(その上がヴェッキオ)に比べて風味が劣るというのだが、半分の量になるぐらい煮詰めると、その高級なバルサミコ・トラディッツィオナーレに限りなく近くなるという。
どうせ買えないし(買ってもキライだから使わないし。)、その味の変化の加減を勉強してみたいと思った。

高いから(g単位に換算すると高いものはトリュフの次にくるという)、あまり沢山煮詰められないから、極超弱火でとろとろと。

最初、大きく2秒ぐらい→一気に小さく→更に小さく→焦げ付かないように。
(因みに、この時、香りを嗅ごうと鍋の上に顔を持ってこないように、死にはしないけれど、刺激が強い酸味が一気に鼻腔に入って吸い込むとムセル・・・馬鹿なんです。)

それでも、濃度がトロトロになって洗うのが大変そう~。

ミ○プルーンみたいにこうなる。味は~、最初ブドウの糖度が煮詰まって甘味を強く感じるのだが、一気に強い酸味というか刺激が奥からやってくる。赤のイメージが増した。

で、やってみたかったのが、バルサミコをアイスにかけてみること。
(普段、アイスを買っても食べきれないので、こういう時、実験し易い)
左が煮詰める前、右が煮詰めたモノ↓

煮詰めたモノをかけ過ぎた!!、かなり刺激が強いし、味が濃いイメージはブルーが見えた。
煮詰める前のイメージは緑かな?、かなり美味しい。
カシスとか、プラムとか、ベリーとか、濃い色の果実の香りとでもいおうか・・・。

本当は豚肉で実験してみたかったのだが、成城○井で見ていて、思わず買いそうになったが、
いやイカン、欲しいモノを次々勝ってはいかん、周りの値段につられて見ていると、そんなに高く感じなくなってくるが、いかん、いかん、ここは高いんだ。
とにかく誘惑を断ち切って、帰宅した。
(又、後日やろう。)

その後、余った煮詰めたバルサミコで、茹で餃子を食べてみる。

黒酢みたいなモンだ、ワルくない。

茹で野菜とかにもつけてみたり、ニンジンのボイルしたものとか、キャベツの薄塩モミとか、野菜によく合うな~って。

で、餃子のタレ(酢・ラー脂入り)に入れてみる。

これで茹で餃子を食べたら、別格の美味さになった。
安い餃子のタレに混ぜただけなのに、ちょっと笑いが止まらなかった。
(理解の範疇を超えた瞬間だった。オイスターソースを入れたような深みがあった。)
このタレ、茹で野菜とか、何でも合う。

ワルノリして余ったサツマ芋の天麩羅にもかけてみた。

ワリと合うじゃん!!

絶対合うと思って目玉焼きにかけたものがシャレになんなく美味しかった。

凄かった。


定番っぽいけれど、豚肉に合わせてみた。
なるべくシンプルな調理法にふりかけて、豚肉との相性をみてみたかったから、ローストしたものにかけてもよかったんだけれど、焼くと油が残るから、ボイルしたものにかけてみた。
あまり記憶に残らなかった。
合わなくもない。不味かったら残るし。


鴨のスモークかな?にかけたら、かなり美味しかった、少し油脂があるものに合わせると良いのかも。

↓カマンベールチーズ

なんだこれ?っていうぐらい美味しかった。
葡萄の風味がして、印象に残る味になった。(でもそのままが好きだけれど、結局自分で創作するってある程度1人よがりな部分なんだよな。)

↓急遽小さな豚ミートボールとハンバーグを作って

同時に火入れ

バルサミコをかけてみた。

ハンバーグには美味しかったけれど、う~ん、ミートボールはあまり味が一体にならなかったな。

ウインナー、これか、目玉焼きが一番美味かった、間違いない。

ウインナーは豚肉だし、適度に塩気があるから、絶対合うと思っていたんだ。

ポークソテー

やはり豚肉には無難に合うな。でも無難過ぎる。

◎酢は、その国のお酒と密接に関係があるという。
・日本なら、日本酒と米酢
・イギリスやドイツならビールとモルトビネガー
・アメリカならアップルビネガー(アメリカはリンゴが有名だものね。)
・イタリア~フランスなら、ワインとバルサミコ酢
という感じだ。