今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

「豆板醤もどき」で中華料理を少し勉強

2018年09月24日 | グルメ
辛いものは苦手だ、だが先日マーボウ豆腐の作り方を覚えてしまってから、中華料理って作るの楽しいって気がしてきた。

ただ、その度に豆板醤を買っていたのでは、なんか勿体無いなって。
この『調味料を買うという文化』があまり好きではなく
その材料や調味料が無いと作れないのは料理人としてプライドが許さない。
レシピがあるものを忠実に再現する事を生業とする調理人なら割り切って、出来るのだろうが、それが直接お金に繋がらない事で豆板醤を買ってまで~って気にはならない。
(一銭たりともだ。・・・ケチだけではなく、身銭切って出せば出来てしまう事なら、
今ここで学ぶ意味を「あまり」為さない!!。)



だったら作るか!!と考え、スーパーで様々な豆板醤の原材料を観ていると、
どうも原材料に空豆を使ってあって(へえ~、知らなかった)、添加物が入ったもの・入っていないもの、メーカーによって様々なモノが入っていたが、
基本は、
・唐辛子
・空豆
・時にニンニク
・時に酒とかアルコール成分(←成分ってなんだよって?:w)
・塩とか味噌
どうもここら辺が主要材料らしい。
味噌が大豆を潰したモノだから空豆の代用として近いかも?と解って『出来る』と確信をした!!)


帰宅してネットで調べてみると、やはりそれらの主要材料を茹でたりして潰し混ぜ煮沸消毒した瓶で半年~1年寝かすと書いてあった。
あれ、意外に作業手順が少ないんだな、と・・・

ただ、時期的に空豆が無い(旬は4月~6月の春先)、だとしたら、今マーボウ豆腐を作りたいだけなので、似たようなモノでいいんじゃね?って。

実は、前回マーボウ豆腐を作った時に、豆板醤の味を少しだけれど数回そのまま舐めて身体に覚え込ませるぐらい覚えておいたので(←辛いものが苦手な自分がこの行為を執り行う事がどれだけ恐怖だったか・・・)、

(即使える)豆板醤もどき

で、便利な詰め替え用の一味を少量だけ買ってきて(←基本うちは七味だけなので)、温めたフライパンに油を自家製ラー油ほどではないが、多めにしいてニンニクと一味を投入

※本来、熱を通さないようだが今スグ使いたいので、日本人らしく焼き鳥屋さんのキャベツに付けるニンニク味噌ではないが、加熱して一体感を出し、練り易くする事にした。

焦げないように温めて唐辛子の香りが立ってきたら味噌を投入

乾燥して焦げないように味噌を酒で伸ばして、更に酒の発酵風味も足す
(豆板醤を舐めた時、結構酸味というものが全体の主張を持ち上げている気がしたので、『あ、酸味が大事なんだな』って=それは発酵の味と深みだなと)

弱火で練り練り

ちょっと味噌っぽ過ぎると和風になってしまうので、確か豆板醤って結構塩気があったから塩を本当にごく僅かに足して、本物の豆板醤と同じ塩加減まで調整しながらもっていく。

フライパンの余熱で焦げないように皿に出して余熱を取り

煮沸しておいた瓶と蓋に

温かいうちに詰めて、

冷めたら冷蔵庫で保存。

味はほぼ完全に92%~92.7%ぐらい豆板醤だ!!

出来上がってからふと、クスクスを作った時に使ったモロッコや北アフリカのHarissa・ハリッサ(アリッサ)に似ているなと感じた。
なるほどユーラシア大陸をアジアまで伝わって(元々北方の醤「ヒシオ」だったので、もしくは向こうに伝わって)くるとこんな感じなのか?(も?)。

限界までチープにした本格的な麻婆豆腐

で、前に甜醤油(テンジャンユー、←甜麺醤とは違う)もどきを作ったモノが余っていたので、
この甜醤油もどきと、今回の豆板醤もどきで、麻婆豆腐を作ってみようと思う。

豆腐は本当は木綿を使うと
・歯応えがあって
・身崩れしなく、
・豆腐を味わえて
美味しく使い易いのだが、
絹が安売りされていたので、町の定食屋さんや昔の給食が如く絹で挑戦。
(せめて準備をする間だけでも水分ぐらいは抜こうかな・・・)

シマッタ、チキンスープの素を切らしていて、豚肉を茹でた汁しか残っていない、いくらニンニクを入れても、この豚のスープを100%使うと確実に臭いよな・・・。
迷いに迷ったが仕方ない、和風出汁の素で、更に二昔前の日本の町の定食屋さん風に。
その代わり、
・豚の出し汁を少しだけ足そう。
・あと豚をボイルした時に一緒に茹でた生姜を、どうせ使えなくて捨ててしまうなら
今回(も)、『豆鼓(ち=豆辺)』が無いし、高菜を水抜きしたものもないので、それらの代わりに刻んで入れよう、アクセントにはなるだろう。
※中華はカレーみたく味が凄まじく強いから残り物の転用にも凄く便利な気がする←※無駄なくという意味で)。

レシピは前回のとおりだが、肉を炒めたら甜醤油もどきと豆板醤もどきを入れ(大2づつぐらい)、焦がさないように炒め

スープを入れてから豆腐酒2:醤油1・塩少々・胡椒小さじ1/2弱ぐらいかな。
ここで味を観た時、やはり和風出汁の素を使ったので凄く和風っぽかったから、こりゃ不味くはないけれど日本的過ぎるわ!と、豆板醤もどきを足してしまった
(チキンスープの素があれば・・・結構、中華とかフレンチってチキンスープを使うんだよ

で、水分が少なくなってきたら、刻んだネギを入れ水溶き片栗粉でトロミをつけて完成。

うわっ、豆板醤もどきが塩辛いそうだ、これは豆板醤じゃなくて、空豆の代わりに味噌を使った味噌なんだ・・・シマッタ、流石に中型のスプーン1杯でご飯半分いけてしまう塩辛さだ・・・
(ただでさえ味が濃いのは嫌い・・・)

仕方ない、フライパンに戻して、

豚の出汁スープで薄めるか・・・和風出汁を使うと、又、二昔前の町の定食屋さんに戻って豆板醤もどきを足さないと中華にならんし。

2回火を入れると
多少、
・片栗粉が固まり過ぎるきらい
・豚の風味が後から僅か~にくる(←気付かない程度だが)
・2度目のフライパン投入なので豆腐が壊れる
等のリスクはあるが、塩辛くて食べられないよりはマシ。

花山椒の代わりに山椒入りの唐辛子を少しかけて
  ↑
 花椒だけは苦手なの。恐らく味から色が見える時がある絶対味覚ぐらい敏感な舌の料理人に とって舌が痺れる行為に自ら飛び込むなどは耐えられない、舌が馬鹿になるわ)

出来た、お、結構、美味しいんじゃない?、味がプロッぽい仕上がりになった。
料理や調理に限らないけれど)、修正を出来るって大事な事だと思う

あ、シマッタ、最後、鍋肌から回し入れるオイルを忘れた。
・麻婆豆腐全体のツヤを良くする効果
・熱い鍋肌で油を焼く事によって、その鉄フライパンの香りを足す効果。
麻婆豆腐に追いサラダ油なんて、日本人の感覚には中々無いよ~、

失敗もきちんと載せる、←味は失敗では無いけれど
大陸の感覚だよ、これは。

ご飯にかけて。

お、美味しいなぁ

そしてあまりやりたくは無かったけれど(←やりたくなくてもやる、やりたい事だけやっていたら成長をしないから)、以前TVでやっていたので卵を落としてマイルドに。

あ、これは違うわ、マイルド過ぎて、薫り立つキレがマスキングされてしまう。
少なくとも自分には合わん、やはりオーソドックスなスタイルが1番良い。

こう見えても保守的。


熟成自家製麺を混ぜてみた。

ダメ!!、これは油っぽいわっ、油そば系苦手で・・・、それこそ酢をかけないとダメなのかも・・・。
※しかも麺が絡んじゃって・・・

で、ラーメンのスープを作っておいたものがあったので混ぜてみた。

う、美味過ぎる、これが麻婆麺だ。(豆板醤もどきがラー油に近い作り方なので、やや坦々麺に近いかも)

ご飯にかけて。

これもヤバイぐらいに美味しい!!

四川風炒飯を作る流れ

辛いものは苦手なのだが、豆板醤が余っているので学んでおこう。

豚の挽肉と甜麺醤他を炒めて別皿にとっておく作り方もあるが今回は豚肉の薄切りや挽肉を油通しするやり方で。

・片栗粉
・醤油
・酒
・塩
・油(←油を混ぜると肉同士が固まりにくくなる
を混ぜるやり方で。

片栗粉を小さじ1入れたものに、酒を大さじ1

醤油を小さじ1(中華では酒2:だいたい醤油1の関係なんだな・・・)

油小さじ1

塩少々

卵を荒く溶いて(白身の風味とコシを活かしたいので、あまり溶き過ぎないやり方にしてみた

挽肉40gぐらいかな~を入れ、混ぜ合わせておく

温めたフライパンに油を多めに入れて(プロでは無いからそんな沢山は要らない、危険だもの!!!)

泳がすように炒め

色が変わったら網で濾す(自分が油通しをするなんて・・・)。

う~ん挽肉で網だと少し肉のカスが網目を抜けてしまうんだな
肉の細切とかだと良いのかも

フライパンをザッと拭いてキレイにしてから温め←洗った方がいいかも。

油を大さじ2(←中華は油が多いなぁ・・・)

豆板醤(もどき)を大さじ1

弱火で焦がさないように炒め、香りが立ったら
(中華ではこの豆板醤を炒めて香りを引き出すという行為が大切!!)

ここに卵を入れ

即、温かいご飯を入れ

弱火から中火で炒め合わせる

ご飯がほぐれ、全体に豆板醤がいきわたったら、油通ししていた挽肉を入れ

塩胡椒で味を整え

中央に酒を小さじ半分ぐらい入れ、炒め合わせ(←シットリする)、

ネギを入れて(←中華はネギは最後なんだ・・・!!知らなかった)

完成(洗い物を減らしたいので卵を溶いた皿に入れた、その方が卵感があるし!!)

ただ、やはり上記の麻婆ご飯卵乗せではないが、味噌と卵って合わない気がするんだよなー
折角、味噌(豆板醤も味噌の仲間、お互い醤「ひしお」の一種)と唐辛子のエスニックさが引き立っているのに、それを卵でマスキングしてしまうから、やっている事がチグハグなんだよね。
上手い人が作れば違うのかもしれないが、辛いものが苦手なので自分は外で頼まないし。
(恐らく絶対・・・!!!)

※写真を撮影しながらだから時間が経って焼き飯みたいな色になってしまったが、本来はもう少し色が炒飯っぽく仕上がる
炒飯と焼き飯の違いってそういう所でもあるのかな
卵が先とか地域や店によって色々あるらしいが)


<魚の豆板醤煮~簡単な油通し>

これは日本人の感覚にあまり無いかもしれないが、豆板醤が余っているので、でも舌平目とか辛いのが苦手なので高い魚でやりたくないなぁ~って。

外国産の赤魚の冷凍パック5切れ入りを解凍し、
・ニンニクやや小さめを2かけ
・生姜1.5かけ
・ネギ7cmぐらい
を微塵切りにし

温めたフライパンにやや多目の油をしいて

危険だからフライパンの火を1度切り

魚を皮から置き

フライパンを持ち上げ、ゆっくり回しながら焼く
(火傷しない様に気を付けて!!、ゆっくりでいい)

色が変わったら裏返して

同じ様にゆっくり回しながら焼く。

概ね中に火が入り焼き上がったら皿に取り出しておく。

油と魚から出た水は何か皿にあけて破棄し、こびり付くと嫌なので一応洗って乾かした。

水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1と同量の水で溶いたもの←どうやら中華は同量の水で片栗粉を溶くのが基本みたい・・・みたいだけれど)

水を300ml

フライパンを温め油を大さじ2(←大体、大匙2だよな)

にんにく・生姜・豆板醤もどきを大さじ2(←大体、大匙2だよな)を入れ

弱火で焦がさないように


香りが立つまで炒める。

水を入れ、(大丈夫、殆どハネない!!

魚をソッと入れ

酒大:2
醤油小:1
砂糖:小1
塩:1つまみ
(※塩気が足りなければ、足して味を調整(醤油でも可)・・・このあと煮込むから薄味で)

あと、胡椒を1つまみ分ぐらい

フツフツと煮立つぐらいの弱火で8分(~10分ぐらい)

煮汁がトロリとしてきたら(←水がワリと蒸発して、塩気の味がシッカリしてきたら)

最後にネギを加えて

水溶き片栗粉を回し加え

鍋をゆっくり回しながら強火で火を入れ、とろみを付ける

追い油を大さじ1ぐらい回しかけて、ツヤを出し

お酢を大さじ1ぐらい回しかけて

皿に魚が壊れないようにフライ返しなどで盛って

完成。

辛いっ!!(辛いの苦手なのに・・・)
そして、煮詰めが足りなかったのか(やはり10分ちょっとか)、塩気が少し薄いかな?
ややボケている。
(美味しいんだけれどね)
塩辛いのが苦手な自分には、ほぼ丁度良いけれど。

簡易な油通し

普通の油通しはキケンだったり、大変だったりするので、お湯に大さじ2(ぐらい)の油を入れて

余っていた魚の切り身等や野菜を入れ、

30秒、お湯の中で油をコーティングする技がやり易いだろう。

これだと簡単に油通しとほぼ同じ物が出来る。

本当は切れ目を入れておくと皮が曲がらずに良いんだろうな(横着してハサミで)。

和風に酒・酢・醤油と唐辛子で南蛮煮?みたいなもの?に?

水溶き片栗粉でトロミを付けて完成。
(※ネギを乗せられるともっと良かったが無かったので・・・)

上記の豆板醤煮を和風に応用出来た事で少しだけ自分の中に豆板醤煮の経験を消化出来たかなと。

豆板醤の魚スープ

余っている豆板醤もどきを全部使ってしまおうと、又、日本人の感覚には無い魚の『食べる』辛いスープを作る事にした。

椎茸がなかったのでキクラゲを水で15分戻し

博多天神ラーメンの様に細長く刻む

ネギを斜め切り

春雨を3分~4分茹でて戻し

湯切りをしたら

そのお湯を戻し(←横着をした!!)

魚のアラ1尾分の鱗を取って

先程のお湯でサッと色が変わるぐらい茹でて皿等にあげてしまう←アクが出なくなる

チキンスープの素を水1Lで溶いて

熱した鍋に油大さじ1・きざんだニンニク1.5カケ分・豆板醤大さじ2弱を弱火で辛い香りが立つまでジックリ炒めたら

スープを入れる。

全部の具材を入れ

酒大2・醤油大2・塩1つまみ強・胡椒1つまみを入れ、足りなければ少し足して味を薄味に調整。

1度煮立て、もしアクが出れば取りながら弱火で30分煮る。

器に盛る。

身がフンワリとして美味しい、魚ってこんなに美味しかったっけ?、
あと辛いが旨味が凄く出ている、アラだからこれだけの旨味が出るのだな・・・
骨と鱗に気を付ける(←どうしても取り切れない)。
(骨入れと箸は必要)

※ここで気付いたのが、フランスや中国など大陸の魚料理は1度湯通しや油通しで、その旨味を捨ててしまうということ・・・(油は戻すが)
短時間とはいえ1度でも湯通しをすれば、旨味が少しは流れ出てしまう、だから旨味を補う為に中国では砂糖を僅かでも入れたりするのでは?って。

日本やイギリスは海に囲まれているから新鮮な素材がいつでも手に入る為に、旨味を取った臭くない出汁も直ぐ簡単に捨てる事は無かったのではないか?
だから和食は・・・
・旨味
・素材の味
・新鮮だから臭くない風味
を活かす味覚のPOINTや構造になっているのではないかなと。
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豚バラと漬物の中華風炒め~本格麻婆豆腐

2018年09月24日 | グルメ
オペ前に作った料理。

日本人は中々漬物を肉と炒めたりしない。
これを観た時に、おお、まだ世界にはこんな感性というものがあるんだ?、盲点だったなと驚かされたものだった。

これは本来、冬菜(トォンツァィ・ドォンツァィ)という中華の漬物を使うらしいが、当然の如く今、手元に無いので高菜で代用出来る

豚バラを茹でる。

竹串を刺して血が出なければOK

塊肉でも冷めてから切れば可

◎日本人には馴染みの無い甘い醤油である甜醤油(ティエンジャンユー、甜麺醤とは違う)を作るのだが、材料と時間が無いので、それっぽいもので代用する事にする。
流れを知りたいだけなので、本物を知りたければ現地かプロの店に行って食べればいい)
なので、一応、自分の為に材料は明記しておくが参考にしないように!!

醤油:大4~5
酒:大5強
砂糖:大4
生姜:少々
唐辛子:3フリ(本当はシナモンスティックや陳皮・山椒を入れるのだが無いので、山椒入りの唐辛子があったから・・・代用、でも本来山椒の所を唐辛子で辛くだけしたく無かったので少なめにした

これを弱火で半分まで煮詰めてシナモンスティックとか入っているなら濾すのだが、
(ちゃんと作れば2~3ヶ月冷蔵庫で保存出来るらしい)

この料理だけに使う1回きりの分量なので、表記の分量では少ない為に、1時間もやったら焦げ付くから適度な所で器にあけ、煮つめが足りない分はレンジに軽くかけてトロミを作って

冷ましておく。

高菜を水でサッと洗って塩出しを行う(長野にこういうのがあったような・・・)。

長く水に漬けると風味と味が抜け過ぎてしまうので急いで本当にサッとでいい。

面倒ならザルでも可!!

中々、こういうのやったことがないから勝手が・・・

茹でて冷ましておいた豚肉に醤油(大さじ1弱ぐらい)をかけて

フライパンで色を焼き付け

丼や鉄のボウルに敷く

フライパンの油を捨てて(後日「野菜炒め」とか何か炒め用に使っても良いが・・・)

油をふき取ってから(本来は1回洗ってキレイにするのだが時間が無かったので)、

油大1を温めて、唐辛子2本~3本を大きめに切ったものと、水で塩抜きした高菜を炒める。

水っぽさを飛ばしやはりフライパンを洗えば良かったか)、香りが立ったら

先ほど敷き詰めた豚バラ肉の器に詰め込むもう日本人の感覚では思い付かん、正直全体を把握していないとキツイ)

そこに生姜を適宜乗せ(ネギがあればネギのぶつ切りも乗せる、急に作ろうと思ったから無いのでパス)

更に、そこに甘い醤油ダレ、甜醤油(ティエンジャンユー)に
醤油:小1
酒:小1
砂糖:少々
を足して伸ばし
※最後は自分の舌で極限まで想像して、調整(アジア人だからなんとなく解るでしょ?)。


全体にかける(もうパズルみたい・・・自分に向かん・・・それは解った)。


それを更に蒸し器にかけて(マジかよ・・・?)。

強火で2時間蒸す。

水が足りなくなるようなら途中で足して・・・(見た目より大変だった・・・、でも、あと一息だ)

2時間蒸し上がったら(熱いからテーブルが傷付かないように鍋敷きの上に出した)、

丼に皿を乗せて

そのままひっくり返す、アチッ!!
・鍋敷きごとヒックリ返したからか?←分厚いタオルで底を持ってヒックリ返した方が良いか?も?
・高菜の水気が抜けていた無かったのか?
・甜醤油(ティエンジャンユー)が多かったからか?
・ひっくり返す時、ビビったからか?
多少だが、汁がこぼれた。まあ、被害はそれほどでもない(慣れれば調整出来るのかも、もう気持も身体もボロボロ)、

でも、なんとか完成!!

多少、甘いが(甘いのが苦手なので)まあ許容範囲で美味しいと思う(味的には失敗しないと思うんだよな)・・・ご飯に合うヤツ

これは大陸の味だわ
日本には無い。

作り方は以前作った、イギリス菓子のサマー・プディング(実際にはベリーが手に入らなかったので勝手にウインター・プディングにしたが、←プディングの作り方は同じ)を思い出した。

オマケ①

余った高菜で「高菜チャーハン」を・・・

薄味好きだから漬物をあまり買わないので(作るなら、浅漬けでも自分の味で漬ける事の方が多いし、昔は毎日糠味噌に手を入れて唐辛子で手がヒリヒリしていたし、外のものより、お祖母ちゃんがくれる糠味噌の漬物が大好きだったし)、高菜チャーハンは多分、作った事が無かったが・・・

卵と高菜が合うんだな・・・

塩気が足りなければ、塩or醤油を。
※人によっては肉・ネギ・生姜・唐辛子等を入れる場合もある。
正解は1つじゃない!!!

オマケ②・・・結構重要

まだ高菜が余っていたので、もう1度簡易的に甜醤油(ティエンジャンユー)の材料を混ぜて

少量なのでレンチンして

上記と同じ様に、酒・砂糖・醤油で味を整え←結局、最後にこの酒・砂糖・醤油で味を整え濃度を引き伸ばし使うという事が解った。
(それほど難しく考える事は無いのかもしれない)
性格が性格なのでつい本物に近付けないとならないとか、より100%完全な物にって考えてしまうけれど、これの為に甜醤油(ティエンジャンユー)を買う気にはなれんし(←絶対余る)本物を食べた事が無いなら、後で微調整するタレだからこれでいいんじゃね?って。

砂糖大匙1としたら
酒・醤油は小さじ1
(後は香菜)
ぐらいの砂糖を甘くした割り合い、中国(伝統家庭?)料理は砂糖を使って甘い気がする。
一概には言えないがそこが中国料理のPOINTなのかも。

で、余っていた高菜を軽く塩抜き(今回は高菜の塩気で食べさせるワケじゃなく高菜「漬け」の風味を活かす事が理由だから)


水を絞ってザルにあけておく

温めたフライパンにホンの少し多めに油を敷き、鷹の爪を散らし

挽肉を解しながら炒め

肉の色が大体変わったら、水を切った高菜をIN

炒めて高菜の香りが立ったら、甜醤油もどきを入れる。

大体水気が無くなるまで炒めたら皿に盛って(もし、あまりに味が足りなければ塩・胡椒で味を整えて)「中華風・高菜漬けの肉ふりかけ」?の完成。

ご飯にかけると『魯肉飯(ルーローハン)』的なイメージの何か。

結局、日本人が譲歩すると間の台湾的な何かが出来上がるのかもしれない。
豚バラを細かくして作っても良いだろう。

※短時間で甜醤油もどきを作るならニンニク・しょうがはおろすかもっとスライスした方が火の通りが良かったかも・・・少し硬い。

本当は豚小間と高菜を炒めただけにしようと思ったが、冒頭の料理技術の復習どれだけ身に付いているか?観ておきたくて、この魯肉飯的な何かにし、あまりご飯と混ぜてグチャグチャにして食べる事は好きではないのだが、意図的に敢えてこの中華風の味付けにしてみた。

 日本では甘味を味醂で代用してきたし、高価な砂糖が使われ出したのが遅かったので、
味醂自体は全体の味にもの凄く影響をしてしまうから、時に甘味を使わないで調理をする=引き算の発想で大切に培われてきた物が多い気がする
引き算の発想はそのまま素材本来の味を活かす事に繋がるから、
世界的にも歴史的に観ても間違ってはいないのだろうけれど、中国4千年に比べると、まだ発展途上なのかもなぁ~。

人類の食事が宇宙食とかに取って代わられるまでは世界中の行き着く所は「素材を活かす」に落ち着くのだろうけれど(歴史は繰り返す原点回帰というか)
日本料理とは原点に向かって併走しながらも決して交わる事は無いと思う、そうでないと折角引き算の調理法できたのにいきなり砂糖を足されるとグッチャ・グチャになってしまう。
(最終的に「素材を活かす」なら引き算で進化させていった方がヘルシーな気もするんだ。
優しい味だし。
ただ日本は塩を使い過ぎる、それは常々海外から批判の的になっており、「日本の味はソルティだっ!!」って会う外人、みんな言うし、その批判は日本人でも解る気がする)

タレとかソース文化がどうも苦手な自分は、タレやソースを忌諱していた
調理する所を横で見ていてタレとかソースに頼る人って、
素材の特性を活かさない、引き出さない人が経験上多くて、食べ物・料理・素材に対するリスペクトを個人的にあまり感じなかったんだよね。
(自分で金を出した店ではないから黙っていたけれど)
ギャンブル・タイプに感じて観ていてツラかった。

で、今回、中華風味に関しては、そう難しく考える必要も無いのかもって・・・
お金を取っていながら(他人の金で)遊びや研究で誰かに出してはいけないけれど
この中華の風味を出すにはこの甜醤油のタレを作るしかないんだと気付いた。
避けて通れないなら、大いに武器として利用してやれ!!と。

◎オマケ②で作った今回レシピを観ず自然に身体が動いて自分の舌で良い塩梅に作れたから、多分、全体の手順を自分の中に消化出来たのだと思う。

ま、油が多いので中華をやる気はないが、
いざという時と、タレ・ソース文化に対する嫌悪感を少しでも払拭出来た気がする。
「やれよっ!、テメコラッ!!」と言われて、「いや俺タレとかソースが嫌いなんで」とは拒否れないもんな。

拒否ったら解雇プラス蹴られるだけだし。
刃物のある職場で喧嘩をする事は殺人に繋がるから・・・
味(しかも他人の味)の為に務所に入りたくない。
 だから本当に味が解って働く人は、他人や他人の味を口撃する事は絶対にしない(だから黙っている)、食べれば解る事だから。
味で語り合う事は出来る。
理論でも(ただの作業でも)なく『感性』の問題なんだ。
(・・・それに絶対に自分が正しいという事は無い。正解・不正解はお客様や消費者が決める
業種・職種を問わず、いつまでも絶対に辿り着けない究極を目指す事が『自分だけの道』というものだから。
(無論、人によっては、身体を壊したり、何らかの事情で、止まる事やその歩む速度が遅くなる事もあるだろうが)

個人的には(昔からある言葉だけれど)
       ↓
焼き鳥は「ツウは塩で食べる!!」・・・それと同じで良いと思うんだけれどね。
       ↓
だから各自が自分の味で食べるイギリス料理が好きになったのかも。
(素材の味を活かすというか素材の味しかしない笑、でも素材自体の味って、凄まじい程に、存在をしている素材の味を活かす流れは時代を超えて人類が最終的に行き着くグローバルスタンダードではないだろうか?、と、密かに考えている)

オマケ③

まだオマケ②のそぼろが余っていたので、小麦粉(中力粉)に半分量+アルファの水と、塩を足して、軽く練って、1時間濡れ布巾をかけて放置し、

伸ばして

麺にした(間違って、半分を細い方で裁断してしまった・・・使うのは平麺だけ)

自家製ラー油が余っていたので、醤油と擂り胡麻を混ぜてタレを作り

麺を茹でている湯を大さじ2ぐらいで溶いて

湯切りした麺を入れ、肉そぼろをかけて(本当はネギがあればいいが)

以前にも作った本格汁無し坦々麺(←クリックは上記リンクと同じ)の完成。

混ぜて食す(薄かったら醤油を各自好みで足す)。

なるほど、肉味噌や甜醤油の味付け、を足していくと、広大過ぎて全容を把握出来ないと思われていた中華料理でも、「次々と応用が効く訳ね」
なんとなく・・・中華料理の範囲みたいなものが掴めた気がする。
(勿論全体の1部だし、料理DVDとかで紹介されるような、鯉を生きたまま暴れさせずに身だけ揚げて、鯉が揚げられた事を気付かない技法とか、数十時間壷で蒸すとかは出来ないが・・・)
なんとなく、中華料理の味のPOINTが掴めかけた気がする
なるほどね、こういう事か。

麺が余っているので、茹で汁を捨てないで又、使おっと。

こういう事も慣れないと中々ね・・・

☆料理が上手くなるには?、それは(和洋中限らず)文化をその身に理解する事だと思う。

オマケ④

肉そぼろが余ったので麻婆豆腐を作ってみようと。
刺激がとにかく嫌いだから今まで作らなかったが・・・好きな事ばかりをしていても「胃の中のおかず」で進歩も成長もないから

木綿豆腐(←絹でも出来なくは無いが)を水抜きするのだが、本来はキッチン・ペーパーに包んでザルに置いて水抜きがマストらしいが

他に
・レンジで水抜き
・パッケージを立てかけて水抜き
・塩を使って水抜き
等etc・・・あるが、重石が一般的だし一番水が抜ける。
が、キッチンペーパーが勿体無いので、古風なこれで↓

皿の縁が浅いので途中水を捨てることを忘れなければ、夏場は怖いので冷蔵庫へ

30分以上~時には1時間半以上も。

その水抜きした豆腐を角切りにして。

材料は、
・挽肉
・豆板醤(辛いのが苦手なのと少なかったので大さじ2弱ぐらい)
・水溶き片栗粉:(水で小さじ1強を溶いて中華お玉半分ぐらいか)
・ニンニクの微塵切り1個半ぐらいかな
・ネギの超微塵切り多目
・酒大2弱
・醤油小1
本来なら豆(トウ「チ」:鼓みたいな字)の微塵切りと、甜麺醤(テンメンジャン)を入れるが、
今回、甜醤油を使った肉そぼろに、高菜が入って、甜醤油もどきで甘味を付けているので、そで代用。
トウチや甜麺醤を買っても絶対に余るから・・・
(以前、小麦粉で作ったコチュジャンを買ってしまって、小麦粉臭くて辛かった事があるし、甜麺醤は小麦粉から作る味噌なので絶対自分が嫌いだろと解るので買わなかった、
八丁味噌で作れるらしいが、いずれにせよ買っても余るから、肉そぼろの甜醤油の味で甘さは代用
トウチは黒大豆に塩を加えて発酵させたモノ塩気とアミノ酸の旨味が料理に深みを加えるらしいがこれも高いお金を出して買っても余るだけなので肉そぼろに入っている高菜の発酵成分と塩気で代用

※他にチキンスープをカップ1強+アルファを使うが級だったので、チキンスープの素をお湯で溶いたもの
(こういう時はなるべく熱いスープを加える)

今回は本格的に、フライパンを温め油慣らしをしてから、

もう1度油を温め、

挽肉(今回は、肉そぼろ)をサッと炒め(肉そぼろだからもう火が入っているから)

ニンニクの微塵切りを入れて炒め

豆板醤(と本来なら甜麺醤)を入れ、

ちょっと豆板醤が足り無そうなのと瓶の中をキレイにしたいので空瓶にスープを少し入れてシャカシャカ振って中をキレイにし、入れる。

写真を撮りながらだし、技術がまだ足りなくて不測の事態が起きたら困るので、豆板醤が焦げないように弱火にして炒めた

スープをジャバーって入れて

強中火

沸騰してきたら豆腐を入れ

酒と醤油を入れ

豆腐を壊さないように軽く混ぜて煮込む

汁気が少なくなってきたらダシの素(本来魔法の粉らしいが、うちには無いのでチキンスープの素にした)と、

ネギの微塵切りを入れ(←ネギの風味を立たせる為に最後の方に入れる

水溶き片栗粉をよく溶かし混ぜて入れ、

強火で一気に

フライパン鍋を回しながらトロミを付ける。

最後に鍋肌から大さじ1の油をかけてテカテカに照りを付け

皿に盛ったら、花椒をかけるのだが、何せ辛いものが嫌いな自分は花椒とか山椒が苦手だ。
(鰻の山椒ならギリいけるが・・・花椒はちょっとマジで無理、シナモンやニッキ・桂木と同じぐらい苦手、シナモン類も同じクスノキ科の木皮、ニッキだけ根だけれど、マイルドなシナモンでも結構OUTなのに、花椒なんてとてもとても・・・)

ということで、友達から貰った山椒が入っている七味をかける(どうせ豆板醤が少な目で辛味がややマイルド目だし、辛さ的にバランスが丁度良くなる)。

お、辛いのが苦手で普段食べないワリには(人工添加物が大量に入った市販のソースなんてとてもとても)、出来たよ。

一応TVのコマーシャルみたいにOn The Riceで!!

TKG以外、あまりベシャベシャしたものは好きじゃないんだがウマいな、これ!!

ま、これだってチキンスープの素(←たしか自然由来)が入っていない訳ではないけれどさ、
ほぼ、
・豆板醤や甜麺醤の旨味
・トウチのアミノ酸旨味
・肉のグルタミン酸
・ニンニクのコクで
・チキンスープのダシ
で煮るモノなのだなーって知った。
(※中華ってもっと複雑で、とっつきヅライ料理なのかと思っていたが、作っていて思ったより楽しめた、壊滅的な失敗が少ないんじゃないかなーって気がする)

「麻」は「水滸伝」の青面獣・楊志ではないが「アバタ」という意味。
100年以上前に清の時代、四川省の成都で陳さんの妻の劉さんという人が初めて作った。
開発当初の牛肉や唐辛子が入っていた物とは随分違うらしい(←それを食べてみたい)。

日本でも近年の激辛ブームで花椒をふんだんに入れる方法が段々浸透してきたが、辛いものが苦手な自分は(本格的なものでなくても)年1回ぐらいしかオーダー出来ない。

 近年、四川省でも「食育」として子供達に食材が持つ素材本来の味を学ばせないと、素材の味を知らないまま育ってしまうという危機感が生まれ子供のうちは辛いものや強い物を与えないで育てる食育を行っているらしいと数年前に情報が入ってきた。

逆に、日本はスイーツとか激辛ブームとか島国らしく極端過ぎて、どうなのだろう・・・
塩梅こそ、日本の得意技だったのではないだろうか?


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