今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

セイボリーなイギリスのパンケーキ。

2016年11月13日 | スイーツ
イギリス流のパンケーキは薄い。
具材料を巻いて食べたりするのだが、でもクレープとは確実に似て非なるものなのだ。

今回はリッチに生クリームが30cc余っていたので、

・生クリーム30
・牛乳170ccぐらい
・薄力粉100g
・卵1個
・塩1つまみ
で作った。

ふるった小麦粉の

中央をくぼませ、本当は溶いた卵(所詮パンケーキだろとナメていた)と牛乳と生クリームを混ぜたものを半量加え、

周りからダマが出来ないようにゆっくり崩して溶いていき、

残りの牛乳&ミルクをゆっくり・ゆっくりと混ぜながら溶いて緩めていく。
(少し硬過ぎたら更に追加の牛乳で調整)


パンケーキなのに砂糖を入れないのかなぁ?と不思議に思っていたが、実は入れない理由があったんだ。

すぐに焼けなくもないのだが、今回はラップをして30分寝かせることにした。


「その間に、中に包む具材を準備」
 
 果物や甘いものだけではツマラナイので、何か無いかな?と冷蔵庫や冷凍庫をあさったら以前コーニッシュパスティを作った時の肉じゃがの様な中身が出てきたので(ジャガイモは冷凍してはいけないのだが、小ぶりのサイコロ状なので食感は実は特に気にならない)、チンして解凍してから、

白ワインで蒸し炒め、

そのフライパンでなんとなくグレービーを作って

先程蒸し炒めた具材と混ぜ合わせた。

他に、チーズや自家製ツナも。


ほぼ時間頃なので、天麩羅の衣、、、いや、パンケーキの生地を沈殿している場合があるからお玉で2~3回かき回して、温めてバターかサラダ油を塗ったフライパンの中央に流し入れる。

多くの本や普通のパンケーキのレシピは弱火でと書いてあるが、実はこのイギリスのパンケーキ、ワリと強火でOK(中火よりやや強ぐらいまでOKだと思う)、普通のパンケーキみたいにフツフツしてきたら裏返し、

両面何度か焼いてこれで完成、砂糖を乗せて防ばい剤(ポストハーベストの日本名、防かび剤とも言う)の入っていない無農薬のレモン汁を搾ってクルクルとクレープの様に巻いて食べる。

最初、馬鹿にしていたのだが、これが尋常じゃなく美味しいのだ!!
皮もモチモチしているし、クレープよりは薄くないし、確実にパンケーキ寄りの食感だ。確かにこれはクレープではない!!

そして砂糖とレモンだけで、なんでこんなに上品なの?と思うぐらい、バランスが良く優しい。
業務用の粉で作ったフワフワの分厚い見掛け倒しの優しさなんてもんじゃないんだ、本当に毛布の様な優しさとでも言おうか、それを砂糖そのままとレモンの強い酸味が調和しあって甘味と酸味が強い刺激なのに、この毛布のような優しいパンケーキで包むと、刺激が魔法みたいに一気に調和されるんだ。

確かに、これはクレープではない!!

そして何枚か焼いて、楽しみながら(フライパンが平らでないところに置くと少し形が丸でなくなる)。

イギリスでは、このパンケーキを空中でひっくり返しながらレースをするという腕試しが行われるというので、少し重いフライパンだが、なんとなく空中でひっくり返す練習をした。
(特にレースに出る訳でもないのだが)

最初は重くて中々ひっくり返らなかったが、包丁と同じようになるべく正面に正対して(左手で返すなら最初は右足を半身にしていたが、正面の方が反動が付くというか)ひっくり返すと失敗しヅライ。

ビジュアル的に代わり映えは無いのだが(だからイギリス料理って誤解されるんだ、手がかかっているワリに高く取れない、何が入っているか解る、ま、安心ちゃあ1番安心なのだが)

それでも中身はチーズと自家製ツナだったり(無茶苦茶美味しかった)、フライパンが傾いていて多少こぼれたが、

先程作った、牛肉や野菜をグレービーで混ぜたもの(よく解らないが、なんとなくグレービーならイギリスっぽいかな?という肉じゃがが日本で開発された時に、英国のビーフシチューのデミグラスが無いので醤油や砂糖で同じ色に仕上げたのが日本の肉じゃがの誕生みたいなものの洋風版みたいなもの)を巻いたり、合わなくないんだこれが・・・

そっか、食事用としても巻いて食べるから、クレープの様に最初から生地全部を甘くしないのか!
なんて合理的で考え抜かれているのだろう!!
レモンと砂糖だけを巻くパンケーキもきっと生地が甘かったらシツコイと思う!!!
(写真、左は焦げた様に見えるが、実際は焦げてないから!!光の加減だから)

なるほどなー。

正直、あまりにスフレ状の分厚いパンケーキや米粉が入っているような硬いパンケーキやホットケーキはあまり好きではなくて(やはりサックリ・フワフワだろう!!って)、この一体感は分厚いパンケーキで具材を乗せて食べるだけでは絶対に出せない!!

お菓子は独特の文化でスゴイなイギリス。

※因みに、2枚ぐらい焼いたら、紙とかに油を吸い込ませて、お好み焼きの様に汚れを取りつつ油を敷いた方が、カレーのナンを連続で焼く時みたいにフライパンにくっつかない。

・生地の材料に溶かしバターやブランデーを入れたものがお金持ちのパンケーキと呼ばれ(←これで?)、そのバターの部分をラードに変えると貧乏人のパンケーキと、ロートレックの7色のソースの様に揶揄される。
今回は焼き時間重視のプロ用の配合(?)だ。

※イギリスにはパンケーキ・デイというものがあるらしくて、復活祭の46日前の前日(Lent)に食べるらしい、

NETに先まで出ていたので
 ↓
2017年:2月28日
2018年:2月13日
2019年:3月5日
2020年:2月25日
2021年:2月16日
2022年:3月1日
2023年:2月21日
(なんか占いの~星人みたいだな、昔、好きな人が占いに凝っていて大変だったわ、自分の誕生日が微妙なので両方を読む事が出来たので、占いにあまり深入りしなかったが、誕生日がちゃんとしていたら占いとかも楽しいんだろうな)

どうやらこの日にパンケーキレースが行われるらしく、女性が380m(415ヤード←1ヤードは0.9144メートル、1ヤードをcmに直すと91.44cmだから91cmぐらいとする)をパンケーキを乗せたフライパンを(スタートと完走後という記述の他に、ひっくり返しながらという人も居るが?)持って走るお祭りらしい。

因みに、

・1オンス(←ozと表記)が、28.35g・・・16オンスが1ポンド

・1ポンド(←1ポンドはIbと表記し、2ポンド以上はIbsと表記)は、453.6gでパウンドという発音が近い。
(クォーター・パウンドで100gちょっと。ハーフパウンドは1パウンドの1/2)

解りヅライ~。

0.1パウンドは45g、ま、覚えないし使わないか。


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