今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

(崩して食べる)コブラーとは。

2015年11月17日 | 今日の料理
イギリス料理にコブラーという料理がある。
ビーフシチューなどの煮込み料理に甘くないチーズとパセリ味のスコーンを乗せたようなものだ。
それを”崩しながら食べる”と凄く美味しい。

まず、今回は牛肉の赤いワイン煮を作る。

野菜を炒め(タマネギは歯切れ良く、スッとなるまで、ガリガリさせているのは絶対にダメだ。手抜きだ。ニンジンもシッカリと炒める事がPOINT!!)

赤ワイン80ml(西洋料理の赤ワインは日本料理の「みりん」だと個人的に思っているので、みりん嫌いの自分としてはあまり使いたくないのだが、「みりん」だと思えばなんとなく使ってはいけない多過ぎる量というのが見えてくる。)と

トマトペーストが普段使わないし高いから無いので、トマトジュースで。
※トマトペーストが無いのと市販のチキンブイヨンを使わ無いので、全体の味を10で計算をし調整をしてみた。↓
完成型の味を「10」とし、
チキンブイヨン+トマトペースト=8とする。+水300ml=2とする。=10として目安にする。

近づけるには、

トマトジュース200ml(トマトにはダシがあるのでチキンブイヨンには及ばないが補えるから6とする)+水100ml(上記規定量の300mlにする為、4近くとする)=10~9.4ぐらい

(トマトジュースが濃縮還元の塩分入りなので、塩を引いた味付けに様子を見ながら味を付けていき、最後に煮詰める段階で塩分を調整→後でオーブンで煮詰めることも計算して、ほんの僅かだが、オーブンに入れると、0.5ぐらい荒くなる)

結果想定していた完成型の10の味になる。(結果出来れば良いというのが大人。)

少し大きめに切った肉に薄力粉をふり、軽く炒めて表面に色を付ける。

野菜と肉の中に、ワインと、トマトジュース、ローリエを入れ、ん?、シャモジに何か書いてある。

会津若松城天守閣・・・会津へ行った時のお土産か、結構使っていたんだな。

煮込んだらウスターソース(ウスターソースは元々イギリスのソースを基本にしたもので、イギリスのウスターソースはもっとスパイシーらしい)と塩・コショウで味付け。

その間にコブラー(甘くないスコーン)の準備、バターとパセリとチーズ、あと和辛子ホンの少し。但し、スコーンと違うのは、スコーンと違ってコブラーはベーキングパウダーを使用しない事(膨らむのかな?)

いつものようにこねて(というかスコーンはまとめるだけなのだが)、(ボウルのふちに粉がへばり付かない事が洗い易いPOINT!!☆餃子の皮の技術を使うと良いよ!)

※型抜きしたスコーンじゃなくてコブラーの上面に卵黄を塗りたいけれど、コンガリした彩りをキレイに見せる為に「生命」1羽殺す事は嫌だから、牛乳を薄く塗るとほぼ同じ効果を得られる。
これを焼くいてビーフシチューへぶち込むのかな?と思ったが???・・・

あれ?、何かが気になって本を見返したら、焼いていないスコーンじゃなくてコブラーを、耐熱皿の中に入れたシチューの上に乗っけて、オーブンで焼く?ですと?
なんと?、オーブンの中でコブラーとシチューを一気に調理してしまうのか?!!スコーン(コブラー)を乗せることすら珍しいのに日本人には考えられない感覚(少し焼いちゃったじゃないですか、スグ出しけど、焦った~。無駄に鉄板を垂れた牛乳で汚して洗物を増やしてしまった。)
オーブンで、スコーンを焼く温度と時間で焼いたら、上から余らせておいたパセリを散らす、

ショートクラフトのパイ生地を崩して食べる感覚と思えば理に適う!!

お椀に盛るのも味気無いが・・・そこは日本人としてゆずれない。

やはり、くずしながら食べると、バリバリして、秀逸な味。
(そのまま食べると美味しくない、あくまでも、崩しつつ食べる)

コブラーね、日本人には全く新しい感覚だが、トーストをスープやシチューに付けたり、パイ生地の感覚だったら理に適うんだ。
しかもシチューの中でスコーンを焼き上げるという、アクロバチックな合理主義でありながらも、郷土料理のスコーン(コブラー)を詰め込んだかのような、この面白さは作っていてやみつきになる面白さ。パセリが基本だね。(今回は無かったので、イタリアンパセリの微塵切りで代用、だって高いんだ。)

(ザクザクくずしながら食べると)手が止まらなくなるぐらい美味しいから不思議(個人差はあるだろうが)

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