エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

中央高速で行く塩尻市

2010年01月08日 | 旅行
親族に不祝儀があった。
従って、今夜は塩尻のホテルに投宿している。

午前中に東京を出てここ塩尻に着いたのである。
ぼくは調布まで甲州街道でいく。
調布から乗って下りの路線に入って最初のPAは石川である。



ここで美味いものは麺類である。
ラーメンは秀逸である。
「八王子ラーメン」と称する。

いつもは醤油ラーメンを食するのである。



今回は味噌ラーメンとなった。
これも美味いのである。

ここのラーメンの特徴は、具にタマネギのきざみがたっぷりと入っていることである。
タマネギの甘みが良いのである。
ぼくは多少時間がずれていても必ずここでラーメンを食べる。

石川PAは、東京都日野市に位置する。
土方歳三の故郷である。

石川から暫く進むと、初狩PAに到着する。
PA内から富士山が見えることで有名である。



初狩PAは、笹子トンネルの手前に位置するのである。
今日、富士山は雲に邪魔されていた。



それでも、やはり富士山である。
今日も天気は快晴であった。

塩尻には雪がほとんど無い。
途中の山中で残っている程度である。



爽やかで、張り詰めた空気の繊細な冷たさに気分が洗われたのであった。
今日はお通夜、明日は告別式である。
明日夜は、小淵沢で温泉に入ろうと思っている。

それから帰京である。



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                     荒野人

沈丁花の蕾がほころんできた!

2010年01月08日 | 日記
昨日、東京は晴天であった。
天気予報よりも暖かい日差しに恵まれたのである。

今日も冬の日差しに満ちている。
冬の日差しは鋭く、外気は厳しいのである。



これは午前の雲。
雲が密集しつつ、しかし塊(かたま)りの縁から千切れていっているのである。

視点を下げたのである。
すると沈丁花の蕾が膨らんでいて、もう今にもほころびそうになっているのだ。



春を待つのは、万物の希求する生理的現象以外の何ものでもないのである。

「冬来たりなば春遠からず」である。

「明けない夜は無い!」とした表現と同一の理屈だ。
万物の霊長類は、本能的に希望を持たなければ生命力を維持できないのである。

夕方の空も雲が鮮やかであった。



とっぷりと陽が落ちて、近所の塀の上から「蝋梅」の黄色い花が咲いていた。



夜目にもひと際目立つ花である。
蝋梅の香りが周囲に満ちる頃、春が一歩近づいてくるのだ。

因みに、蝋梅の香りも沈丁花の香りもクチナシと同じで甘く切ないのである。
この香りは男の純情であるのかもしれない。



沈丁花の花言葉は「優しさ、おとなしさ」である。
学名 Daphne odora  である。
ここでいう「ダフネ」とは、ギリシャ神話の女神の名で「月桂樹(げっけいじゅ)」のギリシャ名でもある。

若山牧水の二首の歌を紹介しよう。

「沈丁花 いまだは咲かぬ 葉がくれの
くれなゐ蕾(つぼみ) 匂ひこぼるる」
「沈丁花 みだれて咲ける 森にゆき
わが恋人は 死になむといふ」

素敵な和歌に仕上がっているではないか。
古今東西、沈丁花は読み手の心を揺さぶる香りを放ち、季節を感じさせるのであろう。




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