エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

今日は暖かいのだけれど・・・

2010年01月20日 | 日記
そう、暖かな一日であった。
車の窓を全開にして走ってもそうは寒さを感じなかったのである。
頬をなぶるような走り去っていく風は、優しかった。

昼間、空を見上げたら枝の一本一本が痛かった。




       空よ


    きみの痛点に刺さった枝の激しさに
    空よ
    きみは痛みを感じないのだろうか

    ぼくは
    その痛みに
    泣きたくなってしまった
    そして泣いたのだ

    きみに刺さった
    その枝の激しさよ
    激痛であろうに
    痛点がけいれんする激しさであるはずなのに
    きみは
    どうして
    そうも泰然としていられるというのだ

    ぼくに
    その痛みを分けてくれないか
    ぼくの痛点は耐えきれないかもしれないけれど
    けれど
    泣いたとしても
    その痛みと辛さを享受したいのだ

    枯れ果てた枝の痛みよ
    突き刺さった枝が
    きみの
    いたいけな心を
    刺し貫くことは出来ないに違いないのだ
    ぼくは知っている
    痛点の激しいジレンマを

    空よ
    ともに抱かんと
    ぼくはきみの痛みをぼくのものとするのだから




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にぎやかなのが大好き台湾人

2010年01月20日 | 旅行
とにかく賑やかなのである。
にぎにぎしいのである。

その裏返しは「見栄っ張り」であるということだ。
面子(めんつ)が重要であって、面子をつぶされたら人生をかけて闘う気概に溢れている。

そのにぎにぎしさは、街中にも溢れている。



この通りは農安街(ノンアンチエ)に近く、森林北路の横道である。
農安街は遊興街であって、クラブ、スナックなどの店が軒を連ねている。

この万国旗は一年中旗めいている。
なんとも不思議である。



いつも暖かいこの街には、こうしたピンクの花が良く似合う。
この花は街のスポット・パークに植えられている木花である。
木全体に花がついていて美しく装っている。

眼が休まるのである。

台湾の人は、キティちゃんが大好きである。
例えば空港。



このボードは世界時間を標記しているのである。
夫々の国にキティちゃんが付いている。

キティちゃんである必然性がぼくには理解できなかった。



電話ボックスである。
これも、落ち着いて電話する雰囲気にならない色使いである。
しかし台湾の人々は、躊躇(ためら)いも無く受け入れているのである。

愛すべき人々である。

夜市の喧騒。
街に溢れる赤色。
走り回るバイク。
咲き誇る花たち。

愛すべき南の島である。
そして愛すべき・・・人々である。




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ある夕食・・・台北の夜

2010年01月20日 | グルメ
ある一夜の夕食を紹介しよう。
ディンタイフォンは、4人のテーブルだったけれど夕食のテーブルは8人となった。
駄洒落(だじゃれ)の川田さんがいて、テーブルは興に乗って笑いが絶えなかった。



まずは台湾名産「カラスミ」からであった。
軽く炙って、大根の薄いスライスに乗せていただくのである。
大根のシャキシャキ感とカラスミのまったり感がマッチしているのだ。

この皿は、もう二三人が食べた後である。
写真を撮り忘れてしまったのである。

カラスミは「唐の墨」である。
唐時代の書道用の墨の形に似ていることから「唐墨(カラスミ)」と呼ばれたのである。

この唐代の墨は非常食的意味合いもあったとされている。
もち米を練って、そこに灰などをブレンドして作ったのである。
唐代の墨は、骨董屋さんに行くと時に店頭に出ている事があるけれど非常に高価だ。

ついで、このお皿が出された。



烏賊団子(イカダンゴ)である。
歯触りがとてもよろしい。
お塩でいただくのだ。
美味しいのである。

ぼくは烏賊が大好きであるので、もう二三個食べたかったのである。



マーボー豆腐である。
テーブルに並んだ友人たちが取り分けてくれる。

とくにぼくの連れ合いは、率先して小皿への取り分けをしてくれたのだ。
ぼくは鼻高々であった。

気の合った連れ合いこそが宝であると実感した。



烏賊の炒めものである。
スナック豌豆、ミニ・コーン、それに香り付けでネギが一緒に炒められている。

香りと言い、歯触りと言い、美味さが沁みこんできたのである。
中華の丸いテーブル・・・大団円を象徴しているのだ。
丸いテーブルこそ和解であり、理解し合える現実的対応であり、こころ打ち解ける仲間の誕生である。



酢豚である。
野菜のシャキシャキ感がしっかり残っているから、食べていて楽しい。

玉ねぎ、ピーマンなどの野菜が身体の細胞に沁みて行く。
中華の国では貴重な野菜であり、繊維の多い食品である。

よし、これでうんこが出るぞっ!
と、思えるのである。



ここで小さなお椀に、白飯にお肉をそぼろ状にした甘辛煮がかけられた一品が出された。
八角の匂いが強く、好き嫌いがあるけれどぼくは美味しくいただけた。
ただ、もう少し甘さがあっても良かったと思う。

ここで少し中休み。
ここからデザートまであと6品紹介しなければならない。

いまこれを書いていてお腹いっぱいになってしまった。
続きは、明日にしたいのである。
許していただけるだろうか?





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