エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

長野の鯉は美味い!

2010年01月12日 | グルメ
長野の鯉は美味いのである。
最も有名なのが「佐久の鯉」である。

水が良いのである。

今夜の夕食のメイン・デッシュは、塩尻の名店「加藤」の鯉の旨煮である。
鯉は骨が硬く、食べにくいのはであるけれど・・・それはさておき食べたい!と思わせる美味さである。



ここが塩尻の名店「加藤」である。
二間の入口でしかない。



店内も4人が入れば一杯である。



この照りは、いったいなんだ?
甘く煮てあるのだけれど、くどくは無いのである。
鱗の着いた皮からは綺麗に離れて食べられる。
骨を避けるのは結構大変だけれど、食欲には負けてしまう。

この煮だれをご飯にかけて食べると、たれだけで軽く一杯食べられてしまう。

この鯉は、けっして川魚特有の臭さは無い。
清流に泳がせて臭いを消してしまうのである。
山国の知恵であると言える。

一切れ500円である。
しかし、朝早くこの加藤の本店に行って買い求めたので、昨日の売れ残りが店頭に出ていた。
一切れ400円になっていたのである。
賞味期限内である。

早起きは三文の得である。
しかも義姉は、鯉の尻尾の切り身であるとの理由でさらに100円引き。
300円で買ってしまった。



売り方も良心的である。
地方都市の人の善良さが沁みた。


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                   荒野人

美しきオカリナ吹き

2010年01月12日 | 日記
昨日、上野公園でオカリナ吹きと出会った。
写真も公開したのだけれど、、もう少し触れてみたいのである。



彼は「ジュセッペ・ドナティ」である。
オカリナを楽器として完成させた人物だ。

上野公園のオカリナ吹きも、彼の完成させたオカリナを鳴らしている。



ocarinaは、気鳴楽器の一つであるが、管楽器とは発音原理を異にする特徴的な楽器である。
イタリアや日本では涙滴状の形のものが最も一般的だ。
世界的に見れば丸形や角形の陶器製の楽器もオカリナとよばれ、数多く存在しているのである。
素朴でまろやかな音色が特徴で、たとえば日本の鳩笛などもオカリナのカテゴリーに入ると言っても良いだろう。



小首を傾げて演奏している彼女は、大柄であるけれどコケティッシュである。
可愛いのである。

ところで、オカリナの起源はマヤ文明にまでさかのぼることができ、亀の形をしたものが発掘されている。
中国および中央アメリカにおいては動物の形状をしたオカリナが文化上重要な地位にあった。

このオカリナの長い歴史の中で、前述した「ジュセッペ・ドナティ」が19世紀に出現するのである。

言われてみれば、ペルーなどでもオカリナが土産物で売られているのである。

オカリナの音色は、遠くまで届けられる。
ぼくたちのイメージは、宗次郎の大黄河がすぐ浮かんでくる。
悠久の歴史と、大自然の上を滑るようにオカリナの音色が流れるのである。



美しいイマージュだ。
オカリナ吹きは美人である。



彼女のイメージは寒風に咲く水仙である。




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                   荒野人

上野・東照宮の花など・・・

2010年01月12日 | 日記
上野・東照宮には、いま冬の花が咲いている。
折りしも、2月中旬までは東照宮ぼたん園では「冬ぼたん」が見ごろを迎えてもいるのである。

冬牡丹は後日お見せしたいと思っている。



この門をくぐると、ぼたん園の入り口である。
ぼたん園のなかに咲いているのは牡丹だけではないのである。



寒緋桜が咲いている。
寒さの中で凛として咲いているのである。
その姿は尊とい。



「紅千鳥」と称する、早咲きの梅である。



    梅一輪 一輪ほどの 美しさ



「泡雪エリカ」である。
エリカの花・・・その細かいピンクの花が寒気を突き破って咲いている。



深紅のサルビアを屏風にして、水仙が風に揺れている。
なんというバランスであろうか。
派手やかな色合いである。



これは「侘助(わびすけ)」である。
茶室に一輪挿(さ)された佇(たたず)まいは伝統的な日本の美意識である。



アッツ桜である。
色合いのメリハリが目に優しいのである。



万両の花である。
白い花は珍しい。
万両の花は、普通赤である。



三椏(みつまた)の花芽である。
まだ開ききれない花である。
開くと、黄色の繊細な花である。



「赤花満作」の花である。
満作は、早春、山で一番早く咲くのである。
花によって春の訪れを告げるのだ。

満作は通常黄色である。
赤花は、極めて珍しいのだ。

香りは無い。



蝋梅である。
香りはクチナシに似て、甘くうっとりさせてくれる。



これも蝋梅である。



これもまた蝋梅である。

この三種とも匂いがある。
甘いのである。

上野・東照宮を出て公園の中に入って行くと「オカリナ」吹きが街頭で音を天空高く響かせていた。



オカリナの澄んだ音に、吹き手のイメージがダブって聴き惚れたのであった。

上野公園の春は、しかしまだ遠い。





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