エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

冬ぼたんの楚々たる姿

2010年01月25日 | 日記
冬の希少な花、それは冬ぼたんである。
雪よけの藁囲いの中にたたずむ姿は、可憐である。

座禅草が咲き始める初夏に似たような感慨を催すことがある。

上野東照宮の冬ぼたんは2月中旬で見ごろを終える。
いまが丁度良い塩梅(あんばい)である。



「玉すだれ」である。
白い花弁が艶やかでもある。
すんなりとした白さである。



「天衣」である。
あたかも、天女の羽衣であるかのように翻(ひるがえ)っている様が分かるのである。



「紫光殿」である。
雪囲いの中の姿が美しいのである。

冬ぼたんは、かくも清楚である。

これが春のぼたんになると印象が変わっていく。
春のぼたんは「咲き誇る」のである。

それは同時に「芍薬」が咲くことにあるのかもしれない。
春ぼたんは「初夏」の先がけである。




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                  荒野人