新緑の林を歩く・・・疲れた視神経が癒される

新緑の林は「癒しの空間」である。
視線をどの角度に置いても疲れが取れるのである。



新緑にだけスポットのように光が当たった。






　　　　　　　　新緑を歩く


　　　　　　新緑に包まれて歩く
　　　　　　ひたすら歩く
　　　　　　生な匂いが充満する
　　　　　　新緑の色に染まりつつ歩く
　　　　　　ひたすら歩く
　　　　　　新緑の色を胎内に取り込みつつ歩く
　　　　　　新緑の匂いを満腔に吸い込みつつ歩く
　　　　　　ひたすら歩く

　　　　　　ぼくは新緑に包まれて歩く
　　　　　　歩き続ける
　　　　　　至福の時間が流れ
　　　　　　沈思黙考する時間が流れ
　　　　　　静謐な時間が流れ
　　　　　　ぼくの時間が流れ
　　　　　　新緑の時間が流れ
　　　　　　鋭く時間が流れ
　　　　　　突出した時間が流れ
　　　　　　新緑が醸し出した時間が流れ
　　　　　　ぼくはその時間を全て共有する

　　　　　　新緑を歩くのに
　　　　　　ぼくは躊躇わない
　　　　　　だから
　　　　　　新緑に包まれて歩く
　　　　　　ひたすら歩く






こうしてみると色彩の濃淡によって森羅万象の呼吸を知る。
そのリズムは癒しの原点である。



いまだけ・・・新緑の季節だけが眼医者を必要としない。
新緑の雑木林は、降り注ぐイオンと色彩のエキスの宝庫であって、名医であるのだ。



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