しとしとと降る雨の中は決して嫌いではない

今日は、日付が変わる前から降り続いている。
だがしかし出かける！

傘を叩く音。
足元の水たまりの煌めき。
雨滴の容貌。
若葉に溜まった雨の集団。

ものみな愛（いと）おしいのである。



薔薇と雨。



ツツジと雨。



クレマチスと雨。



シランと雨。



ジャスミンと雨。



コデマリと雨。

花たちと雨の饗宴は、目に優しいのである。
心に優しいのである。

コロボックルはこの雨をどう凌いでいるのだろうか？
誰も知らない小さな国で、仲良く生きているのだろう・・・と連想すると楽しい。

花たちと雨はヒトのビタミンであるのかもしれない・・・。
今日の外出は、思いがけず麗しく、しっとりした気持ちになれたのである。

間もなくアジサイの季節になる。



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　荒野人

今日の花は若葉にも負けない・・いざ前に！

香り立つ・・・いざ進もう！
馥郁と香り立つのはジャスミンである。



夜目にもほの白く輝く花である。
その香りは、蕊の本質を見せてくれる。

何か・・・いじらしくも本能をくすぐる匂いである。
魔都・上海の香りである。



ついで、エゴの木の蕾である。
むこうのピンクはオオムラサキツツジである。



カタバミである。
背丈の低い、しかし目立つ花である。



マーガレット・ピンクである。
ショッキング・ピンクの濃い色である。

マーガレットの花言葉は「秘めた愛」である。



カラタチの花である。
白い白い花である。



このカラタチの花は、とある保健所の裏手の塀越しに咲いていた。
個人の庭先であろう。

こんな風にカラタチを咲かせる家人に思いを馳せた。

ぼくの心にポッと炎がついた・・・。





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　荒野人