エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

鴨は一羽残らず渡っていった・・・また来年会おう!

2011年05月08日 | 日記
かの池に鴨が居なくなった。
つい三日前に居た二羽も忽然と姿を消した。

ホッとしたのである。



今日は、岩の上で甲羅干しする亀だけが目立っている。
鴨の居ない池である。



池はすっかり静かになって、いつもは周囲に群がる子どもたちの歓声も無かった。



緑が深まっている。



銀杏の新緑も涼やかである。



いま路傍では「カタバミ」が咲いている。
この花は黄色だけれど、ピンクや白の花がそこかしこに咲いているのである。

ささやかな美を保有する草花である。



そうそう出会ったハハコグサである。
仄(ほの)かに咲いているのであった。

ハハコグサ・・・母子草・・・。
耳に響く韻律が懐かしいのである。

もわもわとした繊毛に覆われた葉や茎が温かい。
葉と茎には白い綿毛を生やすのである。
花期は4〜6月で、丁度今頃、茎の先端に頭状花序の黄色の花を多数つける。

春の七草の一つである。
鴨が居なくなって、ぼくの中に空洞が出来たけれどハハコグサは十分それを埋めてくれる。



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 荒野人