エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

日比谷公園に咲く薔薇とお弁当

2011年05月21日 | 
日比谷公園は、周辺のサラリーマンたちが昼食の弁当を食べるのに最適である。






      花がある。
      風が通っている。
      陽射しが葉影からこぼれ落ちる。
      ベンチがある。
      殆どが見知らぬ他人である。
      周辺の騒音からは隔絶されている。
      排気ガスも公園の奥までは入ってこない。

      都会の森は静謐をもって貴しとなすのである。






そうだ日比谷公会堂は「東京市」の市政会館だったのだ。
東京市長でもあり、中立な市政のための調査機関の必要性を訴えていた後藤新平の主張に安田善次郎が共鳴、建築されたのである。



1960年の浅沼稲次郎暗殺事件は、この日比谷公会堂での出来事である。
歴史的にして、かつ重厚な建築物である。

ぼくはコンビニで弁当を買い、薔薇に囲まれて昼食を認めたのである。



プリンセス ドゥ モナコである。
花弁の縁の淡いピンク色がポイントである。



スーパースターである。
しっとりとした赤さが控えめでいて、しかし自己主張をしている。
前に出るだけがスパースターではない!と教えているかのようだ。



オリンピアードである。
真紅の赤が情熱を示している。
アスリートの熱き心が表現されているのであろうか・・・。



はまみらい、である。
横浜開港記念で発表された薔薇である。



シャルル ドゥ ゴールである。

これ以外にも多くの種類が植栽されているけれど、取り急ぎ紹介したのである。
近々どこかの薔薇園にでもいって、バラの本質に触れてみたいと思っている。

薔薇は早朝に摘んで水に浮かべておくとエキスを水中に放つと言う。
きっと素晴らしい香りであろうと推測できるのである。

薔薇よ!
きみは美しい。

だがしかし日比谷公園に秘められた歴史の深奥は深い。
しかして、その闇は漆黒である。




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 荒野人